「蛍雪の功」の二人
蛍雪の功の話です。
2014年に岩手県で出題されています。
三人の政治家の話から問題が構成されています。
まず最初に匡衡のエピソードから。
「きょうこう」と読むようです。
匡衡の家は貧しく夜になると真っ暗になりました。
隣の家は明かりがついています。
そこで匡衡は自分の家の壁に穴をあけ明り取りをつくり書を読んだそうです。
後に匡衡は本をたくさん持つお金持ちの家で働きはじめました。
しかし匡衡が何も受け取らないので不思議に思ったお金持ちは欲しいものを聞きました。
すると匡衡は本を貸してほしいと言うのです。
それを聞きお金持ちは感心して貸すことにし、その後それらの本で学んだことを生かし学者になりました。
そして政治家にもなるんですね。
二人目は孫康です。
匡衡と同じで夜になると家は真っ暗です。
そこで孫康は雪明りで勉強することにしました。
そして勉強の成果もあって御史大夫になりました。
御史大夫とは官僚を監督する部署の長官なんだそうです。
そして三人目は車胤です。
こちらも貧しく数十匹の蛍を絹の袋に入れて明かりにしました。
そして勉強することで吏部尚書になりました。
吏部尚書とは人事担当の部署の長官なんだそうです。
さて、三人出そろいました。
三人は貧しくても逆境に負けず勉強を頑張ることで偉い人になりました。
「暗いから勉強できない」「本がないから勉強できない」などとは言いませんでした。
高校入試に最適な題材だと思います。
このような偉人の生き方を見習ってほしいという問題作成者からの願いなんだと思います。
基本的に高校入試のメッセージ型の古文や漢文ってこのパターンが最多だと思います。
過去問をチェックしてこのような系統の話が多いようでしたら他県の問題も見てみるとよいと思います。
折角ですので英語だと「It smells of the candle.」って言うので覚えておくとよいかもしれません。
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