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#0166 「強者の戦略」で沈み行く我が社

こんにちは。釧路出身の小田原です。

私はリース業界の中堅企業に勤務しています。

経営層は上場企業である親会社からの出向者で構成されています。

リース資産・負債の計上等、会計基準の変更により、リースのメリットがなくなってきているため、業界そのものがシュリンクしています。

メーカー系リース会社ということもあり、系列の企業からおこぼれを貰って長らく生きてきました。

ですが、これまで安泰だったマーケットも先述の通り縮小しており、且つ競合も増え、厳しい戦いを強いられています。

リース以外のファイナンス事業を育成して活路を見出すことが私の部門のミッションですが、9月にランチェスター戦略を勉強する中で、会社の立ち位置(実態)と、経営層が取る戦略にミスマッチが生じるため、会社全体かうまく機能していないのではと思うことがあります。

特に、強者の戦略が染み付いている経営層が、企業規模やリソースに見合わない方向性を追求することで、企業の収益も伸びず、社員のモチベーションもあがらず、顧客に失望させるという最悪の結末を生んでいます。

当の本人は、社内でマウントを取って、さぞお気持ちが良いことでしょうが。。。

ペイウォールを設けております。


○強者の戦略が生む弊害

多くの役員が上場企業の親会社から来ているため、彼らの経験・視点は強者の戦略に基づいています。

強者の戦略とは、リソースが豊富で市場の広範囲をカバーできる企業が取るべき戦略です。しかし、中堅のリース会社にとっては、それは危険な選択肢となります。

  1. レッドオーシャンへの参入: 強者の視点でマーケットや顧客の選別を行うと、競争が激しいレッドオーシャンに突入してしまいます。大手であればシェアの奪い合いにも耐えられますが、中堅企業はリソースの制約から苦戦を強いられます。

  2. 当たり障りのない営業ソリューション: 本来、尖った武器を持つべき中堅企業が、強者の戦略の影響で無難なソリューションに終始してしまう。結果、独自性や差別化が乏しく、リース料や金利以外に顧客から選ばれる理由を失います。

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