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U-NEXT尾崎豊ライブin日本武道館4月25日

4月25日は尾崎豊の命日だ。

26歳という若さでなくなってしまった伝説的な歌手だ。

それに合わせてU-NEXTでは
1988年9月12日に日本武道館で
公演されたライブを配信した。

多くの人が配信を観たのではないだろうか。

自分は今回武道館のライブ配信を観て
生の歌声とパフォーマンスにとても感激してしまった。

ステージ上には22歳の尾崎豊。
ジーンズに白いシャツ、ジャケットを着ている。

1曲目から汗を滴らせている。
声も最初からかすれ気味だった。
彼の目はどこか虚ろで遠くの何かを見ているようだ。

いきなりステージに寝転んだり
マイクを抱えたまま突っ伏してシャウトしている。

もしかして具合が悪いんじゃないかと
心配になるほど異様に思えた。
でも観ているうちにパフォーマンスなんだと分かった。

彼は歌うときその歌詞に
感情のすべてを乗せてしまうのだ。
まるで自分の魂を削るように
体中から音を発しているようだった。

だからすごい汗で顔も髪もシャツも
びしょびしょになってる。
汗に濡れた黒髪を何度も掻き上げる。
汗がライトで光る。
汗を拭うこともせず尾崎は叫び続ける。
汗なのか涙なのか分からなかった。

アンコールに出てきた彼は
ギター1本でひとりで中央に立っていた。
その時見せた彼の笑顔!!
やばい!スキ!惚れる!っと思ってしまった。

尾崎豊の歌声から伝わってくるのは、
彼自身が生きること、愛することに
純粋で真っ直ぐ正直であろうとして
叫び続けていること。
でも彼が見た世の中は彼の望む姿ではなかった。

彼の歌の歌詞からインスピレーションを
受けた言葉を書き出してみた。
「愛」「社会」「世間」「抗う」「衝動」「渇き」
「孤独」「切望」「不安」「異質」「自由」
「憧れ」「空しさ」「闇」「純粋」「繊細」
もっとたくさんある。

尾崎豊は非常に感受性が強く
色々なことに敏感だったと思う。
高校生の頃から書いていた歌詞は
とても大人びていて、
歌詞の言葉も美しく並べられていて
まるで詩を読んでいるようだ。
それがあのハスキーシャウトで歌うのが
とにかく格好良くて素敵すぎると思った。

どうして現役活動中の彼を
見てなかったのか悔やまれる。

自分は世代的にドンピシャなのだが、
その頃自分はロックじゃなく
フォークソングが好きで中島みゆきとかを
ギターで弾いて歌っていた。
ロックはあまり聴かなかったのだ。

それでも尾崎豊という名前は聞いていた。
その後ヘビーメタルが流行って
当時ヘビメタ好きの友達に半ば強引に
バンドのメンバーにされてしまった。
そしてヘビメタを聴かされまくったのだ。
当時バンドブームで練習しては
ライブに参加したりしていた。ヘタなりに(笑)

高校卒業とともにバンドも消滅し、
友達もみんなそれぞれ進学したり
就職したりしていった。

その後機会があってちゃんと尾崎豊の歌を聴いて
「あーなんて心震える歌を歌うんだろう」
と認識したときには、既に彼は亡くなっていた。

なぜ亡くなってしまったのか詳しくは知らない。
歌もそんなに多くは知らない。

レコーディングされた尾崎の歌声は
柔らかい低めの音で、
高音域になるとハスキーにビブラートが
掛かった独特の音を出す。

でもライブは別物だった。
何かもっと生々しい感じで
尾崎の歌に込められた思いが
ヒリヒリと伝わってくるようだった。
最高のパフォーマンスだったけど、
脆くて儚げな笑顔の彼に
その後に起きることを思うと切ない。

ライブ配信またぜひやって欲しいなと思った。


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