【目印を見つけるノート】765. 16世紀のグリーンスリーヴスとオデュッセイア
ゴールデンウィークの最終日ですね。
ひとつ、出された問いに答えを出してみた途端に、どどどっといろいろなことが入ってきている日曜日です。
ひとつはベタですが、次の職場探しです。
今のところは5月で契約終了ですので、そろそろ動いた方がいいかなというところ。ちらちら求人を見ています。
この2年はもろもろの事情が絡んで流動的でしたが、学んだことは大きかったです。
特に、今の職場では新しい作業をいくつか覚えさせていただいて、本当に有意義でした。先週は最後になるHTML文書を作成しましたが、大きな変更を何とかクリアして、期末試験のようだと思いました😆
「Wordのようにすぐにできないのです」と珍しくアピールもしましたが😅 本当にいい経験でした。HTMLの「エ」も知らない人でしたから。
これから、引き継ぎのマニュアルを用意して「立つ鳥跡を濁さず」で卒業しようと思います。
あと実質10日間、頑張ります✨
ふたつめは、小説を投稿している『アルファポリス』様の『歴史・時代小説大賞』への応募です。
現在投稿している『16世紀のオデュッセイア』をエントリーすることにしました。
あまり通るようには思わないのですが、『オデュッセイア』も今月で150万字になりそうですし、記念に出してみようかという感じです。
『オデュッセイア』については構想当初(構想は10年前ですね)から、「書けるだろうか」、「書いてもいいのだろうか」と迷ってから、「えいやっ」と始めました。それがおよそ5年前のことです。
迷いはしばらくありました。それはいろいろな意味でです。
16世紀の、いえ、今でもヨーロッパを訪ねたことがないことや、宗教を書くこと、他のあまり表に出てこない問題(例えばディアスボラや奴隷貿易や間引きなど)をどのように出すか、主人公や登場人物を次々と変えること、一部はフィクションの主人公で、さらに大きなヒストリカルイフを出すーーなど、まあ、いろいろです。
たくさん迷いはありましたが、前に進むきっかけがいくつかありました。
お一人の方に前向きな言葉をいただいたこと。
お一人の方に希望をいただいたこと。
お一人の方にお知らせできたこと。
それでようやく、先へ進めたというのが本当のところです。
その中のひとつだけ、エピソードを書いてみましょう。九州で活動した宣教師ルイス・デ・アルメイダに関わるものです。
2016年に私は『渋沢・クローデル賞』の特別賞を受賞されたマルタン・ノゲラ=ラモス氏の講演を日仏会館に聴きにいきました。この賞は「日仏両国において、それぞれ相手国の文化に関してなされたすぐれた研究成果に対して贈られる学術賞」です。
私が聴きに行った受賞テーマは『日本の村落社会におけるにおけるカトリック教と潜伏キリシタン(17-19世紀)』(博士論文)でした。いわゆる『潜伏キリシタン』の発見についての内容です。
詳しいお話の内容は割愛しますが、明治の世になってもクリスチャンの皆さまがどのように信仰を守ってきたか、カトリック教徒の多いフランスの方々がそれをどう見たかということが分かって大変興味深かったです。
最後に質問の時間が設けられて、いくつか手が上がりましたが、私も手を上げました。人生史上初めてぐらい、すらすらと言葉が出ました。
こう聞きました。
「先生のおっしゃる共同体(クリスチャンの集まり)の起源は、16世紀の半ばに大友宗麟の治世下の豊後府内で、バルタザール・ガーゴ司祭とルイス・デ・アルメイダ修士が作ったミゼリコルディアではないでしょうか」
それは、クリスチャンの方々が祈祷をオラショ(Oração)と言っていたことからも推察できました。
ポルトガル語です。
長崎には江戸時代、イギリスとオランダの人々がやってきましたので、オラショがPrayerになっても、Gebedになっても不思議ではありませんでした。国教会に新教ですのでラテン語にはならないと思いますが……この辺りも政策なのでしょうね。他の言語が入る隙間もないほど弾圧が厳しかったのです。
講演した方は、
「よくご存じの方からのご質問ですね。16世紀のミゼリコルディアがその起源だというのは、可能性が高いですし、私もそうではないかと思っています」とお答えくださいました。
ありがとうございます。
それを聞いて、私は、ルイス・デ・アルメイダが九州のいたるところを駆け回って、人々とじかに話していた姿がはっきり見えるように思ったのです。彼が伝えた言葉が、300年もの間、口承で残っていることにひどく打たれたのです。
生きているアルメイダを見た気がしたのです。
それが、2番目のきっかけとなったできごとです。
奇しくも、この5月と6月は彼にとっても重要な1564年のことを書く予定です。じきに有名な、ルイス・フロイスも出てくるでしょう。ちなみに、水野勝成が生まれた年でもあります😆
そのような、ちょっと特別な期間でもありますのでエントリーさせていただこうと思ったしだいです。
何か、エンタメとか、賞の獲りかたとかからは百万光年ぐらい離れているような気もしますが、「書けることが書ければいい」とこの作品については考えています。
さて、手前味噌な話で長くなりました。
今日の1曲はこちらです。
Rainbow『16th Century Greensleeves』
「16世紀」がつくロックの曲はなかなかないですが、好きでした、この曲。これには影響されて、グリーンスリーヴス練習しました。転調までなら今でも弾ける、かな😑
高校2年の文化祭でクラス劇をやったとき、吟遊詩人的に伴奏する役をさせていただきました。
スナフキンですね😆
改めて、リッチー・ブラックモアさんのストラトで聴くグリーンスリーヴスもいいなあ。何のコンサートかと撹乱されますし、ハードになった後のバンド感といったら❤️
コージー😢😢😢😭😭😭
これはライブですが、ライブってやっぱり特別です。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
P.S. I'm invisible now, I've got no secrets to conceal.
#日記
#ブログ
#エッセイ
#文学
#人文
#音楽
#歴史
#創作
#小説
#歴史小説
#Rainbow
#16th_Century_Green_Sleeves
#Green_Sleeves
#ばら
#Ritchie_Blackmore
#Cozy_Powell
#Esseloggi
#毎日note
#愛
#16世紀のオデュッセイア
#賞応募
#渋沢_クローデル賞
#きっかけ
#ルイス_デ_アルメイダ
#長崎
#invisible
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?