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打ち上げで楽しく飲む目的でリレーマラソンに臨む

概要:志から目的へと落とし込んで臨む大切さを学んだので、飲み友と有志で出るリレーマラソンチームでも「打ち上げで楽しく飲む」ことを目的に掲げて頑張るという話をする。

志を持ってブレないことが大事

手段が目的化して迷走するプロジェクトは世の中に数多ある。そうならないようにも、譲れない志を持ち、目的に落とし込んで取り組むのが大事。…ということを、M-1の誕生秘話から教訓として読み取った。

今やお笑いのショーレースはたくさんあるけれど、漫才の低迷期に立ち上げられて活性化に貢献し、似たようなショーレースの型となったのは間違いなくM-1だろう。

企画・遂行の過程では他の選択肢もあった。例えば視聴率を目的に据えれば、出場する芸人さんの人間ドラマに焦点を当てた、ヤラセ演出ドキュメンタリーを魅せる策が有効となる。そういう考え方も正解の1つ。

だけど、「漫才を活性化させる」という目的に対しては、ガチンコ漫才勝負でしかありえない。志から目的へと落とし込んで遂行したからこそ実現できた。

そんなことを年末の読書から学んだ。

有志の集まりこそ目的が効いてくる

M-1と比べるとスケールの小さな話にはなるけれど、周囲の飲み友と有志でリレーマラソンに出る話をする。目的を掲げて遂行すべく、チームを率いている。

企業のお仕事であれば、特に意識しなくても利益追求が課せられるため、遂行への強制力が働く。それに比べて、有志でゆるく集まったコミニュティの方がむしろ、強制力がなく空中分解しやすい。

何かを遂行するには、志から落とし込まれた目的が必要となる。最初のキッカケは「なんとなく」で集まることもあるし、活動しながら固まってゆくこともある。

それが自然ではありながら、途中の過程で肌に合わず去る人もいたり、衝突がおきたりする。

リレーマラソンのチームメンバー招集も、中止の年を含めて3度目となる。過去の反省も踏まえて、「目標は○○」を宣言し、賛同できる人で挑戦することにした。

「打ち上げで楽しく飲む」を拠り所にする

意識高い人っぽく言えば「7つの習慣」の2つ目に挙げられる「終わりを思い描くことから始める」である。

チームの成功イメージとして「打ち上げで楽しく飲むこと」を掲げ、それを目指して頑張ろうとキックオフで話した。

予定が合わず打ち上げに参加できないと走るのが無意味という訳ではない。同じゴールを目指して、同じ釜の飯を食い、人間関係をつくるゴールイメージだと受け止めてほしい。肴に飲む機会は何度あっても良い。

理想の姿から逆算することは、具体的にはどこで何がどう効いてくるのか?について以下に述べる。

お声がけの基準は「一緒に打ち上げに行きたいか」

リレーマラソンで勝つことを目指すならば、少しでも足の速い人に声をかけるのが有利に働く。しかし、場合によっては「打ち上げでうまい酒を飲む」目的に反することがある。

走るのが凄く速いけれど、初心者を蔑むような人だったら、打ち上げで楽しく飲めない。マラソンが好きすぎてマラソンのことばっかり話す人も同様。

リレーマラソンはあくまで肴であり、主役は私たちが過ごす時間である。足の速さよりも、どんな人であるのか人柄の方が重要。

余談:走るの早いマウントおじさん多くない?

下手の横好きでいろんな種目に手を出している肌感として、競技人口が多い種目をやっている人ほどマウントおじさんの割合が多い印象はある。

飲みに来て「俺は走るのが速い」と自慢するおじさんはチラホラ目にするけど、競泳やってる私ですら「俺は泳ぐのが速い」と自慢するおじさんには出会った事がない。

競技人口が少ない側の人間は、自分にとって重要であっても、他の人にとっては些細であることを受け入れている。「3kmの遠泳で総合3位獲ったで!」「ふ~ん…すごいね…ところで話は変わるけど」くらいのもん。

ランニングは気軽に始められて競技人口も多い。それだけに、みんなが同じ土俵で戦っていて重要なことだと錯覚するのだろうか。足が速くてモテるの小学生までやろ!

見渡せば上には上がいる。金メダルの人を除けば自分より速い人はいる。一流の人には他人を落として虚栄心を満たす暇なんて無い筈。

最高速度で走り抜いた後の打ち上げは楽しい

イベントに参加して打ち上げに行くだけならばハードルは低いけれど、どうせならば各自のベストを尽くしたい。

その理由も、持てる力を出し切った後の打ち上げは楽しいから。他の人と比べて速い必要はなく、自分の最高速度であればよい。

持病を持っている人もいれば、普段は運動しない人もいる。持てる実力以上に頑張って故障すれば、楽しく打ち上げできない。

楽しい打ち上げから逆算して、無理のない範囲でいちばん早く走ることが最高速度である。その人にとって最高速度であれば、ジョギング程度でもよい。

生涯スポーツには練習できない時もある。仕事や家族など優先するべきことを犠牲にしてまで練習に励むことは求めない。そういう条件で練習時間するから尊い。

重い腰を上げて練習に励むなら、それが数百メートルだろうと「偉い!」と称える。そういう集まりでありたい。

速い人は貯金役に徹する

リレーマラソンが近付くと、グループLINEは「練習したよ!」「偉い!」で賑わう。

すると「飛び交っているタイムが速すぎるので、遅い自分が走るのは申し訳ない」という気持ちの人が出てくる。

本番は1.6kmなのに独りハーフ走ったよアピールする

そこは明確に否定する。タイムを求めるならば、速い人が独りでフルマラソンを完走するほうが速い。だけど、それではリレーマラソンを走る意味がない。
 
平均してキロあたり6分20秒を切れば、制限タイムのフルマラソン4時間半がクリアできる。相対的に速い人は貯金を作るのが役割でもある。

お互いを煽りながら切磋琢磨したいだけというのはある。それは、その人にとって「打ち上げで楽しく飲む」ために必要だというだけの話。

希望あれば距離は受け渡しするけれど、理想は全員が同じ距離を走ること。そういうものだと強調した上で何周走るか分担を決める。

おおざっぱなスケジュール

2023/11:メンバーにお声がけする
2023/12:キックオフ
2023/12:いきなり走ったら命の危険あるので、一駅でも歩こう期間
2024/1:メンバーFixしてエントリー
2024/1:集まって1kmペースを測り、何周走るかFix
2024/2:リレーマラソン本番→打ち上げでうまい酒を飲む

メンバーの年齢も20~50代、ペースも3~6分/kmと幅がある。メンバーのペースを把握して、走数や順番を決めてリレーを組む。

ペースの申告には走ってみる必要があるのだけれど、普段から運動していない人がいきなり全力を出すと危険。そこで昨年は「まずは30分を続けて運動してみて」とアナウンスした。

正直、30歳未満はいきなり1.6mを走って死ぬことは無いけれど、中年以降は生きてゴールすることが大事。年が明け、打ち上げが近づいてきた。ワクワクすっぞ。

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