【目印を見つけるノート】522. Bob Dylanのバラッドと、羨ましいという気持ち
火曜日です。
きのうはやっと晴れ間が見えましたね。いい空でした。
ちょっと思い立って、noteの番号をつけていないものを数えてみました。スワイプして追っていったので正確ではないかもしれないのですが、234ありました。つぶやき、詩、写真、音声、ハンドメイドアクセサリーギャラリー、短編小説などがあります。
足し算してああ、そこそこかなあと思いました。ナンバリングしていないものは短いか、気まぐれか、別だてという趣旨です。カウンターを入れているものは、それなりの文章にするように務めていますが、怪しいですね😵
さて、
今月の占いを見ていたら、「'羨ましい'が嫉妬にならないように注意」とありました。ふむふむと読みながら、片想い少女?だった頃はよく嫉妬していたなあと思いました。
好きな子が他の異性と仲良さそうにしていると、とにかくおもしろくない。特に対象者に何かするというほど積極的ではありません。モヤモヤして、「魅力のない自分がいけないんだ」と自責に入りました。それが思春期に続いたものですから、どうもひねくれてしまいましたね。うまくいきかけても、いきかけていなくても間に誰かいたり、入ってくるとスッと引いてしまっていました。自分で獲りに行くタイプのように見られていたむきもあったかと思いますが、実はそうではなかったようです。え、違う?
今はどうなのでしょう🤔
昔はそうだったというだけで、よく分からないなあ。この例でも、『道成寺の鐘』のようなお話でもそうですが、嫉妬が自分を育ててくれるとはゆめゆめ思わないので、したくはないです。お話のテーマとしてならば書くことがあるのかと思いますが……。
一方、「羨ましい」はよくあります。
自分のしたいことをのびのびとされている方、素敵な創作をされている方、自分の暮らしを大切にして日々発見を続ける方、キラキラとしていてとても羨ましいと思います。特に、他からの評価を心待ちにしていない純粋さにはしばしば打たれもします。
ブラヴォーと拍手です。
それは賞賛です。
羨ましいのはその人がされているからであって、自分はその人にはなれないのです。立っているフィールドが違うということでもあるでしょう。
フィールドが違うけれど、それは自分にとっても「よおし、私もいっちょうやったるか」というエネルギーになります。
嫉妬とはぜんぜん違うのです。
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きのうもつぶやきに出しましたが、『天下無双の居候 六左衛門疾る 水野勝成報恩記』の番外編を今書いています。この方もまた、実に羨ましい人生を送りました。それでも、人生の半分ほどは残り半分の準備期間でした。そうじゃろ。織田信長のように「人生50年」ならば、完遂することがなかったでしょう。
このお話を公開した当初はそれこそ、「これでいいのかな」と引きぎみでした。今はお膝元福山の方も見てくださっている、と信じてハチマキを巻くことができます。
それがとても嬉しいのです。
ということで、番外編を9月20日(月・祝日)から一週間ほど連日で公開します。また公開時にご案内させていただきます。
タイトルは『ぐれてはぐれた藤十郎』(仮)です。
さて、先ほど乙女座で新月になったようです。
アフォメーションになったでしょうか。
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書いているさなか思いついた曲が『Ballad of Hollis Brown』でした。意外といろいろな方が演奏されていて、「おっ」と思ったのですが、ここではお三方を。
本家本元のBob Dylanさんです。
Nina Simoneさんのヴァージョン。
そして、歌声が誰よりも渋かったDan Owenさん(最年少!)のヴァージョン。
あと、ストゥージズとかナザレスがありました。
バラッドというと音楽の種類だと思われる方もいらっしゃるのかと思いますが、これは18世紀のイギリスで生まれた詩の形式です。そして、その詩を歌にしたものをいいます。
一連(ひとかたまり)が8、もしくは10行で他の形に比べて長めです。連の最後は繰り返しにします。詩の終わりに一連の半分(4か5行)の結びを置きます。そんな感じかな。叙事詩を第三者的に描くものが多いですね。時には残酷。
この曲は結びでやることを頭に置いているようです。見事にnで括られています。
形は音楽の詞ですので、連の行数は変わりますが繰り返しに混ぜていく韻の転換が素敵です。冒頭に続く連を引用します。
You looked for work and money
And you walked a rugged mile
You looked for work and money
And you walked a rugged mile
Your children are so hungry
That they don't know how to smile
Your baby's eyes look crazy
They're a-tuggin' at your sleeve
Your baby's eyes look crazy
They're a-tuggin' at your sleeve
You walk the floor and wonder why
With every breath you breathe
『Ballad of Hollis Brown』Bob Dylan
紹介のための引用
これも叙事詩ですね。
日本の現代詩は音数や音の響きについてあまり重きを置いていないように見えますが、ミュージシャンの方はさりげなく凝っていらっしゃったりしますね。
歌詞、素晴らしいものは文学に値すると私は思います。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
追伸 ジャン=ポール・ベルモンドさん😢