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暗黒報道65 第八章 最終決戦

■僅差の接戦 そして亡命

 
 首相公選の投開票日がきた。大神が入院している大学病院に詰めていた記者の大半は選挙の開票に向けた取材先に異動し、残っているのはテレビ局1社と新聞社2社の計3人だけとなった。太陽新聞の新人記者畑中幸喜はこの日も朝から病院に詰めるようにデスクに言われ、不貞腐れていた。「大神が生死を彷徨っている時であればともかく、意識も回復したというのに病院に詰める必要なんてあるのか」「確かに。公選首相が誕生するという日に俺たちはなにをやっているんだ」。臨時に設けられた記者の待機室で他社の記者と愚痴を言い合っていた。

 畑中は記者室から出て病院の中をぶらぶら歩いた。日曜日の朝だけに見舞客はほとんどなく閑散としていた。自販機でコーヒーを買い、中庭を見渡せる休憩室のソファに座った。広々とした中庭の真ん中は芝生広場が広がり、その周りを、入院患者のリハビリ用の遊歩道が設けられている。何気なく見ていると、病院の職員3人が広場に現れ、みな空を見上げていた。
 そのうち1人が右手を大きく掲げて前後に動かしている。誘導しているような仕草だ。畑中はしばらくその様子を見ていると、いきなり「ゴー」という機械音が聞こえ、上空から物体が舞い降りてきて着陸した。
 一瞬、UFOかと思ったが違った。空飛ぶクルマだった。窓越しに見ていると、脇の遊歩道から車椅子に乗った女性が現れた。車椅子を押しているのも女性だった。
 
 「あっ」。畑中は目をみはった。大神由希だった。畑中はあわてて、中庭に通じるドアを開けて外に出て叫んだ。「大神さーん、一体どこへ行かれるんですか」。大神は車椅子を降りて、空飛ぶクルマに乗り込もうとしていた。「危ないですよ。近づかないでください」。病院職員が畑中の前に立ちはだかった。大神は振り返って畑中を見た。カメラを構えているので、記者であることはすぐにわかった。

 「あっ。そうですね」。一瞬戸惑いを見せたが、思い返したようにはっきりとした声で言った。「国民の義務を果たしに行ってきまーす」
 空飛ぶクルマはゆっくりと飛び立った。畑中は太陽新聞社のデスクに連絡して、大神が「カブトン」に乗って首相公選の投票所に向かったと伝え、すぐに記事にして写真と共にネットニュースとして流した。

安静状態だが、投票所に向かった

  「カブトン」は大神の自宅マンションからほど近い小学校の校庭に向かった。飛行許可は出ており、校庭の中央に臨時の離発着場が設けられていた。投票に来た人たちは「何事だ」と遠巻きに眺めていた。
 「なんだあれは」と1人が上空を指さした。水平飛行から垂直にゆっくりと降下し始めたところだった。
 「ぼく知っているよ。『カブトン』だよ」。小学生の男の子が自慢げに言った。テレビCMで知っていたのだろう。

 降り立った「カブトン」から大神と伊藤楓が出てきた。そして楓が押す車椅子で大神は投票所に入り、一票を入れた。畑中が送稿したネットニュースを見た記者たちが続々と集まって来た。大神はすぐに記者に囲まれた。楓が「しっ、しっ」と言って、汚いものを追い払うような仕草をとり、記者を遠ざけようとしたが、大神は会見に応じることにした。校庭で即席の記者会見が開かれた。

 「大けがをして安静状態で入院しているのに、なぜ投票するのか」
 「国民の義務ですから。すべての選挙で投票は欠かしたことはありません」
 「誰に投票したのですか」
 「それは秘密です」
 「選挙カーがドローン攻撃を受けた時ですが、どうしてあの時、大神さんは逃げなかったのですか」
 「それはわかりません。ただ、聴衆の皆さんや演説している人に知らせたかっただけです」
 
