絶望の虚妄なること
絶望の虚妄なること、まさに希望に相同じい
ハンガリーの詩人、ペティーフ・シャンドルの言葉で、中国の作家、魯迅が詩として引用したことで有名になったされている詩というか文章のようで、日本でも詩人の茨木のり子さんが自身の詩の中で引用していて、私がこの文章を知ったのはその詩を拝読したからに他ならない。
元々は単体の詩として発表されたわけではなく、ペティーフ・シャンドルが友人に宛てた手紙の中の一節のようだ。
その手紙がどういった内容のもので、どういう意図で書き綴られた文章なのかまでは分からないが、私はなんかこの文章がすごく好きで、何かにつけて脳内で反芻することで、私の精神の安定に役立ってくれている。
意味としては、
絶望がただの虚妄であることは、希望がそうであることと全く同じだよ、
みたいな感じだろうか。
少なくとも私はそういう風に解釈していて、心が疲れてしまって、絶望か希望のどちらかにすがりたくなるような気分の時によく脳内再生している。
そうすることで背筋が通るというか、寄れていた自分の軸みたいなものが少し定位置に戻ってくれる。
「足を止めるのは絶望ではなく諦め、歩を進めるのは希望ではなく意志」
これはペティーフ・シャンドルとは関係のない昔好きだった漫画に出てくる名セリフだが、これも何かからの引用だったのだろうか。
まあそれは分からないが、絶望だの希望だのに意識が行っている時は間違いなく冷静ではないので、すこし頭を冷やしたい時などにこの詩が一役買ってくれている。
こういう自分にとって大事な言葉なり文章を頭の片隅にでも常に置いておくと、何かの時に役に立つかもしれない。
無論、仮に役に立つことがなかったとしても、言葉自体の価値は全く変わることはないが。
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