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台所短歌

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2022年2月の記事一覧

春の陽に洗い晒しの香を立てて"おいでおいで"とカーテンが揺れ

春の陽が白きレースを越えて入る温もり少しお土産にして

https://note.com/odamaki_green/n/ncc69ed28241f

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カーテンはそのまま吊り干し。窓際が明るくなった気がする。掃除した者の気のせいだろうけど。笑

苧環
2年前
17

馳せるべき思いの先を間違えぬように米研ぐ明日から弥生

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地に足をつけて。心だけ 気持ちだけ飛んで行ってしまわぬよう

苧環
2年前
19

陽に踊る春の粒子の妨げにならぬようにと今窓を拭く

春の陽を余すことなく取り込んで軽き身体とうららかにゆく

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朝入り込んでくる陽射しに床が暖かくなる。光の中でチラチラ粒子が舞う。ま、塵や埃なんだけど。笑 窓硝子は勿論カーテンや網戸にレール、窓周りの掃除時期到来。

苧環
2年前
16

この春も同じこの枝に花をまた 変わらず過ぎる日々を思いて

取り立てて語らうこともなき日々が何にも増してと思う春の日

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変わらないことの有り難みもある。
つつがなく…

苧環
2年前
14

過ぎた日の刻印残る缶詰にSDGsを諭されており

半年が可も不可もなく過ぎたことレトルトカレーの在庫にて知る

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期限切れの非常食が数個。ごめんなさい…である。出番がなかったことには感謝。降って湧いたような幸福は望まない。ただ降って湧いてくる不幸はもっと要らない。

苧環
2年前
15

陽だまりの蕾ひとつでしあわせになれるアタシを続けていたい

安物のコーヒー満たしたマグカップ同じ処に置けるしあわせ

吹く風は暖かくあれ寄す波は緩やかなれと願いきりなく

苧環
2年前
20

ぼろぼろと剥がれる鱗を両の手で掻いたところで水晶(たま)にはならず ぼろぼろと剥がれる鱗身につけて龍になれると火だけは吹いて ******** 曇った眼から剥がれた鱗を掻き集めたところで水晶にはならない。剥がれた裸の眼でどうやって何を見るか…が問題。わからなさすぎて路頭に迷う

同じだと簡単に言う情けなさ一歩二歩では足りぬ踏み込み

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そういうことが言いたかった!って共感して嬉しくなる時はある。けど、そこまで自力でたどり着けてなかった自分を振り返ったことがなかった。同じだと喜んでちゃダメじゃん。同じじゃないよ。たどり着けてないんだからさ。

苧環
2年前
16

深爪が唯一無二の優しさの体現だったと知った春の夜

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割れた爪を潔く切って久々に深爪になった。指先に直接物が触れる感触が新鮮すぎる。へぇこんな感じかぁとしばらく指先を弄ったり。

深爪 なんか○○くないですか。笑

苧環
2年前
18

外れたと言われる覚えなどなくてそれは誰かが敷いたものでしょ

なぞることそれを習いに12年通った世界は今も健在

石ころと雑草抜き抜き歩いてたあの子今頃何をしている

仲良しと徒党を組むのは同じでしょ?冷めた目をした貴方が睨む

予め失敗例が記されたテキストなんてどこにもなくて

苧環
2年前
11

猫 短歌

人肌の恋しき夜は猫ですら「あおーあおー」と歩を進めるに 猫のよに溜めて丸めて吐き出せばく…

苧環
2年前
25

屍を揺すり撫でして時過ぐる死に絶えたこと気付きもせずに

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60℃超えたら死ぬんだそうだ。イースト菌。やっちまったっ!一回の成功で図に乗った。柔らかくならない、膨らまない、ということは? 冷まし損ねた牛乳が原因か?柔らかくならない時点で問題ありだと気づかないとだ。

苧環
2年前
14

これくらい 我と我が身に弾みつけ乗り越えていく価値はあるかと

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簡単すぎる"これくらい"と、何かを堪えてる"これくらい"がある。
"これくらい"と自分を抑えて我慢するのはやめ。自分に寄り添ってやるのは悪いことじゃない。誰も代わってはくれないのだから余計。自分大事

苧環
2年前
14

奥行きも色も深さも数あれどフヘンの極みか色恋あるある ******** 何処かを 何かを 重ね合わせて考えられるから「あるある」の究極は色恋なのか?共感を得やすい?アタシは直接的な表現じゃ無い方が好き …… 楽しみにしてるドラマが今夜から再開。2週飛ぶのはちと辛かった。