【質問回答03】オススメのオーストラリアワインを教えて(長文ワイン回)
好評の質問コーナー、フリーランス系やデザイン系の質問に混ざってやってきましたワイン回!全俺が歓喜!
今回は愛と愛と愛が詰まってますので回答長いので、この1つの質問にだけ答えます。クソ長いですが、今回紹介する2本は何度も飲んでいて間違いなくウメェやつです。
Q.オススメのオーストラリアワインを教えて
大体3000円前後ぐらいで、お勧めワインを教えてください。夕飯を取りながら、夫婦と思春期息子(←はコーラ)で「やったー金曜日お疲れ〜って感じで」週末飲みしています。
今、オーストラリアにいるので、できればオージー産がよくて、帰国(来年3月末)してからもワインを飲みながらオーストラリアの思い出話をしたいので、日本でも手に入りやすいのがいいなあなんて思います。
ちなみに現在は、今の所、シラーズの赤を気に入っていて、2000-3000円ぐらいの価格帯のものをランダムに選んで飲んでます。
色々と書きましたが、人に勧められることによってワインの幅を広げたいので、お勧めしていただけて、手に入るものなら基本なんでも試して見ます。よろしくお願いいたします。
A.いいから黙ってコレを飲んでください
オージー=オーストラリア産で、日本円で2000円〜3000円くらいのオススメ銘柄ですね。なるほど。
質問者さんのお好みはシラーズ。フランスではシラーとも呼ばれる黒ブドウ品種で、主にローヌ沿岸で作られているやつですね。
単一(一種類のブドウだけで醸造)でもブレンドでもいける便利なやつで、果実味たっぷりでフルーティーなのにパワフルな味わいが特徴のワインが多く、凄まじく美味しいワインも作られています。
筆頭はフランスのコート・デュ・ローヌのエルミタージュ。シラーズ好きという事なので、きっと気に入ります。オージー産ではありませんが、以下のワインもおすすめです。
Jean Louis Chave Selection Cote du Rhone Rouge Mon Coeur
タイプ:赤-スッキリエレガント
生産国:フランス / France
生産地:AOC.コート・デュ・ローヌ / AOC.Cote du Rhone
生産者:ジャン・ルイ・シャーブ / Jean Louis Chave(Selection)
輸入元:フィネス
価 格:¥2,500-前後
ALC:14.5%(2013年もの)
品種名:シラー 50% グルナッシュ 50%(2013年もの)
オーストラリア産じゃないのでアレですけどね。美味いです。この価格帯で美味しい赤ワインを選ぶなら、10本の中に入ると思います。
ヴィンテージ(生産年度)による味のブレも少ない。毎年微妙にブレンド比率が変わりますが、基本はシラー主体なので味わいの方向性はお好きなはず。
肝心のお味ですが、まさしくエレガンスさをまとった圧倒的バランスのローヌワイン。落ち着いた果実味に穏やかでなめらかな酸味、そしてほのかな苦味や渋味が渾然一体となって流れていきます。
とんがった個性はないが、バランスの良さはピカイチです。
手頃な値段で飲めるフランスワインの中では群を抜いた存在で、味わいに品の良さを感じるのもまた良い。そこらの安ボルドーやチープなブルゴーニュ・ルージュは相手にならないです。
安いフランスワイン=すっぱい・渋い・苦いのイメージを払拭できる、この価格帯のフランスワインの救世主的存在。
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Jean Louis Chave Selection Cote du Rhone Rouge Mon Coeur
ちなみにこの作り手のジャン・ルイ・シャーブ様は上位銘柄にエルミタージュという1本25,000円くらいの超ド級のヤツがあるのですが、それはまさしく天にも昇る味だそうです。
僕もまだ飲んだ事ないので、いつかは飲みたい1本です。
で、ここからが本題の回答です。
え?今のオススメは何だったのかって?
今のは前説的なヤツで、前座です。ちゃんとオーストラリア産のバッチリなやつを紹介します。
それがコイツだっ!!!
