奈良県吉野で柿の葉寿司を食べ歩記
こんにちは。今野富康(こんのとみやす)です。
先日、吉野に行ってきました。
家を建ててくれた工務店の担当者さんに教えてもらって、吉野の金峯山寺を訪ねてきました。いいお寺ですね〜。
期間限定で開帳されるご本尊の蔵王大権現像は圧巻でした。
元々が、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたお寺ということで、かなり独特な感じではありますが、ご本尊の蔵王大権現とじっくり向き合って座れるようにしてあってとても良かった。
東大寺の奈良の大仏でも、京都の東寺の大日如来でもそうですが、立ってお参りするのがほとんどですし、じっくり座って仏像と向かい合う機会はなかなかありません。この辺りの話はまた別の機会に書くとしましょう。
それはそうと、今日は柿の葉寿司の話です。
柿の葉寿司とは
知っとるがな!という方が多いと思いますが。
柿の葉寿司とは、塩漬けにしたサバなどを使った押し寿司を柿の葉で包んだものです。
全国的に有名なのは、駅弁などでももはや定番と言えそうな「ゐざさ」の押し寿司。ゐざささんも奈良ですよね。
元々は保存食として作られたもので、3日くらい保つそうです。魚は昔は主にサバ、今は鮭も使っていることが多いです。ご存知の通り、奈良は「海なし県」ですから、昔は魚は貴重だったし、生の魚は手に入りにくかった。魚の保存には塩漬けが一番!ということで、塩漬けした魚が柿の葉寿司のネタになっています。
吉野の柿の葉寿司を手当たり次第食べ比べてみた!
結論から言いましょう。
全部美味しかったです!ちょっとずつ個性は違うんですが、今回、食べた4つのお店の柿の葉寿司は4者4様で甲乙がつけ難かったです。
どれも美味しいので、ぜひ、吉野に行かれた際には食べてもらいたいなあと思いました。ご飯が甘めのもの、すっきりしたもの。サバや鮭の塩加減。全体の風味などお店によってちょっとずつ違っていて、こだわりを感じます。
きっとずっと昔から、吉野で競い合ってきたんだろうなあと。
個人的には、吉野のお店で手作りされた柿の葉寿司は「翌日以降」が食べ頃だと感じました。
買った当日よりも翌日の方がネタの魚の塩気が全体に馴染んで味に一体感が出ますね。そもそもが、保存食ということもあり、普通の握り寿司の様に作りたてが一番というわけではないんだと思います。
吉野にはお寿司を専門に売っているお店以外にも、食堂で定食に柿の葉寿司がついてくることがちょくちょくありまして、それもまた美味しかった。食堂の場合は今が食べ頃!という柿の葉寿司を出してくれたりするので、これはこれですごく美味しかった。
ローカルフードとしての柿の葉寿司と「ゐざさ」ブランドの偉大さ
ローカル風土としての柿の葉寿司は、奈良の風土や歴史の写し鏡としてのとても素晴らしいものです。伝統を感じさせてもらえるし、もちろんとても美味しい。
一方で、全国的にメジャーになっている「ゐざさ」がローカルフードとしての柿の葉寿司とどこがどう違うのか?というと、まず「買ってすぐ食べ頃」であること。そして「塩の塩梅」だと思います。ざっくりいうと、とてもゐざささんの柿の葉寿司は全体的にとても食べやすく仕上がっています。
ネタも元々のサバや多くのお店で採用している鮭の他に、鯛やアジ、海老などバリエーションが豊富です。これはよりお客様の裾野を広げるアイデアとしてはすごく有効だったんだろうなと思いました。
駅弁として売られているのもうなづける。
もちろん、言いたいことはどちらが良いとか、優れているとかそういうことではなく「違い」があるということです。
私の場合はゐざささんで「柿の葉寿司」の美味しさを知り、本場の吉野に行って伝統の味に出会って大喜びしているわけで、こういう体験は両方ないとできないわけで、笑
それにしても、書いてるだけでお腹が空いてきますねえ。
吉野に行ったら、また大量買いして2日、3日は柿の葉寿司祭りにしたいなあ〜
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