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戦後を全力で生きるというのはこういうことか。活力をもらえます。

人々よ。

女優熊谷真実、松田美由紀の母にして、故松田優作の義母である熊谷清子の半生を綴った一冊。

二歳で満洲から引き揚げ、山口県で幼少期を過ごし、静岡での女工時代、多感と言うよりは腕白な青春を過ごし、文通から出会い、東京で後に旦那になる男と出会うわけだが、そこで手籠に...

しかし、結婚早々、式の宴席中に実は結婚歴ありの子供ありの新事実発覚。結婚するも妾、二号、愛人と、奔放な亭主。

どこか牧歌的な感じすらする。大味な戦後。

逞しく生きた時代だったんだな。

松田優作の背景がこういうところにあったのかと。
戦後を全力で生きるってのは、こうだったんだなと活力をいただける一冊でした。

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