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台所俳句

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2022年2月の記事一覧

湯浴み後の春の息吹を胡麻汚し

地に芽吹く命いただき進める歩

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菜花を美味しいと思うようになったのはいくつからだろう。

苧環
2年前
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天も地も街も心も小町鼠あと何歩ある春になるまで

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窓越しの色は薄いグレー。本日雨予報。あぁ今の世の中の色だ って。
はじめにできたのは「小町鼠春まではあと一歩二歩」これじゃなんのこっちゃかわからんけど、音の並びはこっちのが好きなんだよなぁ。

苧環
2年前
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割れ爪や指一本の有り難み

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あとで切らなきゃなと思ってた爪が割れた。「きちんと我が身もかまえ」と爪に叱られた気がした。爪一枚でこの不自由さ。

苧環
2年前
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糠床に花菜しずめる冷えた夜

苧環
2年前
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二つ三つやりたきことと春に立つ

苧環
2年前
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明日から春だと告げる鬼の面

苧環
2年前
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うすい豆春を丸ごと煮含めて 青でなく緑でもないその色を尊く思う時の尊さ ******** 同居人が得意じゃないので今まで買わなかったうすいえんどう。色綺麗だってことで彩り用に。 えんどうは初夏の季語らしい。うすいえんどうは今頃が旬のはずだけど。地域差か?よくわからん。

囀りに風もペダルも軽くなり

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ちょいあったか。
チュンチュンじゃない鳥の声。そういえば最近聞いてなかったな?と。
春なのか?鈍いのはヒト科だけってことなのか?

苧環
2年前
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