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#0082 政府の有事対応と予算枠:防災服の着用から自衛隊の演習まで
1月1日に能登半島地震が発生し、その翌日に羽田空港でJALの旅客機と海保の航空機が衝突する事故が発生しました。旅客機に乗っていた方々は全員無事で一安心でしたが、続報に触れるとJALの乗務員の方々は有事を想定した訓練を徹底されていて、世界中から賞賛されていました。我々も定期的に避難訓練などを行いますが、こうした訓練を行うことは非常に大事なことだと痛感をしました。
正月に寝込んでいる時に布団の中でふと思ったのですが、中央省庁や閣僚なども定期的に有事を想定した訓練を行なっているのかな?と気になりました。日本は災害の多い国ですがら、発生してから復旧復興予算を取るのではなく、予め災害時に機動的に使える予算枠を確保できないのか?とも。
訓練しているのか?予算枠ってできないのかな?の気になることについてリサーチした内容をまとめてみました。(2170文字)
○政府が行っている有事の訓練
日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。そのため、政府は災害に対して迅速かつ効果的に対応できるように、さまざまな取り組みを行っています。本文では、政府が行っている有事対応と予算枠について、以下の4点について紹介します。
まず、政府が行っている有事の訓練について見てみましょう。政府は、災害や危機に備えて、定期的に訓練を実施していることがわかりました。例えば、中央省庁では、毎年、災害対策訓練を実施しており、内閣総理大臣を長とする災害対策本部が中心となり、各府省や地方自治体、自衛隊、警察、消防などが参加して、災害発生時の情報収集や連絡調整、指揮命令などの機能を確認するものです。恐らくこれが有事の初動となっているのではないでしょうか。
また、国家安全保障会議(NSC)では、有事に備えて、国家安全保障局長を中心とした危機管理演習を不定期に実施しています。この演習は、NSCのメンバーである首相や関係閣僚、各府省の幹部職員などが参加して、有事の想定シナリオに基づいて、情報収集や分析、政策立案などのプロセスを検証するものです。
さらに、自衛隊では、日米共同演習や他国との多国間演習などを定期的に行っており、有事における自衛隊の任務遂行能力や連携能力を高めることを目的としています。これらの演習には、政府の関係者やメディアなども観閲することがあります。
○ 政府が確保している被災地支援のための予算枠
次に、政府が確保している被災地支援のための予算枠について見ていきます。政府は、被災地の復旧・復興のために、毎年、予算を計上しています。例えば、令和3年度から令和4年度までは、復興庁が「被災者支援援総合交付金」という事業を通じて、避難生活や住宅再建、心のケアなどに必要な支援を行っています。
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また、災害ボランティアに関する情報も公開しており、補助対象経費や補助限度額などを示しています。これらの情報からもわかるように、政府は被災地支援のためにさまざまな取り組みを行っており、その財源確保も重要な課題です。あわせて、勢いで被災地に行ってしまい、現地の活動の妨げになってしまうようなことを回避するための適切な呼び掛けも必要かと思います。
さらに、政府は2024年度予予備費を1兆円に倍増することを決定し、「プッシュ型支援」の費用に充てることを発表しました。「プッシュ型支援」とは、被災地からの要要請を待たずに物資を届ける支援方法です。このように、政府は災害時に迅速かつ効果的な対応が求められる場合でも、予算枠を確保することでその目標達成に向けて努力しています。
○閣僚の防災服
最後に閣僚の防災服の着用について見ていきます。能登半島地震でも岸田総理大臣をはじめ閣僚たちが防災服を着用しました。1月10日にはスーツに戻ったそうですが、東京にいる彼らがなぜ防災服を着用するのでしょうか。やった感出すため?コスプレ?
冷静に真面目に考えると、閣僚たちが防災服を着用する理由は、主に以下の2つと考えられます。
被災地の現地に行く場合
防災服は動きやすく丈夫で利便性が高いため、被災地のの状況に応じて活動しやすくなります。ですが、東日本大震災の時に菅直人元首相が現地入りして現場が大混乱して迷惑したという教訓から、災害発生直後は現地視察などを行わないことが定着しつつあります。岸田首相も東京で指揮を取っていました。
会議や記者会見をする場合
「シン・ゴジラ」で首相が防災服を用意してくれ!と官僚に頼むシーンがあって、それを思い出していたのですが、防災服を着ることで、政治家自身も気持ちが引き締まって被災地のことが頭から離れなくなり、「被災地のことを忘れてはいけない」というメッセージになったり、政府と国民が心を一つにして協力し、平等な立場で共に国の困難に立ち向かう意志の現れと捉えたいです。単なるやった感出すためとか、コスプレとかではなく。
実際には、見栄えを気にしたパフォーマンスである感もあるかもしれませんが、これはこれで合理的な面もあるかもしれません。
以上が、政府が行っている有事対応と予算枠についての紹介です。政府は、国民の安全や生活を守るために、その責任を果たすべきです。日頃からの準備や訓練を行っていただきたいと思います。真面目にゴジラが東京に来たら?とかもやってみて良いと思います。いいすぎかな?
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