The Boxer Shiraz Mollydooker
タイプ:赤-濃厚フルーティー
生産国:オーストラリア / Australia
生産地:マクラレーン・ヴェール / McLaren Vale
生産者:モリードゥーカー / Mollydooker
輸入元:アイコニックワイン
価 格:¥3,500-前後
ALC:16.0%
品種名:シラーズ 100%
備 考:アメリカンオークの新樽50%、一年の旧樽50%
オーストラリアの産んだイカレ野郎が醸造するモリー・ドゥーカーの最高にイカしたワイン。
まず見た目。このシリーズはコミックラベルが特徴的なのですが、全部センスがいい!一見すると安ワイン風なんだけれど、ちゃんとラベルの端がギザギザになっていたり、手が混んでいます。
公式サイトもかわいいので是非みてください。
あと、ここのワインは全てスクリューキャップでブショネ(コルク汚染)の心配がないのも良い。高いワインでも問答無用で全部スクリューキャップです。
そして、質問者様ご希望のオーストラリア産シラーズ100%でございます。もちろん日本でも買えます。最近はちょい値上がりしたので予算ややオーバー気味かも。
でもね、味わいは今まで飲んでいたシラーズの印象を変えちゃうかもしれません。上のスペックでALC=アルコール度数を見てください。
ALC:16.0%あるんです。16%。普通のワインはだいたい12-15%だから、重いんです。ボクサーはボクサーでもヘヴィ級です。
キャップを開けると樽感のある中にラム酒漬けのフルーツが色々混ざった様な甘い香り。
味わいもまさしくで、ラム酒やブランデー漬けフルーツ山盛りの連続ジャブから、濃厚チョコクリームのフックが効いて、そしてアルコールの効いたブランデーがトドメのボディを叩き込む。まさしく押し寄せる重量級ボクサーのロープ際ラッシュ!!!
もうなんか口の中にブランデー漬けフルーツたっぷりの濃厚チョコケーキをぶち込まれたような気分になれる一杯です。
甘めトロトロ濃厚系なので、ぶっちゃけ食事とのマリアージュとかは向いていないと思いますが、金曜夜に一週間お疲れ!と軽い泡か何かを飲んで食事をしてから、食後にじっくり最後の1杯に飲むには最高にハイってヤツです。
コレ飲んだらノックアウトされるので、グラス洗うのは旦那に任せて奥様はそのままベッドに転がりましょう。間違いなく、至福。「グラスは俺が洗っておくよ」で、旦那の株も爆あがり間違いなし。
うん、濃厚な赤ワイン好きなら一回は通って欲しい、この道。
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The Boxer Shiraz Mollydooker
あ、ちなみにこのボクサーは重量級系の味わいなので、ボウル大きめのワイングラスで、ちょい冷やし気味12-13度スタートくらい→室温でちょい開いてくる16-17度前後がベストな飲み頃かも。ヘヴィ級なので秋冬向きだと思います。
アルコール度数も高めですから、夜の締めにじっくり一杯飲みましょう。食事には合いませんが、ナッツとかラムレーズンとか高級チョコなら合うでしょう。
まぁ、オーストラリアに住まれてワインに目覚められて、現在シラーズが好きという事ならば、次はぜひカリフォルニアのピノ・ノワールとジンファンデルあたりを攻めてみて欲しくもある。
カリフォルニアのピノ・ノワールはフランスのピノと違って濃厚フルーティーなものが多いので、きっとお口に合うと思う。
そして、今回のボクサーみたいな濃厚甘め重めもいけるのであれば、アメリカのブドウ品種のジンファンデルもお好きなハズ。ジンファンデルを攻めつつそこから南下して南米チリあたりのカベルネやシラーを飲んでみても、手頃な値段で美味しいのがあるのでオススメです。
もしも自然派、ビオワインも飲んでみたいなら、オーストラリアならルーシー・マルゴーをぜひ。ビオ好きが熱狂的に求めて止まない、日本ではプレミアもつく超人気銘柄です。日本では瞬殺で売り切れますが、本国なら買えるかもしれません。
あぁ、ワインの話って楽しいなぁ。
吉祥寺のお店できたら、月イチくらいでお宝ワインをみんなで飲む会やりたい。
1人で買って開けるには高いけれど、モリー・ドゥーカーの最高級レンジのベルベットグローブ(1本3万円)とかはみんなで分けて飲むなら良いよね。6杯取りで1杯5000円もするけど。しかも原価で。。。
さて、ワインの質問、日本酒やウイスキーやビールなんかのお酒の質問、フード系の質問も大歓迎です!個人的にはワインは南アフリカがアツイと思っている人です。
オススメの白でも泡でも、シュチュエーションや予算でお選びします。やっぱり食はいいよね、書いていてめちゃくちゃ楽しいです。あぁー、飲みたくなってきたー。。。
読んでいただいてありがとうございます。
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オマケのある時はたまにオマケ予告も出ます。