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坂井田 啓介
2019年5月4日 09:33
2018年5月4日。彼はいつもの通り、早起きだった。時刻は6時を過ぎたところ。彼は服をまといリビングへ行ったようだった。冷蔵庫を開ける音。水道を使う音。私は彼のそばに行きたい衝動より勝る、眠気の気怠さにベッドから出ることはできなかった。彼は早起きだ。昨日あんなに飲んだのに・・・・彼曰く、「休みのほうこそ早起きしなきゃもったいないだろう?」それから笑って「僕は
2019年5月1日 18:38
「まったく・・・・本当にたまらんよな・・・・」時刻は23時15分だった。犬飼修は、イライラとしながらデスクの上にある葉巻に手をやり、マッチで火をつけた。アジア経済文化圏、日本州の官房長官である犬飼は、執務室で頭をかいていた。明日は新元号の発表の日である。「たく、誰があんな悪法を・・・・・」「コールです」電子音声が伝える。犬飼は舌打ちをすると、執務室の中に置かれている、ヘ