 「自爆型のドローンだとわかっていたのか」
 「いえ、はっきりとはわかりませんでした。でも旋回の仕方が不自然だったので、嫌な予感がして叫んでいました」
 「大神さんの写真が世界中で大きく報道されて、時の人になっていますが、反響の大きさについての感想は」
 「特にありません」
 「大神さんが入院中に、日本海での『北方独国』との衝突についての記事が出ました。大神さんも中心となって取材にあたっていたのですよね」
 「社会部あげての取材の見事なスクープだと思います。私も一刻も早く取材班に戻り、取材活動を始めたいです」
 楓は近くで聞いていて苦笑いしていた。前日、下河原にホテルで単独インタビューを強行するなど、すでに取材を始めているではないか。

 「大神さんの容態を心配されている人がいっぱいいます。今の状態を説明してください」
 「徐々に回復してきています。いたるところに痛みは残っていますが大丈夫です。ご心配をおかけして申し訳ありません」
 「心配していたみんなに言いたいことはありませんか」
 「そうですね。感謝しています」と言った後、「はっ」となにかを思いついたような顔をした。くりっとした目を大きく見開き、カメラ目線で言った。
 「みんな、今日は大事な選挙の投票日です。投票所に行きましょう。特に若い人は政治に関心をもってください。将来の日本のことを考えて自分の意志で一票を投じましょう。以上、選挙公報でした」
 取材はそこまでだった。楓が打ち切ったのだ。

 飛び立ったカブトンの車内で、楓が聞いた。 
 「体調が最悪なのに、取材とか受けなくてもいいのに」
 「私はこれまで取材する側の立場で、事件や事故の被害者や被災者から何度も取材をして話を聞いてきた。自分が被害者になったとたん取材拒否は許されないでしょ。どんな状態でも会見に応じるつもりよ」
 大神が投票する場面と会見の様子はニュース映像で流れた。
 
 首相公選の投票結果はまさかの展開だった。投票率は予想を上回る75パーセントに上った。午後から投票に行く人が増えた結果だった。
 市民運動代表の女性候補の票は伸びず、早々と落選確実が出た。下河原と田島の一騎打ちになった。大接戦で開票作業は深夜までもつれ込んだ。2人の票数は同数のまま、開票率99パーセントまで進んだ。

 午前2時44分、中央選挙管理委員会が票の発表を止めた。情報が乱れ飛ぶことによる混乱を回避するためだった。この時点で開票作業が終わっていないのは東京と大阪の大都市圏だけだった。それぞれの選挙管理委員会が票をばらばらに発表するのではなく、勝者の名前を中央選挙管理委員会委員長が記者会見で先に言ってから、確定票を発表することになった。じりじりとした時間が過ぎていった。ネットでは「下河原勝利」「田島が逆転」などの無責任な情報が飛び交った。

 午前5時23分、中央選挙管理委員会委員長が会見に臨んだ。

 「当選は田島、田島速人」。開票率は100パーセントで投票率は75パーセント。田島が14730383票、下河原が14720271。票差はわずか10112だった。僅差すぎる田島の勝利だった。
 田島は午前6時に事務所に姿を現した。集まった支持者と共に「万歳」を繰り返した。

 下河原は「孤高の党」本部で記者会見を開いた。「開票作業中に不正があった」「票が奪われた。選挙は無効だ」と訴えると同時に、開票作業を最初からやり直すように求めた。「敗北宣言」をするものと思っていた記者たちは大騒ぎになり、次々に質問を投げかけたが、下河原は答えなかった。
 
 昼になって、下河原の支持者を集めた演説会が開催された。「開票作業で、最後に票の発表を止めた。その段階で、選挙管理委員が票を盗んだ」「改めて言う。この選挙は無効だ」と繰り返した。
 日本各地で下河原の支持者によるデモが起きた。ネットでの呼びかけに応じて国会議事堂の周囲に結集し、「投票無効」を叫んで騒いだ。 

 中央選挙管理委員会は、下河原による抗議を受けて、開票作業のやり直しを宣言した。僅差だったことから異例の対応をとった。田島は抗議したが認められず、勝利宣言は延期になった。選挙管理委員会は、投票作業をやり直して、さらにその結果を十分に検証するために、結論がでるのに最低でも1週間はかかるとした。
 政界は大混乱に陥った。中央選挙管理委員長が突然、混乱の責任をとって辞任した。新しい委員長には、下河原の息がかかった人物が就いた。

