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4毒抜き お米生活 始めました
今から十数年前、お腹がでて体重が70kgのメタボ体型になったのをきっかけに「糖質制限」の生活を始めた。
ごはん、パン、麺類などの糖質をできるかぎり摂らないようにして、おかずだけを食べるような食事に切り替えた。
これによって体重は減り続け、1年から2年で10kgダウンの60kgに、ウエストも3cm以上小さくなり、メタボは解消、体が軽くなった。健康診断の数値もすべて正常。
その後、制限を少し緩め、昼食は、ごはん、パン、麺類、ピザなども食べるようにしたが、体重のリバウンドはなく、どちらかというとわずかながら体重減少が進んでいた。
ちょっと痩せすぎが気になり、久しぶりの体重をはかったら、58kgを下回っている。いちおうBMIの正常範囲ではあるが、下限に近い。もう少し太らなくては!
「糖質制限」あらため「お米生活」
「糖質を摂るから太る」「ご飯一杯の糖質は角砂糖17個分」「血糖値を上げるのは糖質だけ」「肉や脂肪では太らない」「糖質は必須栄養素ではない」
そんな考え方に基づいて、緩やかではあるものの糖質制限生活を続けていて、確かに痩せることができたけど、これ以上痩せたくない。
ということで、糖質制限を大幅に緩め、ごはん生活を始めることにした。
きっかけになったのは以下のyoutubeチャンネル。
お米チャンネル「人生が変わる食べ方」
管理栄養士の柏原ゆきよ(通称:お米先生)さんが、25年以上の現場経験とエビデンス研究をもとに「お米はすごい!」「体質改善をしながら健康と美容を両立する」「食を通じて人生を豊かに楽しくする」などの提案を発信されている。
「ごはんは太らない」ということだが、私は「太ること」を目的に、食事に「お米」を積極的に取り入れることにした。
気になっていたのは、糖質摂取による血糖値スパイクであるが、「三食をきちんと食べる」「良く噛んで食べる」ことで、血糖値は安定するらしい。空腹状態で糖質を早食いするのが一番悪いようだ。
これまで、朝食や夕食でお米を食べることはなかったが、夕食にごはんを炊いて食べるとともに、おにぎりを作っておいて、翌朝の朝食で食べるようにした。またお米も、白米だけでなく、玄米をブレンドするようにした。
久しぶりの「ごはん」はやはり美味しい。これまでの食事にごはんを追加するようになったので、体重も少し増えてきた。一ヶ月程度の「お米生活」で、1kgほど増え、59kg台をキープできるようになった。
よしりん
お米チャンネルと同じ時期に出会ったのが、吉野敏明チャンネルである。
「体重を増やしたければ、白米で頻回食をしよう。よく噛んで頻回食をすれば半年後には必ず体重が増える」と言う。
吉野敏明さん(通称:よしりん)は、大阪府知事選挙に立候補された政治家として知っていたが、このチャンネルのような健康への取り組みをされているのは知らなかった。
非常に衝撃的な内容だったので、お米生活と合わせて、4毒抜きの生活をしようと決めた。以下に概要を紹介する。
4毒と5悪
4毒:小麦、植物性油、乳製品、甘いもの
がん、自己免疫疾患(アトピー、パーキンソン病、クローン病、リウマチ、花粉症)など、感染症ではない「うつらない病気」の原因は食事であり、特に4毒の害が大きい。4毒を完全に断つことで、このような病気にはならないし、病気になってからでも4毒をやめれば、進行を食い止め、早期であれば、治すこともできる。
小麦に含まれるグルテンは、白血球が分泌するTNFα(腫瘍壊死因子)の働きを狂わせる。この結果、がん細胞は攻撃を免れて増殖する。さらにTNFαが、がんと間違えて、皮膚、神経、大腸、軟骨、鼻の粘膜などを攻撃し、アトピー、パーキンソン病、クローン病、リウマチ、花粉症などの自己免疫疾患を引き起こす。
植物性油脂に含まれる不飽和脂肪酸は、体内で酸化してアルデヒドとなり、血管や神経を傷つける。また消化された油がリンパ液をドロドロにして、外分泌腺や内分泌腺を詰まらせる。
シミ、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、くも膜下出血、甲状腺嚢胞、白内障、加齢黄斑変性症などの原因であり、あらゆる神経系疾患も植物性油脂が原因である。
乳製品にはエストロゲンやIGF(インスリン様成長因子)という成長ホルモンが含まれる。これを年をとってから接種すると、アレルギーが起きやすくなり、発がんしやすくなる。カゼインやホエイなどの蛋白も発がん性が強い。
甘いものは小麦や植物油といっしょにAGEs(終末糖化産物)を作り、細胞や組織を老化させる。ヘモグロビンが糖化したのがHbA1C。これが増えると酸素が運べなくなるので、手や足の先への血液を遮断し、脳や心臓への酸素供給を優先させる。その結果、毛細血管の多い部位に障害が出る。手足の先の壊死、腎臓病、歯肉炎、失明など。
