#1103 会社に1on1の制度がない場合の、1on1機会の作り方
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
いよいよ明日は生放送!21時開始で「パートナーとの対話」がテーマ
今日は3月27日水曜日です。
今日が27日なので、もちろん明日は28日木曜日ですよね。
皆さん、覚えていらっしゃいますでしょうか?
明日28日木曜日は、夜に両立サプリで生放送生対談をお届けさせていただきます。
ここ二カ月ほど、月一で一緒に対談をやらせていただいている、育休コミュニティikumadoを運営する千木良さんとの、ホットで優しく楽しいトークをお届けしたいと思います。
明日28日木曜日、時間は21時スタートの約30分の放送予定です。
テーマは、パートナーとの対話、パートナーシップ、コミュニケーション、夫婦関係、こんなところでの私たちのリアルや失敗も含めたお話ができればなと思っておりますので、よかったら夜時間のラジオの代わりの耳だけ参加も大歓迎でお待ちしております。
それでは、今日も質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて、放送をお届けしたいと思います。
本編をお聴きください。
「会社に1on1の制度はないけど、1on1の機会がほしい」というご質問
今日は、質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送お届けします。
質問者さんは、とまとさんです。
とまとさん、ご質問ありがとうございます。
【1on1の配信、小田木さんのお話を伺って良さがとてもよく伝わりました。いつもためになる放送をありがとうございます。
一つ質問をさせてください。
私は医療業界で働いていますが、まさに気合い・根性・長時間労働の業界なので、業界全体がいろんな面でかなり遅れていると感じています。
比較的規模の大きい職場ですが、1on1の文化はもちろんありません。
月一回、自分で手帳タイムを取って、振り返りや翌月の目標設定はしていますが、自問自答では限界があり、職場でそのような環境が整っている話を聞くと、うらやましく思います。
上司と話をする機会はありますが、仕事で困ったことの相談や子どものことなど雑談が中心なので、定期的な立ち位置の確認みたいな内容はないです。
私は育児のため時短勤務をしていますが、仕事内容そのものや上司がこちらの状況を把握せず、どんどん仕事を増やしてくることもストレスで、最近自分の仕事に対してのモチベーションも低下していると感じています。
このように1on1の環境が整っていない場合に、自分で何か工夫できることはありますか?
機会があれば、Voicyテーマで取り上げていただけるとうれしいです。】
というご質問です。
とまとさん、ありがとうございます。
機会があればもなにも、今月は90分腹落ちオンラインライブも含めて、1on1というテーマを積極的に取り上げてきましたので、ぜひその一端として、とまとさんのお題にも一緒に考えてみたいなと思います。
改めて質問の概要ですけれども、職場に1on1の文化はないけれども、定期的に1on1の時間を持ちたいと思っている。1on1の環境が整っていない場合に、自分で何か工夫できることはありますか?
こんなお題です。
本題の前に、とまとさんは医療業界でお仕事をされているということで、私はこのVoicyでもちょっとお話ししましたけれども、最近、介護医療業界に大変お世話になっておりますので、心からお礼をお伝えしたいと思います。いつもありがとうございます。
ここからは小田木所感ですけれども、まずとまとさんご自身が持っている1on1の機会を持ちたい、定期的に振り返ったり、内省をしたい、この気持ちがあるという時点で、大きな一歩を踏み出しているなと思います。
今の段階でも、自分なりに工夫して振り返る時間を取ったり、試行錯誤をされているということで、本当に素晴らしいですよね。
さらに、もう少し何か工夫して手ごたえを持てるような機会を作れないかという観点ですので、今の職場でできそうなことと、そして職場だけにとらわれずにできそうなこと、この辺をお話しできればなと思いました。
上司に定期的なミーティングをお願いしてみよう
まずは、今の職場でできること。
これは本当にお伝えしたいんですけれども、制度としての1on1がない、これは全然諦めなくていいと思います。
そういった定期的な上司とのコミュニケーションや振り返りの機会をなんと呼ぶか、制度になっているのかいないのかの違いだけですので、制度がないからといって、諦めることはないですよ。
まずは1on1と呼ばずに、上司に定期的なミーティングをお願いしてはどうかなと思います。
1on1と呼ばないのが一つの工夫ですよね。
1on1と呼んだ瞬間に「何?それ」「ちょっとハードルが高そうだな」という空気を醸し出してしまいますので、上司に定期的なミーティングをお願いする。こんなスタンスでいいと思います。
じゃあ、どういう理由でミーティングをお願いするのか?
