【目印を見つけるノート】508. 赤毛のアンばりに想像もします
きのうの朝はザザーと雨に降られる中、雷が当たらなくてよかったとホッとしましたが、今日は大丈夫でしょうか。
(一定時間が経過)
大丈夫なようです。
仕事でしゃかりきになっている時間帯に、飛行機の音が聞こえました。職場はスカイツリーから半径3km圏内にありますので、さもありなんです。外回りの方に伺ったら、けっこうたくさんの方が外で見ていらしたそうです。私は想像してみたのですが、イタリアの街中を飛行機が飛んでいる風景でした。
ーーー〈以下想像〉ーーー
石畳の狭い路地の両側には、石とかレンガで造られた3階建てのアパートメントが並んでいて、
窓と窓にロープを渡して、道の上には洗濯物の旗がパタパタと音を立てているのです。
そこに、ハンチング帽を被った半ズボンの少年が走ってきて、好きな女の子の部屋の真下で叫びます。
「マリーア!もうすぐだよ、顔を出して!」
その声にマリアは窓を開けて身を乗り出しますが、そうしたのはマリアだけではありませんでした。アパートメントのほとんどの窓がパタパタと開いて、老若男女が一様に空の方を見上げます。
遠くから微かに聞こえていた音は、たちまち轟音になってみんなの耳を揺さぶります。
それはあっという間のできごとでした。
飛行機が恐ろしく低いところを飛んで、路地裏の建物をかすめて去っていきました。
「ジョルジォ!」と今度はマリアが叫びます。
轟音とともに強い風が起こって、少年のハンチング帽を吹き飛ばしたのです。
でも、神のお取り計らいでしょうか、吹き上げられた帽子は、後方のアパートメントに干されている洗濯物にあたって、ゆっくり地面に降りてきました。
あっという間に飛び去った飛行機に歓声を上げる暇のなかった人々は、ここでようやく、
「ブラヴォー!」と歓声と拍手を送ったのでした。
ジョルジョが帽子を手にして、深々とお辞儀をしています。
マリアはおかしそうに笑っています。
おやおや、歓声も拍手もマリアの笑顔も、ジョルジョが独り占めにしてしまったようですよ。
私のお話はここまでです。
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というように、飛行機の音だけで想像したりしました。『赤毛のアン』ほどではないですが、小さい頃からこの手の想像はよくしています。幸せかもしれません。
イタリアといえば、
想像で現実を塗り替えて、子どもに夢と命を与える父親のお話もありましたね。
『ライフ・イズ・ビューティフル』(映画)をまた見たいなあ。
思い出すと泣けてくるなあ。うう😢
私は、「人生は美しいもの」だとずっと思っています。
あなたもそう思っているのなら、「奇遇ですね」とニッコリほほえみます。
脱線したままで今日は失礼します。
お読みくださって、ありがとうございます。
尾方佐羽