これから中国語を学ぼうと思っているビジネスパーソンに必要なこと
みなさんこんにちは、中国語コーチングというサービスを提供しているCiiitz (シーズと読みます)のコーチYuka (@ebiko_chugokugo)です。
”先行き見えねぇ、最後は自分を頼るしかねぇ”のこの時代に必要だと思う語学学習の力について書いていこうと思います。
結論から言うと、今の語学学習に必要なのは「自分で考える力」です。
VUCAとは
VUCA (ブーカと読みます)は、1990年代後半に軍事用語として発生しました。
「組織のようだがトップが誰かよくわからない」「同調した人たちが同時多発的にテロを起こしている」グループ「アルカイダ」に対応する戦争のスタイル・戦い方を呼ぶのにVUCAが生まれたそうです。
2010年代には、「不安定なビジネスの状況を表す言葉」としてビジネスの世界でも使われるようになりました。
VUCAは「変動性・不確実性・複雑性・曖昧性」の頭文字を取ったもの
変動性 (Volatility):
テクノロジーの急速な進歩、価値観や社会の仕組みなどの変化
不確実性 (Uncertainty):
自然環境や政治・国家、制度などの不確実さや予測の困難性
複雑性 (Complexity):
さまざまな要因が絡み合っている状態
一方で革新的なアイデアが生まれることもある
曖昧性 (Ambiguity):
上の3つがが組み合わさった状態
十分な情報があっても、それでも絶対的な解決方法が見つからない
VUCA時代の語学学習に何が起こっているか
変動性 (Volatility):
既存の参考書だけでなく、AIを使った学習アプリの登場
オンライン会話サービス
スキルシェアプラットフォーム
動画配信型の教育サービス
不確実性 (Uncertainty):
会社に依存しない
自分で自分のキャリアや人生の方向性を考える
私の知っている人なんてほんと少ししかいないですが、周りの20代〜30代にもそういう人が多いと感じます。
複雑性 (Complexity):物事の二面性に着目してみました
英語学習が中国語学習にうまく結びつかない / 逆に英語学習の経験が活きる
SNSで学習者との繋がりができる / 他人と比較してしまう
学習方法が多すぎて何が自分に合うのかわからない / 1つの方法に固執せず組み合わせることもできる
曖昧性 (Ambiguity):
一言で言うと、情報過多。
インターネット上の情報が多いっていう意味でもそうだし、SNSで繋がりが増えたことで他の学習者の情報も毎日目にする。
先のことを考えている人ほど、なんか周りが目まぐるしく感じて、以前は考えたこともなかったような「このままとどまっていていいのかな...?」=焦り・不安を感じてるような気がする。
VUCA時代に有効な対応策がOODAと言われている
これもアメリカの空軍で使われ始めた用語らしいです。
OODAは「観察・状況判断・意思決定・行動」の頭文字を取ったもの
観察 (Observe):
目視やデータを通して自分以外の外部状況の生のデータを集める
状況判断 (Orient):
Observeで集めたデータが何を意味しているのか考える
(人によって過去の経験や学習者が語学学習以外で手に入れた新しい情報などが異なるので、データの捉え方も異なる)
意思決定 (Decide):
状況判断のステージで理解した状況に対してどのように対応していくか計画を決める
行動 (Act):
意思決定のステージで決めたことを実行する
その行動がどうだったか観察に戻り、必要であれば軌道修正する
中国語学習をOODAループでやってみると
そうだなぁ。
初級者に多いお悩み「中国語が聞き取れない (呪文にしか聞こえないともいう)」でやってみましょう。
(コーチとの面談)
リスニングと1口に言っても、音を聞いてピンインがわかる「音声知覚」と言うステージ①と、文章の意味を理解する「意味理解」と言うステージ②があるんです。
さらに「意味理解」のステージでも「音の速さについていけない」とか「日本語に訳しちゃって理解が追いつかない」とか原因はいろいろあります。
私が中国語聞き取れると感じるようになったのは、音読と覚えたフレーズでパターンプラクティス※をしてからですかね。1つおすすめするとしたら、音読ですね。
※身に付けたい文法表現の単語を少しずつ変える練習方法
(自習時間)
Google:「音読 効果」っと。
へぇ〜、高校でやってた英語の音読はあんまり意味ないと思ってたけど、正しい目的と順番でやると効果出るんだ。
〜1ヶ月後〜
コーチングがVUCA時代の学習にもたらせること
コーチングでは、クライアント(受講生)には中国語学習に成功するためのリソースがたくさんあると考えて接します。どれだけ初心者でもです。
リソースとは、具体的に言うと「これまでの似たような経験(語学学習など)、成功体験、人脈、時間、強み」などなど。
そこにコーチが持っているリソース(外国語を学んだ経験、第二言語習得論※の知識などなど)を組み合わせたり、クライアントがどのリソースを活用できるか対話することで、学習者主体の学びを促進することができます。
※人がどのように第二言語を習得するのか研究する分野
何かを学ぶ上で、ティーチャーとコーチのどちらも大切な存在です。
私は、ティーチング×コーチングをうまく掛け合わせた学習が今の時代に最も効果的な学習だと胸を張って言うことができます。
時代はVUCA、学びはOODA!じゃっ