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二子玉川「蔦屋家電」のトイレは英国テムズ川に通ず? クラシック音楽豆知識(ヘンデル『水上の音楽』)
こんにちは! 小川なっちです。
素敵なカフェをご紹介するシリーズ。
今回は、二子玉川のブックカフェ、蔦屋家電。
この蔦屋家電のトイレで、いつも気になっていることがあります!
それは、BGMです。
静かなBGMが流れているのですが、『水上の音楽』の冒頭のフレーズが 突然 流れることがあって、笑ってしまうのです😂
あなたは、この『水上の音楽』に関する逸話をご存知でしょうか?
(以前、クラシック音楽のソムリエ検定を受けた時に調べました)
『水上の音楽』の作曲者は、小学校の音楽室で見た、この方。
私が教育実習に行った小学校にも肖像画が飾ってありました。
ドイツ出身で、イギリスで活躍したヘンデル。
『水上の音楽』(英語でWATER MUSIC)という曲名は、実際に水の上で演奏されたことから来ているそうです。
ヘンデルは、ドイツのハノーファー侯のもとで宮廷楽長をしていましたが、仕事を放り出し、イギリスに渡ってしまいます。
再三の帰国命令を無視してイギリスに居続けていたところ、イギリスの女王が亡くなり、ドイツからイギリスにハノーファー侯がやってきて、新国王ジョージ1世に就任しました。
気まずいヘンデルは、ご機嫌とりのため(?)新国王に壮大な音楽をプレゼントします。
オーケストラ50人を載せた舟をロンドンのテムズ川に浮かべ、曲を演奏すると、国王は気に入って、1時間かかる曲を2回もアンコールし、仲直りは大成功!
しかし、一説によると、この舟遊びのエピソードはウソで、実はヘンデルがスパイ活動をしていた可能性もあるそうです。
ドイツに居たハノーファー侯のために、イギリスの情報収集や地ならしをするため、あらかじめロンドンに派遣されていたのかも、と。
当時は、仕事で旅行する音楽家などが現地の情報を祖国に知らせるスパイ活動は、よくあることだったそうです。
……というわけで、ヘンデル作曲『水上の音楽』は、イギリス国王も気に入るような壮大で素晴らしい音楽です。
あなたも、二子玉川の蔦屋家電のトイレで突然この曲が流れたら、ロンドンのテムズ川の舟遊びに思いをはせてくださいね!
なぜトイレで? という疑問は残りますが……
単純に「水」つながり???
ご存知の方は教えてください(笑
ラファエル・クーベリック指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏のCDはこちら。
巨匠ガーディナー若き日の傑出した録音はこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました💖
それでは、次回の記事もお楽しみに❣️
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