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【1月20日は大寒】寒さが育む極上の牛肉の秘密 & プロが教える冬の肉選びとレシピのコツ

こんにちは!
昭和13年創業の食肉卸、OGAWAグループの広報担当です。

暦の上で最も寒い時期とされる「大寒」(今年は1月20日)。厳しい寒さは、実は美味しい牛肉を育む大切な要素の一つなのをご存じでしょうか?

今回は、冬の寒さと牛肉の旨みの関係、そして、この時期にぴったりの肉料理や目利き術についてご紹介します。


【寒さが牛肉の旨みを引き出す理由】

(※所説あります)

AIによるイメージです

牛は寒さを感じると、低温環境に適応し体温を維持するために皮下脂肪を蓄えると言われています。この皮下脂肪が、牛肉に見られる美しい霜降り(サシ)となり、口の中でとろけるような柔らかさと豊かな風味を生み出します。

さらに、寒い環境で育った牛は、代謝を維持するために筋肉組織の構造が変化すると言われており、寒さに適応する過程で、筋肉内の脂肪交雑(サシ)が促進され、きめ細やかな肉質になると言われています。このような肉の構造変化が、牛肉の味わいをより深く、濃厚なものにします。

また、寒冷期の代謝変化により、牛の筋肉組織ではタンパク質分解が緩やかに進むとも言われています。この過程で遊離アミノ酸が適度に生成され、特にグルタミン酸やアスパラギン酸といった旨み成分が増加。さらに、筋肉のエネルギー代謝によって生成されるイノシン酸も徐々に蓄積されると言われています。これらの成分が複合的に作用することで、牛肉特有の深い旨みと風味が形成されるのです。

つまり、冬の寒さという厳しい環境が、牛の体内で起こる様々な変化を通じて、牛肉の旨みを最大限に引き出す重要な役割を果たしていると考えられるのです。このような自然の恵みと、生産者のたゆまぬ努力によって、大寒の時期には、格別な旨みを湛えた牛肉を味わうことができるのです。

【冬に美味しい牛肉の目利き術】

スーパーで美味しい牛肉を選ぶコツを、科学的な視点を交えながらご紹介します。

色とツヤ

良質な牛肉は、鮮やかな赤色で適度なツヤがあります。これは、ミオグロビンという色素タンパク質が豊富で、肉が新鮮であることを示しています。特に赤身の部分が濃い桜色をしているものを選びましょう。表面が乾燥していたり、くすんでいたりする場合は鮮度が落ちている可能性があります。

サシ(霜降り)の質

良質な霜降り肉は、細かい脂肪が均一に入っています。この脂肪は、オレイン酸を多く含む良質な不飽和脂肪酸で、25℃-27℃前後で溶け出すため、口の中で滑らかにとろけます。粗い霜降りや、脂肪が偏って入っているものは避けましょう。

脂の色

良質な牛脂は、白またはごく薄いクリーム色で、みずみずしい光沢があります。脂に黄ばみがある場合は、酸化が進んでいる可能性があるため避けましょう。

カット面の状態

肉の切り口がきれいで、過度に乾燥していないものを選びましょう。切り口が変色していたり、過度に乾燥していたりする場合は、鮮度が落ちている可能性があります。

パッケージの状態

以下の点に注意して選びましょう。

  • 真空パックの場合、パックの中に過剰な肉汁が溜まっていないか確認する

  • パックにふくらみがないか確認する(ふくらみがある場合は鮮度が落ちている可能性があります)

  • パッケージに記載された消費期限や保存方法を必ず確認する

お肉選びのポイントを押さえることで、より確実に良質な牛肉を見分けることができます。部位によって最適な状態は異なりますので、迷った際は精肉担当の方に聞いてみることをおススメします。

霜降り肉(イメージ)

【プロが教える、牛肉を美味しく調理するポイント】

せっかくの美味しい牛肉、最大限に味わいたいですよね。そこで、創業86年の食肉卸である私たちが、長年の経験から培った牛肉を美味しく調理するポイントをいくつかご紹介します。

