近美はパワスポ
「趣味は美術鑑賞です」
と話すと、結構な確率で「高尚ですね」なんて返されてしまいます。
美術館=なんとなく敷居が高い場所 と認識されているからでしょうか。
でも、美術館はもっと気軽で親しみやすい場所なんだよう!と私は訴求したい。
今日は北海道近代美術館(以下、近美)を例に美術館普及活動noteを綴ります。
大階段の美しさにうっとりする
近美は2階建て。
建物の左右には1階と2階を繋ぐ大階段が伸びています。
ここを通る度、大窓から差し込む光が美しい影を作る様子にうっとり。
自分一人で上り降りしていると、ちょっとしたヒロイン気分に浸れます。
館内カフェを楽しむ
近美2階にはカフェ「KINBI nicojica(キンビニコジカ)」が入っています。
札幌の人気ギャラリーカフェ「cojica coffee」が運営しているということで、店内には現代アートの展示があったり、取り扱うメニューはどれも美味しく、「よくぞ出店してくださった!」と嬉しくなります。
サンドイッチやキッシュといった軽食や自慢のコーヒー、焼き菓子が並び、テイクアウトも可能です。
私はよく軽食をいただくのですが、季節ごとに変わる旬の素材を使ったソースが美味しくて…!いつもキレーイに平らげてしまいます。
カフェだけの利用もOKなので、美術館の雰囲気を掴む偵察的に利用しても良いかも。
2階からの眺めに息を呑む
ドドン!この眺め。
2階の講堂を背にロビーを望む眺めが私は一番好きです。
季節を映す中庭の木々
ロビーでくつろぐ人々
1階のミュージアムショップでお土産を求める人々
中庭の通行人…
全てが出演者であるかのような一枚絵が広がります。
ちょっとしつこいぐらいに同アングル・別日撮影の写真を連投していますが(笑)、
それだけこの空間が好きなのだと伝わりましたでしょうか?
(おまけ)展示の楽しみ方
ここまでお読みいただいたなら、もう近美が気になって仕方がないでしょう?
そんなあなたのために私的展示の楽しみ方を勝手にお披露目します。
まず、近美ではさまざまな展示が年間を通して開催されています。
例えば、写真にある椅子展。
この時は札幌の木工作家さんが手がけた・コレクションされていた椅子が展示室にズラッと並び、一部は腰掛けOK、撮影OKというユニークなものでした。
また、アニメに特化した展示、アイヌ文様が織りなすアート展、時にはゴッホ展といった大型展示も観られるので、興味関心が赴くままに出かけるのが楽しいです。
また、私が以前聞いてなるほどなぁと思った楽しみ方が、「展示の中でどの作品を買いたいか探し」。
サザビーズのオークションよろしく、バイヤーになったつもりで「なんだかこれは良い!」を探すのはなかなか良い気分です。
私はこれに派生?して「好きな色探し」「好きな額縁探し」もよくやっています。
最後に。
何よりお伝えしたいのが「実物から得られるパワーを体感する」ということ。
よく「美術館にわざわざ行かずともネットで作品は観られるよ」と聞きますが、生で観るパワーたるや!をぜひ実感いただきたい。
作者の筆遣い、筆圧、作品が放つ光(うまく言語化できないのですが)というものがあるのです。
時に作者の気迫にビシビシやられて、見終えた後に疲労感がくるものもありますが(カラバッジョ展とかすごかった…)、それは心地よいもの。
美術館を後にした際、ほう…っと幸せなため息をつきたくなってしまいます。
ここが私の、パワースポット
作品に心を動かされ、大階段に・ロビーの大窓にうっとり、カフェでお腹を満たす。
−ここをパワースポットと言わずしてなんと言う!?
というほど、忙しい時暇な時、健やかなる時も病める時もお世話になっています、近美。
ぜひ、あなたも近美で心潤うひとときを。