 大神は大学病院の病室でテレビの速報を見ていた。そばには、母親のほかに伊藤楓がいた。
 「田島さんの僅差の勝利は画期的だ。大神先輩のおかげだよね。先輩が投票するのを見た若者が投票所に向かったもん。投票率が上がったおかげで田島さんが勝てたんだよ」。楓が言った。
 「私は選挙に行こうねと呼びかけただけだから。それより選挙結果が出た後の下河原の態度が問題だよね。意味わからない。検証結果がどうでるのか。この1週間でなにかが起きそう。下河原が勝ったように細工するのではないか」。大神が心配した。

 投票から2日たった早朝。首相官邸に警視庁捜査一課による家宅捜索が入った。前日、民警団精鋭部隊リーダーが殺人容疑で逮捕されたのだ。ドローンで選挙カーを襲撃した容疑だった。リーダーは、ドローンを近くのビルの屋上で操縦したことを認めた。隣に内閣官房副長官の蓮見がいたことも証言した。すべて蓮見の指示に従ったと自供した。
 蓮見は姿を消したままだが、蓮見にも逮捕状が出た。官邸の内閣官房副長官室の家宅捜索は丸一日続いた。 
 下河原は前の日から外出していたが、官邸の家宅捜索は事前に聞かされていない意表を突いたものだった。

 「寝耳に水だ。蓮見官房副長官が事件に関わったとは全く信じられない」。下河原はコメントを発表した。しかし、激震は続いた。捜査一課が、 下河原に対して、ドローン事件に関連して事情聴取することを決めたという報道が流れたのだ。民警団リーダーが「蓮見を通して下河原首相にも報告はあがっていた」と証言したのだった。

 事情聴取に応じるようにとの連絡に、下河原は動揺した。出先の車の中で、官房長官や国家公安委員長ら側近に電話して、「なぜ、おれが捜査一課の取り調べを受けなければならないのだ。俺をだれだと思っているんだ。警視庁の捜査一課長はクビだ。刑事部長も飛ばしてしまえ」と言って、怒鳴り散らした。
 その後、車に乗ったまま姿を消した。だが、もう表舞台にはでてこなかった。
 下河原は、成田空港のプライベートジェットの専用施設から自家用ジェット機で飛び立ったことが後になって判明した。多額の金を使って国際的な秘密組織を使い、大きな箱の中に入って空港の保安検査、出国審査をすり抜けて亡命した。向かった先ははっきりしなかった。「ノース大連邦」の首都だろうと言われた。

下河原は海外に亡命した

 首相公選の再度の集計作業の結果は変わらず、田島の勝利が確定し、初代公選首相に就任した。前首相からの引き継ぎは全くないままに仕事を始めなければならなかった。
 
 それから1か月が経った。あまりにも多くのことが変わった。
 蓮見が逮捕された。ドローンで田島の選挙カーを襲撃した後、愛人に提供していた北海道東部の国立公園近くの別荘に逃げ込んでいたが、タレコミで駆け付けた警察官に発見された。通報したのは愛人だった。ごく些細なけんかが原因だった。
 警視庁捜査一課の調べに対して、「下河原から非合法手段でもいいから田島と大神をなんとかしろ」と言われたと供述した。
 田島を襲撃した直後、下河原に暗号メールで報告していたことも証言した。余罪が多くあるとみられ、厳しい取り調べが続いている。

蓮見は、北海道東部の愛人の別荘に隠れ住んでいた

 報道記者の行方不明事件は急展開を見せた。拉致に関わったとして逮捕された民警団の精鋭部隊隊員の供述から、玄界灘に浮かぶ孤島「黒猫島」に、23人の記者が監禁されていることがわかり保護された。「白蛇島」から「黒猫島」に移されていたのだった。
 記者たちは牢屋のような所に放置され、ろくな物も食べておらずやせ衰えていた。もう1日発見が遅れたら衰弱死していたところだった。大神の相棒だった橋詰記者を殺したのも、江島の指示による精鋭部隊の隊員だった。
 
