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#832 「1人振り返り」のコツ。やるぞ!だけでは難しい

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、いただいたご質問を取り上げて放送させていただきたいと思います。
質問者は、はるちゃんです。
私の知る限り、両立サプリのチャンネルを聴いてくださっている方に、はるさんという方と、はるちゃんという方がいます。
今日は、はるちゃんのほうですね。いつもありがとうございます。

自分で自分の振り返りが上手にできるコツを知りたい

お題がついていまして、『ひとり振り返りのコツを教えてください』です。
【両立サプリを聴く中で、よく取り上げられる「振り返り」や「フィードバック」について小田木さんに聞きたいことがあります。
私は、法人営業の仕事をしています。
お客様との商談やミーティングは、基本的に一人で対応しているため、誰かにフィードバックを求めたくても、自分での振り返りが基本になります。
もちろん先輩や仲間と一緒に動くときは、フィードバックをもらえますし、チームのミーティングでお互いの工夫や課題について協議もできます。
でも、毎回は時間的に難しいですよね。
振り返りの重要性はめちゃくちゃ腹落ちをしているので、自分で自分の振り返りが上手にできるコツを知りたいと思っています。
小田木さん的なひとり振り返りのコツはありますか?
あればぜひ共有をお願いします。】

はるちゃん、ありがとうございます。
今日は、ひとり振り返りのコツということで一緒に考えていきましょう。

まず、はるちゃんの感覚はすごく分かりますよね。
振り返りって大事だよね。忙しい中でいろんなことをつい消化しまくる形になっちゃうけれども、立ち止まって考える。振り返って、気付いて、また改善していく。もっと良くしていく。こういうサイクルが回せることが、忙しい私たちにとって特に大事だよね。
これは本当にその通りですよね。
ただ、改めて仲間にフィードバックをもらうことにハードルを感じるかもしれないですし、立ち止まって考えるのは、時間がない中でけっこう難しいんだよね。
ここをどう越えて、一人で上手に振り返られるようになるか?そんなテーマで一緒に考えてみたいと思います。

フィードバックって一般的には、改善点や評価を伝える。
言葉にして返すという意味になりますので、仲間からフィードバックをもらうというと、仲間が言語化してくれる。
でもこれが、自分で自分にフィードバックをしたい、一人で振り返るとなると、自分で気付いて、自分で言語化する必要がある
ここがたぶん、難しいなとか、自分で考えると時間がかかっちゃうな、もしくは、上手に振り返れていないんじゃないか?こういう心境の中で、きっと質問をくれたのかなと思います。

ひとり振り返りを、もっと楽に、もっと手軽にできないか

自分で気付いて言語化するなんて言われちゃうと、難しく感じちゃうのですが、今日はひとり振り返りを、もっと楽に、もっと手軽にできないかという発想で考えてみたいなと思います。

そう考えると、まず、もっと振り返りやすくできないか?
漫然と考えても、なかなか自分だけで気付けない。こういう難しさがあると思いますので、自分だけで考えたとしても、ギャップに気付きやすくするにはどうしたらいいか?
それは、取り組んでからいかに振り返るか?ではなくて、実は取り組む前がポイントになると思うんですよね。

ゴールを決めておく

取り組む前の何がポイントになるかというと、ゴールを決めておくこと
ここだと思います。
どういう状態になればいいんだっけ?
これが分からずに振り返っても、漫然と「そもそも何を糸口に考えたり、振り返ったりすればいいんだろう?」と、こんな感じになっちゃいますので、振り返りやすい状態というのは、例えば、「10点を目指して8点だった。じゃあ、2点はギャップだね。」こんな感じで、ゴールとしての10点が決まっている。
これがすごく大事かなと思います。

たぶんみなさんはこれを聞いて、それは当たり前でしょと思いますよね。
今回、はるちゃんは法人営業ということですので、商談するにしても、ミーティングをするにしても、当然、ゴールを持って臨むだろうし、私たちも、営業としての商談じゃなくても、相手とミーティングをする、相手と協議するというと、ゴールを決めて望みます、そんなのは当たり前ですと思うかもしれないですけど、実はここにもしかしたらもっと良くする改善点があるかもしれないなと思います。

