苔の花言葉は『母の愛』だそうです
苔の花踏むまじく人恋ひ居たり
中村汀女
苔の花は夏の季語ですが、
今年に限っては無礼講にしてもいいかなと
思っています。
写真は10月ですね。
もう季節、何がなにやら。
中村汀女(ていじょ)さんは地に足の着いた、生活に根ざした俳句を詠まれたようですが、この句は少し色が変化しているように思います。
苔むすところは石畳でもなぜか踏めないのです。滑るというのもあるのですが、芝生のようにはできません。
掃いてしまう(掃苔)というのがらしい気もしますが、
私はこの句が虚実皮膜のような、
視線が優しいような感じがして好きです。
京都の苔はなぜでしょう、キレイでした。
おがたさわ
(尾方佐羽)