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台所短歌

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台所から生まれた31文字
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記事一覧

私の風を感じてくれるのか薄い葉先をしゃらしゃら揺らし

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軽ければ軽いほど敏感なんだと小さな鉢を置いて知った。締め切った部屋にも空気の流れはある。小さな風なら誰にでも起こせる。微動だにせぬものもいるけれど

苧環
1日前
12

今ここに在るものだけがすべてだと藍に溶けゆく橙のひ

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日の出が遅くなって朝焼けがまた見られる。カーテンを全開にしてぼんやりと眺める。ひんやりと寄せてくる冷気は夜の名残というよりは朝の訪れ?写真!写真!とおたおたしてる間に色合いが変わってしまう。目を離したら負け!の時間。

苧環
1日前
11

蒲公英の綿毛を巡る幼児は宇宙を跳ねる彗星のごと

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秋の午後の陽を受けて草むらに点在するまんまるな綿毛が銀色に浮かび上がる。惑星みたい と思うまもなくチビが走り抜けてゆく。
ふぅふうと吹いてもなかなか飛んでくれないとつまらないみたい。笑

苧環
4日前
15

有れば良いばかりではないことを知る風と陽をよみ芽吹くものたち

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遅いかなと面白半分で5㎝ほどの茎を土に突っ込んだ空芯菜も20㎝ほどに育ったので初収穫。遅ればせでこんな育つなら来年早めに再チャレンジ。一番季節が捉えられないのは人かもしれない。ネギに小松菜、ルッコラも順調。

苧環
12日前
16

秋空に研ぎ澄まされて来たはずの陽射しに深く息ひとつ吐く 

幼児がてんてんてんとつく鞠のリズムにも似た秋の朝の陽

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あったかぁいと口から溢れ出た。お日様が暖かいなんてひと月前だと有り得ない。陽射しが痛いものから柔らかいものに変わった。土手では少し遅めの彼岸花が満開。

苧環
1か月前
16

吹くままにただ向くままにこの秋は流れてみればと風と陽がいう

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ミニ観葉を買ったりリポベジをやったり。出ない本葉や伸びる新芽。とにかく待てるヒトにならないとダメなことだけは分かった。今じゃなくその次を思い描かなきゃだめなんだなって。全部実験。そしてそれを楽しめること。

苧環
1か月前
19

秋風が吹き寄せて行く夏の間の熱に負けてたこれそれあれを **** 今日は風が心地良かった。暑さのせいにして"そのうちに"と思ってた小さな引っ掛かりのいくつかに片をつけた。手を動かすことが一番だとは知ってる。タイミングを計ってると見せかけた逃げでしかないのも。暑かったんだもん!

あと一夜待ってと声が出せたとて 昨夜も今宵も月は明るい

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お天気アプリに今夜の月は輝面率100%。
中秋の名月と満月は必ずしも一致しないんだとか。ほぉー。
今日も綺麗だよ って言ってあげなきゃ。
(頭の中で「何も言えなくて 夏」が流れてる)

苧環
1か月前
20

更けきらぬ二重緑の中空で誰を見やるかまんまるの月

受けし陽を裾分けせんと鉄紺の空をゆるりとのぼる満月

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だんだん濃く深くなる空と明るさが増して見える月。久々にゆっくり月を見た。月って黄色じゃないのね。白にチョンチョンと檸檬色を落としてチョンとグレーを落とした感じ?

苧環
1か月前
16

泳ぐ目を捕まえるにはルビになる身近な言葉を探すことから

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母の「わかった」には、本当に分かった時と面倒くさくなって話を変えたい時の2種類ある。「わかってないやろ!」と問い詰めると、口元だけが笑ってたり。ちゃんと目を見ておかないとだ。「頼む」でなんでも済ませようとするな!

苧環
2か月前
16

虫の音がチリチリチリと聞こえくる27℃はまだ熱帯夜

苧環
2か月前
17

もしかしてなんて来ないと捨てました。欠けてもいないお茶碗ひとつ

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息子のお茶碗を処分した。置く場所はある。けど。このお茶碗にご飯をよそう場面はもう来ないだろうし。欠けてはないけどちいさな傷はたくさん。そもそも小丼ぐらいあるお茶碗を今の彼は必要としないだろうし。笑

苧環
2か月前
18

食卓を斜(はす)に横切る影をただ茫と眺める罰当たりにも

身の上を重ねて流す涙など何の足しにもなりはしないと

知ったとて手すら貸せない身なのなら口は閉じよう目もしばらくは

苧環
2か月前
12

痛くしてごめんとほんとは思ってる?気づけば少し優しく柔く **** 眩しいよりも痛かった陽の光が少し和らいできてる。陽の光の有り難さ。読めない天候に翻弄された後だから余計に。当たり前がなぜ当たり前なのか、その一歩前を感じれたら毎日幸せだと誰かが言ってた。