猫 短歌
人肌の恋しき夜は猫ですら「あおーあおー」と歩を進めるに
猫のよに溜めて丸めて吐き出せばくぅとだけ鳴き丸くもなれる
猫を乞ひ落ち葉に暮るる柏木の近うと招く指先を見ゆ
膝のうえ温もり少し置いて行く硝子抜け来る仔猫一匹
溜息が出せずに肺に溜まっててぐるぐる猫になれたらいいな
余す時増えれどこなす事もなく風に潜める猫追うてみる
鳴神に怯える猫も犬もおらずましてや子など 我肩を抱く
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猫の日ってことで、「猫」が出てくる過去の短歌を集めてみました。
飼ったこともないし、どちらかというと苦手な部類。でも、子猫なんかを眺めてるのは好き。
猫って犬よりは歌に入れ込みやすい感じがします。繊細だけど意を汲んでくれそうで、近づきすぎないほど良い距離感で、己を曲げない。そんなありきたりのイメージですが。
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