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レストラン×〇〇=ミクストランが作る、飲食店の未来
数年前から少しずつ聞くようになってきた飲食店×異業種のミックスされた業態。
一時期は一種のイロモノとして物珍しさでメディア掲載されたりが多かったのですが、ここ最近はだんだん根付き始めている気がしています。
こうした異業種と飲食店の混ざった業態をレストラン+ミックスで、ミクストランというそうです。
そんなミクストランのはしりは、やはりNewYorkの「Roman and Williams Guild」でしょうか。
花屋×フレンチレストラン×インテリアショップという組み合わせで、一見するとそれ成立するの?と思うのですが、意外なことにウェイティングのお客様がインテリアショップでお買い物をしたり、フレンチを楽しんだ後に花を買って帰ったり、相乗効果もあるようです。
喫茶店×コインランドリーは2号店も
国内で見たら、ランドマーク的なのはカフェ×コインランドリーの喫茶ランドリー。noteでもかなり情報発信されていますね。
今ではフィットネス事業を手がけるティップネスと提携して二号店も出ています。フィットネスクラブの1Fにカフェとランドリーが入るというもので、3業態複合のような形です。
銀行×スペインバルという異業種コラボ
他にも思わぬ組み合わせでは、山口銀行×スペインバル、というミクストランも。
たしかに銀行の待ち時間のような強制的に発生するアイドルタイムを飲食店でカバーしあうというのは利にかなっているようにも思いますが...
これはまぁ、地方都市で車で銀行に行くと周辺飲食店へ気軽に移動できない、などの条件が揃わないと厳しいかもしれません。都内ではマネするとしくじるかも。
保育園×ベーカリーレストラン
実は6年前くらいに代表の松本さんとワークショップをさせていただいた「まちの保育園 小竹向原」には、まちのパーラーというベーカリーレストランが併設されています。
これは保育園+地域住民の憩いの場を組み合わせることで、保育施設が街中で騒音防止の塀で囲まれたような閉鎖的な場所になるのを防いで、地域住民も含めて町全体で子育てに関わって行く仕組みづくりだそう。
入っているお店も「パーラー江古田」というパンの名店がプロデュースしていて、その味のクオリティはかなりのものでした。
こうした「地域住民との接点」としてのミクストランは作り方次第では可能性がとても高く、そこに人が集まり飲食をする=一定時間を過ごすという特性を活かせばプロモーションや情報交換や人材スカウト的なことまで幅広く活用できそうです。
銭湯×ビアバー×コワーキング
意欲的な取り組みとしては、銭湯×ビアバー×コワーキングのミクストランも。これはどちらかというと銭湯の比重が大きいですが、飲食機能をミックスしてそこにコワーキング機能=オフィス機能もつけているというもの。
スケルトンから銭湯の防水工事に飲食の厨房工事とコワーキングスペース...かなりの投資額を未経験者が投資家から集めてスタートしたのは本当にすごいと思います。
最終的には1年ほど営業しての倒産...負債総額は7000万円と、ほぼほぼ工事費が丸ごと負債になってしまったようです。
立地と工事費がキツかったか...着眼点はおもしろいだけに、ちょっと残念。人ごとではないだけに若き経営者さんにはぜひ再起して欲しいところ。
ミクストランを成功させる秘訣は何?
色々と事例を紹介しましたが、こうした流れをみていると今後もミクストランは増えていきそうです。
まず、東京は世界で最も飲食店の多い都市です。その数なんと約15万店舗!
美食の国、フランスのパリですら4.5万店舗ほどなので、いかに東京にお店が多いかがわかります。
これは出店規制がめっちゃゆるくて資格も認可も受けやすい&小箱がたくさんあって居抜きなどローコストでも始められて参入障壁が低い、などいろいろな条件が重なってのことです。
そして、それだけ飲食店が多いと、こうしたミクストランに挑戦する数も世界一になる可能性がある。
錬金術や悪魔合体のような思いもよらぬミクストランが生まれて、21世紀の新しい業態を生み出すかもしれないわけです。
そんなミクストラン、後半ではこういう組み合わせっておもしろいんじゃない?というのを勝手にアレコレと妄想してみます。根拠なき勝手な妄想なので定期購読マガジン向けにしますね、一緒に色々と考えてみてください。
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