衣替え
三年も日の目を見ないセーターをまた仕舞い込む春日を受けて
厚さとか重さに代わる春が来て温もりだけをただで頂く
縦緯の糸の間で転寝をしていた春を起こしてしまう
今更に成長などせぬ我を嘲笑いニットの口が伸びて縮んで
日傘さす頃合い探し眺めるは空の青さと葉の照り返し
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窓を開け放って風を入れる。少し膨らんだカーテンの裾から入る風も心なしか暖かい。
取り込んだ洗濯物がほんわかと暖かくて、これまた少し柔らかくなっている気もする。
着ないかも?と避けてあったセーターは、今年も着なかった。このまま処分しようかどうしようかと悩む。サイズアウトすることももうなくなったし。
衣替えというほど大層なことはしないけど、少し入れ替えを始めないと。
洗濯日和が続く間に…