例えば、「効果的に仕事したいと思っているので」とか、「チームでの活動とずれないようにしたいので」とか、もしくは「状況をちゃんとつかんでおきたいので」こんな理由を添えながら定期的なミーティングをお願いするところからスタートができるんじゃないかなと思います。
メンバーの業務推進を支援するのは、上司の大事なお仕事ですので、上司にとっても、むしろメンバーからそういうことを言ってくれる、積極的に動こうとしてくれるのは、どっちかというと歓迎じゃないかなと思います。
忙しい医療業界ということですので、どのぐらいの頻度と時間でやるかは、自分たちの職場だとか仕事状況や勤務体系にあった中で、相談しながら決められるといいんじゃないかなと思います。
例えば、「週に一回、20分でやりましょうか」とか、「隔週30分なら、時間が取れそうですよね」とか、こんな感じですね。
頻度に関しては、例えば、「月一、1時間」とか、回数は少ないけれども、まとまった時間という選択肢もあると思いますが、最初はハードルを下げるために、どっちかというと短い時間でコンスタントに時間をとっていけたらいいんじゃないかなと思います。
自分で話したいことを出していく
この時間をどう使うかというところなんですけれども、私はポイントは業務の話でいいというところと、自分で話したいことを出していく、この二つにあるかなと思います。
もう一回言いますよ。業務の話でいい。そして自分で話したいことを出す。
例えばどんなイメージかというと、ミーティングの最初を想像してください。「今日は何について話そうか?」こんなところからスタートしますけれども、ここを自分から出すという感じですね。「今日は、ちょっと気になってることがあって、それをクリアにしたいんですけど」とか、「私の近況を今日はちょっと共有させてもらっていいですか?」とか、「あの件が動き出しているんですけど、意図をいろいろ聞きたいなと思っていまして」とか、もしくは、「あのテーマについて、状況を知りたいなと思っています」こんな感じで、その時間を何を話しながら使いたいかを自分から出していく。
こんな感じでスタートが切れるといいなと思います。
上司との関係性が変わっていく
これを聞いて、1on1ってキャリアテーマとか内省じゃないんですか?と思うかもしれないですけど、キャリアテーマとか深い内省は、相手に「ここはそういう時間」という合意だとか、それをどうやってやるのか、イメージがないと難しいんですよね。
なので、いきなりそのレベルを求めるのではなくて、まずは上司とのコミュニケーション頻度をあげる。
自分が頭の中で抱えていることや、もしくは見通せないと思っていることを話題にしながら、クリアにしていく。
具体的に助けてほしいとかアドバイスがほしいというものは、その希望を伝えてフィードバックをもらう。
こんな感じからスタートするのがいいと思います。
キャリアテーマや内省とは違うかもしれないですけれども、これがないよりは全然手ごたえは変わると思うんですよね。
なにより上司との関係性が変わっていくと思います。
なので、1on1に対して、すごい高いハードルを課すのではなくて、ゼロをいきなり10にするのではなくて、ゼロから1を踏み出す。1を3にしていく。
こんな感じで前進させていくだけでも、私は大きな大きな手ごたえがあるんじゃないかなと思います。
これが、今の職場でできることですね。
職場に依存せずにできること
もう一つの観点で、職場に依存せずにできることの観点も共有しておこうかなと思います。
さっきの話は、まずは業務の話からでいい。こんな感じでしたけれども、じゃあ、自己発見や自己成長のための振り返りや内省、本来の1on1としての機能はどうするんだ?みたいなところが気になるじゃないですか。
自分のための時間、問いかけてもらって深める時間、これがほしいというニーズはどうしていくのかですけれども、こちらについては、社外の機会とか、社外の仲間とか、もしくはサービスを使うというのも、一つの手段だと思います。
以前、Voicyでもお話ししましたけれども、私自身は社内ではメンバーのための1on1を問いかける側として、上司の側としてやります。
でも、自分のための1on1もほしいじゃないですか。
なので、自分のための1on1は、それ専用に月一回、私のための時間を使ってくれるパートナーと一緒にやってますし、それ以外にも、社外の壁打ち相手と定期的にミーティングをする。こんな感じで、社内だけに依存しない仕組みを、私自身も持っています。
あと例えば、私たちが運営するオンラインスクールスクラの場合だと、そもそもスクールの中にキャリア1on1という仕組みがあったり、受講生や卒業生同士が仲間と壁打ちしたり、あとは、ちゃんと定期的にやっていきたいという方のために、グループ対話の仕組みがあったりします。
これもまさに利用する一人一人にとっては、職場以外の場所で問いかけて深めてもらったり、自分だけでは得られない視点や理解を深めるというところに機能してるわけですよね。
あと、周囲を見渡しても、仲間同士で聴き合うとか、もしくは家庭の中でパートナーが壁打ち相手になっているというケースなんかもありますので、職場の中じゃないとできない、もしくは職場の中で見つけないといけないという、そんな前提がもしあれば、これを取っ払って、自分に合うやり方や仕組みを探してみるというのも、一つの手段になるなと思います。
そんなわけで、二つの切り口をお話をさせていただきましたが、とにかくハードルをあげすぎずに、小さく試してみる、実験してみる、そしてその中でとまとさんに合ったやり方が見つかることを心から願っております。
ご質問、本当にありがとうございます。
皆さんもお聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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