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【男性育休】育休を取ってインナーチャイルドに会ってきた

先日、妻の両親を「毒親」認定した。

身内に対して、否定的な感情を抱いていることを吐いてしまった。

じゃあ、自分の親はどうなんだ?
自分はどんな風に育ったんだ?

あらためて考えてみた。

【ねこねこ母】
私の母は、だいたいイラついてた。

大きな理由はおそらく、私を含めきょうだい3人をワンオペ育児&家事。
よく怒られて、よく叩かれた記憶がある。
なので、とにかく叱られたくなかった。

そして、母は泣いていることも多かった。
ワンオペ家事育児のストレスのせい?
父とよくケンカしていたせい?
姑や小姑とソリが合わなかったせい?(ばあちゃん、おばさんゴメン💦)

そんな母の機嫌を損ねないように、顔色を見てすごしていた。
母の目つきやしぐさ、口調、発する雰囲気なんかをいつも気にしていた気がする。

【ねここ父】
仕事漬けで、ほぼ家にいなかった印象。
昭和の激烈サラリーマンを絵にかいたような存在。

接待という名の飲み会
接待という名の麻雀
接待という名のゴルフ
接待という名の釣り

以上、母談。

挙げればキリがないが、とにかく寂しかった記憶。
もっと一緒にい居たいと思っていて、仕事に行ってほしくなかった。


そんなわけで、私は母と過ごした時間が圧倒的に長かった。

結果、こんな人間に育った気がする。

人の負のオーラを察知するのが得意。
空気を読むのが得意。

でも、察しすぎる。
読みすぎる。

で、疲れる。

小中学生くらいになると、そんな感じで疲れて悩んで、夜眠れなかったりすると

「気にしすぎ」
「神経質」
「なんでなん?誰に似たん??」

とか、母にはよくネガティブな反応をされた。

だから自然と、そういうのはよくないことだと思って生きてきた。
そんな自分がイヤでもあった。

いまは、「繊細さん」とか「HSP」とか言う言葉で説明がつくのかもしれない。
多少は、生きやすくもなれた気がしている。

去年子どもが生まれて、自分も親になった。

子育てをしてみて、自分の「インナーチャイルド」と少し向き合えた気がするし、こうやって書くこともできている。


ねこねこよ、「もう大丈夫!」

インナーチャイルド(Inner Child)とは、
子供の頃の記憶や感情、経験が心の中に残り続けている「内なる子供」のことを指します。
心理学やセラピーの分野で使われる概念で、特に幼少期の傷やトラウマが大人になっても無意識のうちに影響を与えることがあるとされています。

ChatGPTより


両親はいまや、すっかり好々爺婆。

近くに住んでいるので、娘を連れてよく遊びに行く。
いつも嬉しそうで、大歓迎してくれる。

特に、母は昔とは別人だ。
少女のような笑顔になって、一生懸命子どもをあやしてくれる。

子どもが巣立ち、仕事は引退。
住宅ローンも払い終えて、肩の荷が下りたのか、父も年々穏やかになっている。
娘に向けるまなざしは優しく、こんな表情をする人だったんだと新鮮な驚きがある。

若いころは2人ともいろいろあって、子育て、大変だったんだろうな。

親になった今、ようやく両親の気持ちや大変さが、少し分かった気がしている。
反面教師的な要素も多いが、ありがとうも言いたい。


私の1.1年間の育休は、まもなく終わる。

親のことや自分のことをふりかえり、深ぼりすることができた。
そしてこうやって、ゆっくり書き残す時間も持てた。

育休を取ってよかったこと。

そのひとつに加えたいと思う。


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