 後藤田は車椅子で記憶喪失のまま病院で生活している。
 田島は民警団についての徹底した捜査と共に解散を指示した。
 
 下河原に関する疑惑について、さまざまな記事が出た。朝夕デジタル新聞には、下河原の直近のコメントが掲載された。大神がホテルのスイートルームに押し掛けた時に下河原が話した内容だった。数々の疑惑について「自分は関与していない」と完全否定だったが、疑惑記事を書く上では、相手の言い分を掲載するというのは鉄則だ。他の新聞社やテレビ局、通信社は、下河原のコメントをとろうと、亡命先として有力視された「ノース大連邦」の特派員が探し回ったが、見つけることはできなかった。
 
 大神が入院している大学病院の病室に、「虹」のリーダーと井上がやってきた。リーダーは言った。「民主的な手順で軍事独裁政権になるのが阻止された。我々の出る幕はなかった。報道の力を見せつけられました。『虹』は解散します。メンバーは警察からの事情聴取を受けています。武器使用などで身柄を拘束されるものも出てくるでしょうが、それぞれ活動内容について隠さず話すように指示しました。私もこれから出頭します」

 井上は朝夕デジタル新聞社に戻った。鈴木編集局長と田之上社会部長からの事情聴取を受けた。「虹」の情報班長として活動していたことから警察にも出頭した。取り調べが済むまで休職扱いとなった。その後は社会部に戻るように田之上に言われた。蓮見の情報源としてスパイ活動をしていた山本デスクは自分から退社し姿を消した。

 「幸福公園」近辺で暮らしていた河野が総理執務室で負ったけがは徐々に回復してきた。顧問をしているスピード・アップ社に戻った。一線の記者となって再び現場にでることを夢見て、簡単な事務作業から始めることになった。

 伊藤楓は、報道を基礎から学ぼうと、新聞社とテレビ局の途中入社の試験を片っ端から受けることにした。「大神先輩を超える記者になる」と威勢がいい。楓の母親は経営するIT企業を楓に継がせたくて、経営の勉強をしてほしかっただけに報道の世界に戻ることについては困惑した。だが、信頼する大神が無事に記者活動に戻ることができると聞いた時は喜んだ。

 「孤高の党」は下河原が亡命したことで空中分解した。所属議員は、新党を結成する準備に入ったり、民自党に加盟申請したり、無所属になったりした。民自党へ多数の議員が入党することになり、民自党は単独過半数を確保することになった。
 田島は初代の公選首相として、下河原政権が進めた軍事大国への路線を大転換することを決め、マスコミ規制法の撤廃など抜本的な改革に乗り出した。下河原を支持していた国会議員が多く残っているために、新政権の運営は簡単ではなかった。しかし、スキャンダルに見舞われたり、ドローンによる攻撃を受けたりしたことで肝が据わった政治家に成長していた。世界中で戦争、紛争が起きている中で、日本は改めて「戦争放棄」を掲げて、平和外交に徹することを世界に宣言した。

 オールマスコミ協議会の総会が約2年ぶりに開かれ、空席だった新しい会長が決まった。下河原政権下での報道弾圧の実態解明を進めると同時に、この時期、報道機関が「言論の自由」を守るためにどのように闘ってきたかを検証する調査委員会が設置された。

 新会長の挨拶の後、「オールマスコミスクープ大賞」の表彰が行われた。
 朝夕デジタル新聞社社会部調査報道班の大神由希が受賞した。大阪のホテルで発生した毒物混入殺人事件で、江島健一に逮捕状が出たという記事が対象だった。病院を退院したばかりの大神が壇上に立った。

大神はオールマスコミスクープ大賞を連続受賞した

 「独裁国家がまずターゲットにするのは報道機関です。毒物混入事件もマスコミが狙われました。背景はまだ未解明なところがあり、裁判の中で明らかになってくれればと思います。白蛇島で亡くなられた方々のご冥福を祈り、黒猫島で発見された方々が一刻も早く健康を取り戻してくれることを願っています」。声を詰まらせた。辛かった出来事が次々に思い出されて涙が溢れてきた。会場はシーンと静まり返った。

