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【目印を見つけるノート】254. 書いたことへのご褒美ありがとうございます

きのう、とある回転寿司屋さんをチラリと覗いてみました。
いつもの週末と変わらない。
いえ、いつもの週末よりはるかに人が多い。
混雑したライブハウスより人がいて、
何十分も同じ場所にいる。
(1時間ぐらい待つのではないでしょうか)

実は入ろうかと思ったのですが、すぐにやめました。

本能的な恐怖を感じました。

立ちはだかっているような雲。おとといの。


⚫もうすぐ公開のお話について

見直し中、2/3は済みました😊
今日でメドを立てたいなと思います。

連作『鎌倉もののふがたり』の『【番外編】もののふの末裔』というお話です。鎌倉なのに戦国時代の人、吉川広家(きっかわひろいえ)のことを書いています。また広島……いえ山口も出てきます。
明日12月14日(月)から22日まで、9日間連日19:00頃に更新する予定です。30000字弱の短編です。

『鎌倉もののふがたり』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793313132/407276011


⚫ご縁があって

書くお話は何となく決めているのですが、書き終えた後で、「ああ、書くようになっていたんだ」と納得するのです。

今回のお話もそうでした。
数日前にも書いた通り、吉川(きっかわ)さんに興味があったというのは大きな理由ですが、書いているうちに気がついたことがありました。

この話も前に書いたかな。

6年ほど前まで、都合でたまにタクシーに乗ることがありました。
そのときによく、同じ運転手さんのタクシーにあたりました。御年は古稀を越えていらっしゃるのですが、ベテランの方で万事そつがない。その方にあたるとどこかホッとしました。
ある時、その方の苗字を見て聞いてみました。
「ご苗字、何と読むのですか」
「宮庄(みやしょう)です」
「珍しいご苗字ではないですか」
「そうかね、出身は広島の山のほうだけど」
「え、広島なんですか? 私いま福山の話を書いているんです!」

そのときはちょうど『六左衛門~』を書き上げた頃で、福山に行く予定も立てていました。私は嬉しくて、乗るたびにその話をしていました。宮庄さんは福山の出身ではないけれど、福山から東広島にかけての地理に明るかったので、結構盛り上がっていました。

その時も「ご縁だな~」と思っていたのですが、今回のお話を書く中でまた「宮庄さん」を見つけたのです。

「宮庄さん」は吉川氏に連なる氏でした。しかも、今回のお話の主人公である吉川広家が最初に所領を得たのが宮庄氏の土地だったのです。最近それを知って目を丸くしたのはいうまでもありません。当時、そのお話は出ませんでしたから。

全国にたくさんあるのではない、ある土地に昔からある苗字というのは歴史や由緒がある場合があります。それなので、珍しい苗字の方にはよく由来をお伺いしていますが、宮庄さんには聞きませんでしたね。なぜか福山城を通りすぎて神石高原(じんせきこうげん)町でも盛り上がっちゃて😅

「ああ、このお話を書いたのもご縁だったのか」としみじみ思いました。

書いていると、そのような「ご縁」に気づくことがしばしばあります。そして、そのようなご縁というのは書いたことに対するご褒美であるようにも思っています。

私が歴史を書く理由のひとつです。

たまに聞かれるんです。
どうして現代の小説を書かないのかって。
(書いていないわけではありませんが)
時代小説は大衆小説でしょうって。
(歴史小説なのですが……大衆小説って?)
そう聞かれるともう、何て答えたらいいのか。
自分の書く中身はブラッシュアップしていこうと常に思っていますが、
「まだテーマがたくさんありますので、当面はこの方向だろうと思います」とお答えすると思います。


⚫今日聴きたい曲

私が今日聴きたい曲、ということで。

阿部真央さんの『Be My Love』です。

阿部真央さん、好きなのですよね😊
この曲のPVのようにはっちゃけて笑って、
「彼氏になって!」と言ってみたいです。
😜

それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽
(おがたさわ)

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