それは何かというと、自分的にはゴールを決めているはずが、それがやることリストだったり、アジェンダになっちゃっていることがありませんか。
例えば、ミーティングのゴールを決めているつもりが、ミーティングの中で日程を確認して、○○の説明をして、○○の評価を相手から聞くこと。
これは、ゴールじゃなくて、やることリストですよね。

じゃあ、ゴールは何かというと、言い換えると、達成状態ですよね。
当然、やることリストも大事なんです。
なので、やることリストを全部つぶした結果、どういう状態になっていればいいのか?
これが、本来のゴール。達成状態。
例えば、相手が進捗に対しての不安がなくなっている状態を達成するぞとか、相手にとって自分たちが○○ができる会社だという理解が、相手の頭の中に形成されている状態を作るぞ。もしくは、相手と話をした結果、次の提案のテーマが決まっていて、それに必要な状態が、自分の手元にそろっている状態を達成するぞ。
こんな感じですよね。
こういう達成状態を決めておくことができると、その状態が達成できたかどうかって、いったん自分の主観にはなりますけれども、一人で漫然と考えるよりも判断しやすくなる
達成状態がクリアできていたとしたら、どんな準備がきいたのか、相手のどんな関心がフィットしたのか?こんな感じで、グッドポイントを言語化しやすくなると思いますし、ギャップがあれば、そのギャップはどうして生じたのかな?そこを深掘りできるので、振り返りやすくなる。
ここまで聞くと、達成状態を明らかにするって、実は振り返るために良いだけじゃなくて、これが明確だと、そもそもその仕事、商談だとかミーティングそのものの質も上がるという、こんな一石二鳥のお得感がありますので、そういう意味でもおすすめですよね。

なので、ここまでの話をまとめると、上手に振り返るコツというのは、振り返りを上手にするというよりも、あとあと振り返りやすくなるように、上手に振り返りができるように、事前の準備が大事だよ
事前に考えておくことによって、振り返りがもっと手軽に、もっと楽になるよ。
こういった発想になるかなと思います。
ということで、後で振り返りやすくするために、ゴール、達成状態をきめておく。
これがめっちゃおすすめです。

自分の目に映るあらゆるものをフィードバックとして受け止める

振り返りをもっと楽に、もっと手軽にできないかという観点で、もう一つ、おすすめがあります。
これは、ゴールを決めるよりも、さらに楽。
それは何かというと、自分の目に映るあらゆるものをフィードバックとして受け止める
こちらでございます。
自分の目に映るあらゆるものをフィードバックとして受け止めるとはどういうことかというと、まず、当然ながら相手がいますよね。
相手に目を向けると、相手の表情とか、しぐさとか、リアクション、これが全部、自分が相手にすることに対してのフィードバックって受け止められると思うんですよ。
例えば、表情を見ていて、「うん?ちょっと分からないな」みたいな表情をしたとしたら、「なるほど、自分のこの説明の仕方では、ちょっと伝わりにくいんだな」とか、ミーティングのスタート時に「今から何をやるんだろう?」みたいなしぐさとかリアクションをしているようであれば、「もしかしたら、事前にこの時間に対しての合意度が足りなかったかもしれないな」という評価もできますよね。
例えば、ミーティングの最後に「ありがとう」「よかったよ」みたいな感じで言われれば、「なるほど、相手にとってこの時間が、有益だと受け止められたかもしれない」という評価もできる。
とにかく、相手の表情とか、しぐさとか、リアクションに目を向けると、相手の一挙手一投足が、すべてフィードバックとして自分に生きる

人って、特に緊張すると、つい自分のほうに意識が向きやすくなっちゃいますよね。
「私、うまく話せているかな」「私、今、相手にどう見えているだろうか?」
これだと、あらゆるものをフィードバックとして受け止めるというのが難しくなっちゃうと思うので、いったん関心を相手だとか周りに向けて臨めるといいんじゃないかなと思います。
結構、緊張もしにくくなります。