室温に戻す

厚切りステーキなどの場合、調理前に肉を室温に戻しておくと、均一に火が通りやすくなります。逆に、すき焼きやしゃぶしゃぶなど薄切り肉の場合は、調理する直前に冷蔵庫から出しましょう。

牛肉のカットと筋切り

牛肉の繊維の方向を確認し、繊維に対して直角に切ることで、食感が柔らかくなります。また、特にすきやきやしゃぶしゃぶでは、筋や硬い部分を包丁で軽く切っておくと、口当たりが良くなります。

焼きすぎない(火を通しすぎない)

牛肉は焼きすぎる(火を通しすぎる)と硬くなってしまいます。お好みの焼き加減で、ジューシーな味わいを楽しみましょう。

余熱で火を通す

焼きあがった牛肉は、火からおろし、余熱でじっくりと火を通すことで、肉汁を閉じ込め、より美味しくなります。

【大寒に食べたい!牛肉のおすすめ肉料理とプロのアドバイス】

すき焼き

濃厚な割り下と、柔らかく煮込まれた牛肉、そして旬の野菜のハーモニーがたまらない、冬の定番料理です。牛肉の旨みを余すことなく味わえます。

(プロのアドバイス)

  • 牛脂で焼く:牛脂を使って焼くと、和牛・国産牛の風味がプラスされ、より美味しく食べることができます

  • 砂糖の使い方:砂糖を最初に直接牛肉に振りかけて軽く焼き、キャラメル化させることで、肉の表面に甘いコクが生まれます。その後、割り下を加えて煮込むと旨味が絡みやすくなります

  • 火加減の調整:最初は強火で肉をさっと焼き、赤みが残る程度で一度取り出します。その後、野菜や他の具材と一緒に低温でじっくり煮込むと、肉が硬くなるのを防げます

すき焼き(イメージ)

しゃぶしゃぶ

薄切りにした牛肉をサッと火に通し、お好みのタレでいただくしゃぶしゃぶ。肉の旨みをシンプルに味わえます。ポン酢やゴマだれなど、様々なタレで楽しめます。

(プロのアドバイス)

  • だしの温度管理:しゃぶしゃぶのだしは沸騰させず、80℃程度の温度を保つことで、肉が柔らかく仕上がります

  • つけだれのバリエーション:ゴマだれやポン酢に加え、ゆず胡椒やおろしニンニクを添えると、風味が広がり新鮮な味わいになります

しゃぶしゃぶ(イメージ)

ビーフシチュー

じっくり煮込んだ牛肉は、ホロホロと柔らかく、濃厚なシチューとの相性も抜群。体の芯から温まります。赤ワインを加えると、より深い味わいになります。

(プロのアドバイス)

  • 牛肉の下ごしらえ:牛肉をあらかじめ赤ワインやハーブ、玉ねぎと一緒に数時間マリネしておくと、肉に深い味わいが染み込みます

  • 煮込み時間の管理:長時間煮込むと肉が柔らかくなる一方で風味が飛びがちです。圧力鍋を活用すると短時間で柔らかく仕上がり、旨味を閉じ込めることができます

  • 仕上げの一工夫でより美味しく:ご家族で召し上がる場合、最後の仕上げを大人用、子ども用に分けるとより美味しく食べることができます。大人用には下ごしらえに使った赤ワインを加えて煮込み、子ども用にはトマトケチャップとバターを加えていただくと、それぞれの世代にあった美味しいビーフシチューに仕上がります

ビーフシチュー(イメージ)

ステーキ

霜降りの牛肉を、熱々の鉄板で焼き上げるステーキ。シンプルながらも、牛肉の旨みをダイレクトに感じられます。焼き加減はお好みで。

(プロのアドバイス)

  • 表面の乾燥を防ぐ:焼く直前にキッチンペーパーで肉表面の水分を拭き取り、軽く油を塗ることで、均一な焼き色がつきます

  • 牛脂で焼く:牛脂を使って焼くと、和牛・国産牛の風味がプラスされ、より美味しく食べることができます

  • 焼きの工程を分ける:最初に強火で焼き目をつけた後、低温でじっくり火を通す方法(レストランなどで使われる二段階調理法)がプロのような仕上がりを生みます

ステーキ(イメージ)

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