法律なんて守らなくていいと政治家が思っている国に住む私たち
「法律なんて罰則がなけりゃ守らなくってもいいんだよ」
ちなみにこれが私たちの国、日本Nippon
しかも守らない先頭に立つのが、実権を握る与党だというから、じゃぁ何のために法律作ったの?と聞きたい。
■女性議員増推進法
2018年に5年もの苦労の末に生み出した「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」
内容は
・選挙では女性の候補者を増やすよう「努力」せよ
・男女の候補者数を同数にすることが「望ましい」
・2025年には女性議員35%を目指す
これが決まった時、野田聖子議員が深々とお辞儀をしたのを感慨深く見た覚えがある。これからはどの党も女性の候補者を増やすんだなと、未来に希望が見えた。
と・こ・ろ・が、、、
私ももう忘れかけていた、そんな法律があったこと。。。
それくらい、なかったことにされかけているこの法律。
■どのくらい守ってるの?
改めて確認してみると、本当にヒドイ。。。
去年の衆院選では「男女同数」なんてどこ吹く風。候補者自体がこれなので、当選者はさらに減るのは当たり前。女性議員10%は、世界の中で下から数えた方が早い。
この時野党が「目標数値を決めようよ」と言ったのに、与党の反対で却下されてる。目標持ちたくないってことは、やりたくないって心の表れでしょう。
その心の通り、与党の女性候補者数は法律が決まった後に、その前よりも下がってるんだよ。
ちょ、ちょ、ちょーっと、ひどくない!?
ただ、、、そうさせているのは私たち国民かも。文句言わないから「ほっとけ」と思われてる。
これ書くために色々調べているうちに、あいつらは何も言わないとバカにされている気分になって、なーんかフツフツと怒りがわいてきた!!!
怒りがわいてきたので資料作ってみた!
📍昨年の衆院選で女性議員候補者をどのくらい擁立したかの政党ごとのグラフ。与党の非協力的な態度が見え見え
📍その与党が法律制定(2018年)後もさらに女性を排除しているの図
■女性がマイノリティであることの意味
こちらは私が講演でよく使う女性が少ないとなぜ困るのかの図。
車の事故でシートベルトによる重症者の数が女性は男性の1.5倍あるという事実。これは開発実験のダミー人形が男性の骨格でしか作られてこなかったから。人間=男だけでいいの?なんて、女性がいない現場で誰も思いつかないってこと。胸のふくらみや骨のもろさ・妊婦がいることに、誰も気付かないことが悲劇を生んでるってこと。悪気はない、気付かないだけ。
また、スポーツ界では指導者に女性が極端に少ない。男性コーチが「生理は止まって一人前」などとアホなことを言って、女子選手の身体がボロボロになって骨粗鬆症になったり子どもが産めなくなったりする悲劇が生まれている事実。こちらも無知が原因。
■マジョリティになるには3割必要
「黄金の3割」といカンター理論も重要。
女性議員を35%にしようというのは、3割を超えるとマイノリティでなくなるから。
100人のうち、10人の意見はスルーされるけど、30人いたら対応策が検討されるでしょ。10人なら少数意見として「すみませんねぇ、それぞれ個別に対応しますからここは堪えてください」なんて言えるけど、30人になると「これは他にもいるかもしれないから、ちゃんとルールを作らねば」となる。
今女性議員は10%。何を言っても「そっちでテキトーにやっといて、オレたちは他のことで忙しいから」と言われてる。
でもね、国民の半分は女性だからね。代表がマイノリティだからって私たちまで無視されてしまっていいのか。女性たちが気になる生活のこと、子どものこと、教育のこと、生きること、、、後回しにされてていいのか?
だから、とにかく今度の選挙では女性に頑張ってほしい!
与党も野党も女性候補者を増やしてくれ~
もちろん「女性問題」を語れる男性でもいいんだけど、ここは分かりやすく女性を応援しよう❣️
■女性活躍が進まないメディアも課題
もうひとつ、色々調べていて感じたこと
とにかく、この問題意識についてのメディアの報道が極端に少ないこと。やっとのことで見つけた記事は「東京新聞」の女性記者だった。
そう、メディアの世界も女性が少ないこと、政治を監視するという立場を貫く骨のあるメディアが少ないことが課題。
そうなると、私たちは目隠しされていて、政治家が「国民のため」を忘れてしまっていることに気付かないでいるかもという心配。。。