舌が甘いと感じると、インシュリンが出て、糖を中性脂肪に変えて蓄え、血糖値を下げる。その結果、血糖値が下がりすぎるので、グルカゴンやコルチゾールが分泌され、血糖値を上げる。グルカゴンやコルチゾールは筋肉などのタンパク質を分解することによって、糖やケトンを作る。ケトンを作る際にはアセトンが発生し、肺腺癌の原因となる。
最悪の食べ物の一例は「クリーム入り揚げパンなどの菓子パン」、小麦、植物油、乳製品、甘いもの、これら4毒がすべて含まれている。ファーストフードやコンビニの食品も、確実に4毒が含まれている。
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5悪:超加工食品(食品添加物)、農薬、化学肥料、除草剤、遺伝子組換え
これらの5悪、なかでも食品添加物は体に良くないが、5悪を断つ前に4毒を断つことが重要。5悪を気にする人は多いが、いくら5悪を完全に抜いても、4毒を摂っていれば意味がない。
まずは4毒を抜くことが最優先、次のステップで食品添加物を避ける。
4毒抜き生活始めました
11月の中頃から、お米生活と合わせて、4毒抜き生活にチャレンジしている。
これまでの糖質制限で、小麦を摂るのは昼食くらいだったので、ときどき昼食で食べていた「ピザ」「うどん」「焼きそば」「パン」を止めた。代わりにカレーやパエリアなど、お米を使ったメニューに代えた。麺類が欲しくなったときは「十割そば」。3時の「お菓子」も止めて、コーヒーだけにした。
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甘いものは、もともと好きではなかったので、砂糖抜きは問題なし。ただし、フルーツや焼き芋は、妻のお付き合いで時々食べている。
乳製品について、もともと牛乳はお腹を下すので飲まないのだが、チーズは大好物で、毎日食べていた。毎朝の飲み物は「バターコーヒー」だったので、ここにも乳製品であるバターが入っている。とりあえずチーズは止めたが、バターコーヒーはまだ続いている。在庫のバターがなくなった時点でやめる予定。
最大のハードルは「植物油」。
これまでの朝食は、「トマトとスライスチーズのオリーブオイルかけ」「ベーコンエッグ」「バターとMCTオイルを使ったバターコーヒー」だったのだが、乳製品と植物油がいっぱい。とりあえずチーズ、オリーブオイル、MCTオイルはやめた。
植物油を使わないとなると、炒め物が難しくなる。豚バラやベーコンを使う場合は、肉に含まれる油で、なんとか炒め物ができる。残念ながら、フライ、天ぷら、中華料理などは諦めるしかない。
それから、マユネーズやドレッシングなどの調味料も植物油がたっぷり含まれるのでサラダも難しい。加工済みの食品や、スーパーで売られているお惣菜も植物油がもれなく使われており、ほとんど食べられない。
完全な4毒フリーにはまだまだの状態であるが、できる範囲で4毒フリーに近づけるよう努力中である。
お米生活とよしりん
お米チャンネルと吉野敏明チャンネル、基本的な考えの方向は同じように思うが、ニュアンスが少し異なる。
お米チャンネルでは、「食を通じて人生を豊かに楽しくする」がコンセプトの一つなので、「〇〇は絶対だめ」とは言わない。甘いものや植物油の摂りすぎはだめだけど、たまの友人との食事などは、あまり気にせずに楽しもう、と言うスタンス。
一方、よしりんは、がんや深刻な自己免疫疾患で苦しむ患者が対象なので、「4毒は完全に、例外なくやめるべき」「何ヶ月かやめて症状がなくなったから少しくらいは、などといって4毒を摂ったら、振り出しに戻ってしまう」という厳しいスタンス。
ただ「病気ではないが健康維持のため」という人に対しては、それほど厳密にやらなくてもよいとは言ってくれる。
さて私はどうするか。
現時点で、深刻な病気を抱えているわけではないが、将来への不安はある。
がんで亡くなった友人もいるし、糖尿病、白内障、前立腺がんなどの友人もいる。何と言っても健康が一番なので、食べ物で予防できるなら予防したい。
病気と言えば、毎年春に花粉症で悩んでいるので、まずは花粉症の克服を目標にする。
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よしりんは、今(11月)から小麦を完全に断てば、来春の花粉症には間に合うと言う。これを信じて、小麦だけは完全にやめて、来春の様子をみたい。
完全ではないものの、4毒抜き生活を始めて1ヶ月強。現時点で体の変化は特に感じない。また変化があれば、続編として報告します。