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台所短歌

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台所から生まれた31文字
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2022年6月の記事一覧

TL

○×をTLで確認し安易に分ける敵と味方と 流れゆく無味乾燥な文字列は音に出来ない言葉の嵐 …

苧環
2年前
16

夏越し

厄災として消えゆくは自ずから五万キロもの茅の輪潜れば

苧環
2年前
20

夏仕様

駆けてきた夏雲の下駆けてゆく裸ん坊のままの爪先

苧環
2年前
20

とっておき

とっておきの君の言葉に2mmほどあがる片頬隠さずにいる

苧環
2年前
22

落ちぬ陽

高き陽に紅き衣に召し替えて早う落ちよと告ぐ酔芙蓉

苧環
2年前
22

3日目のキリンレモンはぬる甘く絡みつく夏粘度を増して

苧環
2年前
26

向日葵

あのなかに入れぬことを知りてなお向日葵畑を照らす太陽 ******** 子どもの描いた太陽と向日葵って似てるよね。 地に足つけて茎や葉を持って群れている向日葵。 上の方で何も持たずひとりいるのが太陽。 持ち物と数と場所だけで、どちらか見分けて、向日葵の方が太陽に焦がれてる構図。 今朝ふと、ん?と思った。 太陽絡みのお話って多いよな。 イカロスとか、雲雀が出てくる昔話もなんかなかったっけ? 太陽が寂しがる話ってないのかなと。 熱くて近づけなくて、なくてはならない存

よむ

その単語キミの口から出た意味を考えてみる 針が半周 ******** 読む 訓む 詠む …

苧環
2年前
22

水浴び

心地よさ君にも分けてあげたくて水浴びさせるパスタにも夏 ******** 時短で災害時に…

苧環
2年前
22

遮熱

程良さを求める相手が違うよね受け止めきれない熱も光も 明日もまた明後日もまた生きるための…

苧環
2年前
16

昼餉

鍋肌で優雅にシニョンを結う蕎麦を箸でつついて「お出掛けですか」

苧環
2年前
17

恩恵

想定の外から攻めてくるやつを恩恵として足す竿一本 ******** 仕舞い込んでいた物干…

苧環
2年前
20

まなざし

たくさんの言葉はいらないひと筋の羽毛のような光があれば 曲線を描いて辿り着くことはないの…

苧環
2年前
25

琥珀色の蜜 2

ちょうど去年の今頃、こんなのを書いた。 あんこぼーろさんの企画「あの日の景色。あの日の味」に参加させてもらったもの。 タイトルの「琥珀色の蜜」は、母方の祖母が作ってくれていたかき氷にかけるあの蜜のこと。 娘である母は作り方どころかその存在すら知らず、あれはアタシの妄想か?ってなりかけてたんだけど… 今年久しぶりに作った梅シロップが なんか似てる!   そういえば…と、琥珀色の蜜に梅の可能性があるんじゃないかとコメントくださった方がいた。 甘味だけじゃないあの風味