【目印を見つけるノート】115. 閉じたバラのつぼみの前で
きのうは雲の動きを、人気のない河川敷で見ました。最近はどうしても、人のいないところを探してしまいますね。
多摩川の湾曲って、場所によってヘアピンカーブのようです。この川沿いには「丸子」などのように川向こうとこちら岸で同じ町名を分けている例が見られます。途中から川が暴れて分断されてしまったのでしょう。
きょうは今年初めてセミの声を聞きました。
⚫カラオケのおはなし
もうカラオケにも行かなくなって久しいです。職場のメンバーや友人と行くのが大半ですので、選曲で冒険するとポシャります。マイ定番でお茶を濁したりもます。私の定番曲はこんな感じです。
〈20世紀〉
『大阪で生まれた女』
これは女性が歌ってもいい感じです。キーは低いけれど。
『六本木心中』
アン・ルイスは超絶カッコよかった。個人的にバンドで歌ったのは『Honeydripper』です。
『チェリー』
スピッツの方ですね。個人的に好きなのは『スパイダー』ですが。
『DESIRE』
中森明菜さんです。これが一番盛り上がるので。掛け声がね、あるのです。
『さんきゅ。』
ドリカムさんのこれだけは、歌のうまい同僚に褒められてうれしかったです。
『YESTERDAY ONCE MORE』
これもどなたかに誉められました。
『島歌』
リクエストしてくださる方がいました。沖縄でされたときにはアガリました。
『リンゴの歌』
私の定番ではいちばん古い曲ですね。
21世紀の少し手前から、カラオケに行く頻度は激減しました。ですので、レパートリーもさほど受けを狙わない、自分の聴いているものになりました。
LOVE PSYCHEDELICOさんがいちばんでしょうか。GLIM SPANKYさんもトライはしますが、あのハスキーさがないとやはりツラい。あとはCoccoさん、鬼束ちひろさんなど。
素敵な女性アーティストがたくさんいますね。UAさんも好きだったし、KOKIAさんもいいですね。枚挙にいとまがありません。
その頃何気によく聴いていたうちのひとつはBONNIE PINKさんの『Heaven's Kitchen』でした。パワーもあるけれど、透明感をあわせ持っていてすごくいい。大好きです。この曲は1997年の曲ですね。当時なぜかカラオケではトライできませんでした。
男性ヴォーカルの曲は21世紀にはほとんど歌っていません。1曲だけですね。
佐野元春さんの『約束の橋』です。
この曲の歌詞が大好きです。
佐野さんはソングライターですが、詩人だと思うことがたくさんあって、強いメッセージがあると私は思います。それは「こうしろ」というものではなくて、個人から世界に広がっていくようなイメージです。
21世紀になって初めてカラオケに行ったとき、この曲をかけたら国際フォーラムのライブ映像でした。それを見て私はしばらく固まって、歌うことができずに、ずっと凝視してしまいました。
「ああ、ライブにまた行きたい」と心から思いました。
あの頃は長くライブに行けない時期でした。
そして、もう一回かけて歌ってみたら機械がこんなメッセージを返してきました。
「曲への愛があふれていますね。アドリブが効いています」だったかな。
アドリブを効かせたつもりはないのですが……いい表現ですね。
佐野さんのステージは数年前に無事拝見しました。
歌詞も動画も検索していただければ出てくるかと思いますが、「奪われた暗闇」、「ひびわれたまぼろし」という過去や現在があって、それでも「今までの君は間違いじゃない」という否定の否定=強い肯定があります。
そのような状態を越えて、まなざしを遠くに向けて、「君のためなら七色の橋を作り 河を渡ろう」と歌う。
今はしようと思っていることができなくて、足踏みせざるを得ないことも多いです。
閉ざされているようにも思えたりします。これからも長く閉ざされるのではないかという空気もあって。
それでも、橋をかけることができるのではないか、越えていけるのではないか。
この曲には現在にもあてはまる希望のメッセージだと思います。
私は閉じたバラのつぼみの前で
背伸びしながら、越えていきたいと思います。
⚫お籠りクラフトとばら
そろそろ、アクセサリーの委託販売を始めて1カ月になります。
のんびりと数カ月かけて、様子を見ようという感じです。前々から書いていますが売り上げは寄付するつもりです。それだけの金額になるのは数ヵ月~かかるだろうとも見越していますので、たまるまではプールしようと思っています。
こちらでもご報告していきますね。
きょうは淡水真珠とインカローズのイヤリングです。
インカローズにはちょっとしたエピソードがありますがまた今度。
ばらは夏のしたくをしています。
晴れ間に水たまりを乾かしています。
またつぼみを見つけるでしょう。
大きくなったなあ。剪定したほうがいいですか。
それではまた、ごひいきに。
おがたさわ
(尾方佐羽)