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春の陽を弾き返して雪柳 種々のかおり満ち満ち春の風 土の香よ細胞膜をぶち破れ この鼻は三…
開け放て御用始の窓硝子 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 今日から平常運転。 休み中に滞ってた空気を解き放…
印字にて知る落葉の不甲斐なさ ＊＊＊＊＊＊＊＊ 運転免許を持たない私に母を紅葉狩りに連れ出す手立てはもうない。 知らぬ間に新聞には落葉や落葉近しの文字。
老母去り息吹き返す青畳 家財裏の埃に透ける母の癖 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 母の家移りがなんとか…
レイヤーの掛かる母の背秋夕焼け ＊＊＊＊＊＊＊＊ 記憶の中の母と今の母と数十年後の自分の…
鼻先にちょこんととまる湿度計 ＊＊＊＊＊＊＊＊ スーパーを出た途端眼鏡が曇る。😔 一回空調…
このあとの天気予報を蝉時雨 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 雨雲レーダーより蝉を信じてスーパーへ 無事雨…
茄子紺の艶やかさかな宵の風 ＊＊＊＊＊＊＊＊ いつのまにか高級食材になってしまった水茄子。 竹籠に一山いくらで八百屋の軒先に並んでいたのが懐かしい。 糠での浅漬けが一番。 今年糠床を試して良かったと初めて思った。