 「毒物混入事件の舞台になったオールマスコミ協議会が今日、再始動したことがなによりうれしいです。報道機関の使命とはなにか。激しい弾圧にさらされ、厳しい状況に追い込まれた時にこそ、その真価が問われるのだと思います。メディアの形態、会社間の垣根を超えて共に真剣に考えていきたいと思います」。大神の挨拶は謙虚で簡潔だったが説得力があった。
 「私は賞を取るために取材をしているのではありませんが、今回受賞できて壇上に上がってみると本当に嬉しいし光栄です。そして、そして、私は3回連続受賞を目指しまーす」と突然大きな声を張り上げ、トロフィーを掲げてジャンプした。着地した瞬間、「痛い」と叫んですっころんでトロフィーーを床に放ってしまった。まだ全身の傷が治っていないのに無茶をした大神由希。すぐに立ち上がって照れくさくて頭をかいて笑ってしまった。
 これまで見せたことのない大神のお茶目な姿に、会場の参加者は大喜びした。万雷の拍手が沸き起こった。いつまでもいつまでも鳴りやまなかった。 

(次回は、■エピローグ)

        ★      ★       ★
        小説「暗黒報道」目次と登場人物           

目次
プロローグ
第一章 大惨事
第二章 報道弾圧
第三章 ミサイル大爆発
第四章 孤島上陸
第五章 青木ヶ原の決闘
第六章 暗号解読 
第七章 戦争勃発 
第八章 最終決戦
エピローグ

主な登場人物
大神由希 
主人公。朝夕デジタル新聞社東京社会部の調査報道を担 当するエ ース記者。30歳独身。天性の勘と粘り強さで' 政界の不正を次々と 暴いていく。殺人集団に命を狙われる中、仲間たちが殺されたりして苦悩しながらも、「真相の究明」に走り回る。
下河原信玄 
内閣総理大臣、孤高の党代表。核武装した軍国主義国家を目指す。
後藤田武士 
国民自警防衛団(民警団)会長、元大手不動産会社社長。大神の天敵。
★朝夕デジタル新聞社関係者
橋詰 圭一郎 
東京社会部調査報道班記者。大神の1年下の最も信頼している相棒。
井上 諒   
東京社会部デスク。大神の上司で、大神と行動を共にする。
興梠 守   
警察庁担当キャップ。

★大神由希周辺の人物
河野 進
「スピード・アップ社」社長。下河原政権の広報・宣伝担当に就任。大学時代の大神の先輩で婚約者だった。
岸岡 雄一
「スピード・アップ社」のバイトから取締役へ。子供の時から「IT界の天才」として知られる存在。
伊藤 楓
インターネット会社「トップ・スター社」を創設した伊藤青磁の長女。大神に憧れて記者になる。
鏑木 亘
警視庁捜査一課警部補。夫婦とも大神のよき理解者。大神が時々夜回りに通う。
永野洋子
弁護士。大神の親友でよき相談相手。反社会的勢力の弁護を引き受けることもある。
田島速人
永野の夫で元財務官僚。総選挙で当選し、野党「民自党」副代表になる。

★下河原総理大臣周辺の人物
蓮見忠一
内閣官房副長官。元警察庁警備局長。報道適正化法(マスコミ規制法)制定の責任者。        
鮫島 次郎
内閣府特別顧問兼国家安全保障局長。下河原総理の指示で、最新鋭のミサイルとドローンの開発にあたる。いつも紺色仮面を被っている。
江島健一
民警団大阪代表から、民警団本部事務局長になる。
香月照男
民警団員。精鋭部隊入りを目指している。

★事件関係者
水本夏樹
スーパー美容液を売るマルチ商法の会社経営者。会社倒産後、姿を消していた。
水本セイラ
水本夏樹の一人娘。知能指数が際立って高い小学3年生で、謎の多い少女。


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