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今の私と息子(私と息子の発達障害その3-2)
(3-1より)
3)「仲間」としての息子
息子に「自分で考えなさい、自律心を持ちなさい」といくら言ってもダメだ、なぜなら「私の言うことに従う」のは「自分で考えること」ではないからだ、というのは理屈では分かっていました。
でも「私に逆らいなさい」とは言えません。
そんな中、息子が
「一緒にTRPG*(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)をやらない?」
と誘ってきました。
最初は難しそうなので断っていたのですが、息子は諦めず、私が興味を持つよう本などを色々紹介してきました。次第に興味を引かれた私は、息子とその友達と一緒に #TRPG をやってみることにしました。
実際に参加してみると、言葉でのコミュニケーションが中心のこの遊びは、私に向いているものだということがわかりました。また、年齢や性別や運動能力を気にせずに参加でき、他のメンバーも大変マナーのよい人達でした**。
TRPGの中では、息子と私は「 #親子 」である前に「参加者」「仲間」です。むしろ彼は私の先輩でもあるわけです***。
この関係を通じて、私と息子は対等にふるまえるようになってきました。それは少しずつですが生活上にも反映され、お互いに苦手なことを補い合いながら一緒に生活していく「 #仲間 」になって行きつつある、と感じています。
4)発達障害への公的支援について
#発達障害 は #個性 であり障害と呼ぶべきではないという意見があります。
もちろん、 #自閉症スペクトラム にせよ #ADHD にせよ、程度は人によって様々で「障害」とは言えないレベルの人は大勢いると思います。
しかし、普通の生活を送るために精一杯やっても疲れ切って具合を悪くして寝込んでしまったり、私のように #うつ病 (後に #双極性障害 Ⅱ型 と判明)になってしまったりする前に、障害として公的な #支援 をもらうことは当人や家族にとっても社会全体にとっても意義のあることだと考えています。
支援をもらい、それぞれの形で社会と関わることで発達障害への理解が深まり、まわりの人に支えてもらいながら得意分野で力を発揮できるようになる。
息子も私も #社会の一員 として生きていきたいという思いは、皆さんと異ならないものだと思っています。ここまでお読み戴いたこの文章が皆さんのご理解の一助になれば大変嬉しく思います。
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* TRPGは心理療法などで使う「ロールプレイ(役割になりきって会話をする)」をゲームにしたようなもので、数人の参加者が物語の世界で登場人物となって行動することを楽しむものです。
本来は(すごろくのように)どこかに集まって行いますが、やっている人が少ないため息子は普段はネット上で参加者を募り、共通の画面を見ながら(会話はキーボードで打つかマイクで話す形)プレイしています。
みぶりは伝わりませんが、絵などを見せ合って補うことが出来ます。
(お断り:この説明はTRPGを全く知らず、カウンセリング等になじみ深い方を念頭に置いて書いています。TRPGの起源について論ずるものではありません)
** マナーが悪いと次から誘われなくなってしまいます
*** お互いを呼ぶときもハンドル(ニックネーム)に「さん」をつけて呼び合います。