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【目印を見つけるノート】892. カヤの木と猫

きのうは新しいお話の2節目を2000字書いたところで止めました。きのうでなければ書けない部分だったなと思っていますが、根を詰めるのはよくないですから。できるだけ、毎日同じぐらいを積み重ねていければと思っています。
考えていて一見進まない日はあるのですが、それは中身を固めるために必要なもの、書くことから離れるわけではないです。
手を丸ごと放してしまうようなムラは作らない方がいいかなと思っています。

さて、
きのうは芝に行ってきたわけですが、思うところがたくさんありました。

・江戸の都市計画

そもそも日頃から、通称2国(第二京浜、国道1号線)や通称1国(第一京浜、国道15号線)を通っているとよく思うのですが、港区は寺社が本当に多い。寺町とよくいいますが、「寺区」です。寺院は280、神社は40あるそうです。

例えば面積がほぼ同じ北区は寺院が70強、少し広い品川区で90強(墓地のサイトから数えました)ですから、桁違いです。大田区の寺が約130で追随する感じかな。
母数もさることながら、道筋にお寺があるのも特徴だと私は思います。港区はアップダウンが多いですので、目印も兼ねて大名屋敷となる区画の間の要所要所に置いたのかもしれません。もともと江戸幕府より前にあった寺社もありますので、町を造るときによく検討されてそうしたのでしょう。

あ、私の主観ですので、そのようにお読みくださいませ。

数は数えていませんが中央区の一帯に稲荷神社が集まっているように感じます。これは職工や商人が多いエリアなので納得できます。

それぞれ、区画整理で移転している場合も多いと思いますが、江戸の都市計画は風水だけではなくて、いろいろ考えられていたのだと思います。

のちに東京タワーを建てることができたのも、あのスペースに広大な寺域が確保されていたからではないでしょうか。

・増上寺

ということで、広大な寺域を持つ増上寺に行ってきました。日光には滅多に行けませんので、こちらも時には伺いませんと。初代将軍をちょこちょこと書かせていただいています。
あ、お守りあったんだ。
持ってくればよかった(≧口≦)ノ
私って、考えなし😭
また次までお願いします。

赤羽橋の方から行きましたので、裏手から入る形になりました。塀がいい感じで、武家の使用人になった気分です。馬に乗ってパカパカ去る人を見送って。

「あ、上様?でもお一人なんてありえないわよね。お使いの方でしょ」
すぐタイムスリップできるのでたいへん便利な想像力です😆

大殿では法要、安国殿では祈願をされていました。読経を分けていただいて、手を合わせさせていただきました。門から向かって右手の安国殿には『黒本尊』という秘仏がいらっしゃいます。徳川家康公との関わりがたいへん深く、私がこちらに伺う第一の「目当て」です。小説にも何度かお出ましいただきました。

秘仏なのですが、お出ましになる機会もあってお会いしやすいと思います。

・カヤの根元に

増上寺の境内の端(目立たない一画)に天然記念物に指定されているカヤの木があるというので増上寺の最終ポイントにしました。お寺ができる前から立っていたようです。

カヤの木はこの前、井原で見ました。

こちらの木はタクシーの運転手さんに教えていただいて撮らせていただいたのですが、土地を守る氏神さまということでしたので、「失礼します」とごあいさつしてからシャッターを押しました。

そのようなことがあって、増上寺のカヤの木も見たいと思ったのです。

増上寺のカヤ。のっぽさん。

木を眺めていると、
「ニャー、ニャー、ニャー」と猫の声が聞こえます。お寺に猫がいるのは珍しくありませんが、どこにいるのか分かりません。キョロキョロしていると、カヤの根元の植え込みでネコが顔だけ出して私を見ています。そして、「ニャーニャー」と泣いています。
「どうしたの?どこか痛いの?」
「ニャーニャー」
咄嗟に私は、「ごめん、ちょっと待っていてね」と言って、少し離れた寺務所に行きました。そして、対応してくださった方に一気呵成に言いました。
「カヤの植え込みの中に猫がいて、弱っているか、動けないかどちらかだと思うんです。私が来たらニャーニャーと泣きましたので。私は今どうしてあげることもできませんので、どうか早く見てあげてください」
寺務所の方にそう託すと、私はカヤに戻りました。猫は先ほどと同じところにいます。泣く声は比較的元気なように聞こえました。
「ごめんね、お寺の人がもうすぐ来るから、もう少し待っていて。私が何もしてあげられなくて、ごめん」と言いました。猫は「ニャー」と2回言って、あとは泣き止みました。

どうか無事でありますように、阿弥陀如来さま……と思いつつ、その場をあとにしました。
杞憂ならば、それでいいのだと思います。

それから、芝大神宮に立ち寄って猫に大過ないことをお祈りしました。

芝大神宮ではこの日からお祭りが始まるようで、奉納された生姜が山ほどありました。『だらだら祭り』といって
21日まで続くそうです。

また、江戸の町火消し『め組』の半鐘(本物)もありました。

南町奉行所の裁定で島流し👀‼️になっていたそうです。喧嘩両成敗せずの名裁き。
だから残ったんだ。
やるなあ、南町奉行所。ブラヴォー。

大門まで来れば、新橋も遠くはありません。
日本橋も銀座もそう遠くないです。

結局、何度かお参りしている日比谷神社に立ち寄って新橋駅から帰りました。

歯が痛いから始まって一回りしたお話でした。歯が痛いのをときどき忘れていられたのでよかったと思います。

すごく長くなってしまいました😅

R.E.M.『Stand』

自分の場所で立て、という一句から始まる深い歌詞なのですが、フロントマンのマイケル・スタイプさんはお好きではないみたい。MVもどこか別方向にはっちゃけています。
「木になりたいと願っても、木は落ちる」とかひねったことばも好きです(本当は「葉は落ちる」ですよね)。

それでは、長いのにお読みくださってありがとうございます。明日からは短くしたいです。

尾方佐羽

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