今回の記事は、香川大学2016年の漢文からです。 「存亡禍福、皆在己而已」で始まります。 「存亡」は生き死に、「禍福」は幸不幸という意味です。 後半は「皆、己にあるのみ」と読みます。 生き死にや幸不幸はすべて自分に原因があるといっています。 これは漢文ですが「現代文」の形式で見ればこれについて読者を説得しようと書かれた文だと分かります。 最後に飛んでみましょう。 太甲曰「天作孽、猶可違、自作孽、不可逭」と書いてあります。 見たこともない漢字が二つも出てきました
今回の記事は香川県の2014年の古文からになります。 「高橋作左衛門、天学に長ぜしかば~」で始まります。 「高橋作左衛門」とは有名な人なのかと思い調べました。 有名な人の通称でした。 「高橋景保」さんのことなんですね。 時代的には伊能忠敬さんのころです。 シーボルトさんに渡してはいけない日本地図を渡したことで投獄されその後、そこで亡くなったようです。 古文なのに日本史につながるような文章です。 塾などの古文の先生がここまで踏み込んで解説をするようでしたら高校進
蛍雪の功の話です。 2014年に岩手県で出題されています。 三人の政治家の話から問題が構成されています。 まず最初に匡衡のエピソードから。 「きょうこう」と読むようです。 匡衡の家は貧しく夜になると真っ暗になりました。 隣の家は明かりがついています。 そこで匡衡は自分の家の壁に穴をあけ明り取りをつくり書を読んだそうです。 後に匡衡は本をたくさん持つお金持ちの家で働きはじめました。 しかし匡衡が何も受け取らないので不思議に思ったお金持ちは欲しいものを聞きました
正徹物語ー北海道2014 北海道の公立高校入試2014年に出題された「正徹物語」からの記事になります。 リード文に以下のような記述があります。 「初心者が和歌を詠む際の心得について筆者が自分の考えを述べた文章です」と。 やはり高校入試だけあって出典は「勉強」につながるような内容です。 大学入試になると「生きざま」のような内容が漢文も含め多くなる傾向に感じます。 和歌の名人と初心者との違いについて書いてある文章です。 名人についての記述は「何事をいひ出でたるも、一