あと、他にあらゆるものに入るものとして、例えば、時間ですよね。
それを進めるのに、どのぐらい時間がかかったか?オーバーしたのか?時間通りだったのか?
時間も、自分が立てた計画だとか、プランに対してのフィードバックになると思いますし、あと、そもそもの結果ですよね。
次に進んだかどうか?
これも、重要なフィードバック。
なので、あらゆるものをフィードバックとして受け止めるスタンスが持てると、仕事の改善サイクルだとか、その中での経験や成長サイクルというのはめちゃくちゃ早くできると思いますので、あらゆるものをフィードバックとして受け止めるスタンスがめっちゃおすすめです。

振り返りを希望や期待が持てるプロセスに

最後に、ひとり振り返りのコツという観点でいくと、つい私たちって、改善点「何が悪かったかな?」みたいなことを中心に考えちゃうのですが、それだと、ちょっとつらくないですか?
私がおすすめしたいのは、「グッド&もっと」と呼んでいるのですが、良い点は良い点。できた点。
プラス、「もっと」というのはできなかったことではなくて、これをやったらもっとよくなることとしてピックアップしていくことをおすすめしたいと思います。
振り返って、続けると良くなる。そして、希望や期待が持てると、振り返るというプロセスそのものが、自分にとってポジティブになりますよね。
これが、つらくて苦しいことになっちゃうと、人は振り返らなくなっちゃうと思いますので、振り返りを希望や期待が持てるプロセスにしてほしいなと思います。

ということで、今日ははるちゃんからいただいた質問「ひとり振り返りのコツ」を取り上げさせていただきました。
振り返るということを、もっと楽に、もっと手軽にできないか?こういう発想で工夫ができたら楽しいことだと思いますし、振り返りというのが、「つらくて苦しいけれども、やらなければならないこと」みたいなプロセスではなくて、「振り返り、最高じゃん」「続けると、もっと良くなる期待や希望が持てるし、仕事の中で、楽しい、おいしいプロセスだよね」そんなふうな認識が、はるちゃんを含めてみんなでシェアできるといいなと思っています。
そんなわけで、私は振り返りが大好物です。
みんなでおいしく食べましょう。

5月19日は、持続可能な仕事のやり方を手に入れる“はじめの一歩”セミナー

今日も、皆さんにぜひシェアしたいイベントがございます。
ここからはアナウンスチャプターですね。
冒頭のタイトルコールにもさせていただいている、私たちが運営するオンラインスクールスクラ、コンセプトが、「チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアをもっと持続可能に」このオンラインスクールスクラが主催するオープンセミナーが開催されます。
5月19日金曜日の午前10時から11時半。
タイトルは、『「仕事の手詰まり感」の正体が分かる!持続可能な仕事のやり方を手に入れる“はじめの一歩”セミナー』です。
今回は私が登壇させていただきます。
オンラインスクールスクラに興味があってもなくても、持続可能な仕事のやり方について考えたい方に、幅広く遊びに来ていただきたいなと思っています。
このVoicyーを聴いてくださる方には、一人で頑張ってやり切る仕事のやり方だとか、気合い・根性・長時間労働で結果を出す頑張り方を手放して、連携することで、一人であげる以上の成果をあげる仕事のやり方という頑張り方にシフトをしていこうよ。そのために何を課題だととらえて、どう頑張り方のシフトしていけばいいのか?こんなことをいろいろ切り取りつつ、毎日、放送させていただいてますが、それをぎゅぎゅっと90分にまとめたセミナーで、かつ参加してくださる方とワイガヤをしながら進めるライブ形式でやっていきます。
そんな場です。
今回のテーマに興味のある方は、ぜひ遊びに来ていただきたいと思いますので、イベントのリンクをチャプターに貼っておきます。
イベントでお待ちしております。

よいGW連休をお過ごしください

最後に、今日は5月2日の火曜日ですが、昨日も共有させていただいた通り、こちらのチャンネル「両立サプリ」は、明日からゴールデンウィークに入らせていただきます。
「みんなで休もう」という、私の「休みたい」に皆さんも巻き込んでの放送お休みという期間になりますので、次にお会いするのは5月8日の月曜日。
休み明けでボーっとした放送にならないように準備をしておきます。
皆さん、良い連休をお過ごしください。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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