#1184 フォロワーシップの磨き方(車の助手席に座る人に例えると)
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
#フォロワーシップを身につける
7月に入りましたけれども、本当に梅雨って感じの毎日が続いてますよね。
私の住む浜松市も、今はめちゃくちゃ湿度が高いです。
なのでできる限りカラっと放送を届けていけたらなと思うんですけど、今日の放送は、Voicyさんが全体で展開するハッシュタグテーマに基づいてお届けをしたいと思います。
今日のハッシュタグはこちら。
『 #フォロワーシップを身につける 』
フォロワーシップというキーワードで来ましたね。
両立サプリのチャンネルでは、過去に「部下力」みたいな形でお届けをした放送もあったなと思います。
関連テーマで聴いてみたいという方は、「小田木 部下力」で検索をしてみていただければと思います。
今日はフォロワーシップというキーワードを取り上げたいんですけれども、皆さんまずこのキーワードをどんなふうに解釈していますか?
生じがちな誤解があると思うんですけれども、決して上司とうまくやることではないし、リーダーに従うとか、リーダーの言うことをよく聞くみたいなことともちょっと違うと思うんですよね。
もちろん一部にはそれも含まれると思うんですけれども、「フォロワーシップとは?」と検索すると、だいたい同じキーワードというか着眼点が出てくるんですけど、「チームの成果のために」これが大事ですよね。
チームの成果を大きくするために自ら主体的にリーダーや他のメンバーに働きかけたり関与したり連携すること、これがフォロワーシップです。
つまりフォロワーシップによってめざすのは、上司とうまくやることではなく、チームの成果がよりより大きくなること。そのために上司の指示に従うではなくて、自ら主体的にリーダーとか、他のメンバーに働きかけて、連携すること。まず意味みたいなところでいくと、これがフォロワーシップですね。
リーダーが運転する車の助手席に座るイメージ
できる限りカジュアルに今日はフォロワーシップを考えたいし、『#フォロワーシップを身につける』ですので、どんな着眼点を私たちは持てたらいいかなというところを一緒に考えてみたいと思います。
いろいろ考えてみたんですけど、私的にはこのイメージがすごく近いなと思うんですけど、リーダーが運転する車の助手席に座る、このイメージが結構近いなと思います。
リーダーが運転する車を想像してください。そこにメンバーと一緒に乗り込み、そしてさらに自分は助手席に座る。こんな感じのイメージですよね。
その車はどこに向かうのかというと、例えば、保育園の送り迎えとか、よく行くスーパーの行き来、そういった日常の足のような車ではなく、旅行とか遠出とか行ったことのない場所に行くとか、そんな感じのイメージのほうが近いんじゃないかなと思います。
そういった車の助手席に座るイメージを持っていただきたいと思います。
助手席に座るということは、運転手と一緒に目的地をめざすということなんですよね。乗ってるだけでもないし、乗せてってもらうという乗っかりの発想でもないし、運転手に任せて寝ちゃうでもなくて、一緒になって目的地をめざしていく、そういった車の助手席に座る。運転手の頼りになる相棒・パートナー、まさにフォロワーとして助手席に座るイメージかなと思います。
運転手と同じ目的地を一緒にめざす
この発想からいくと、今日のハッシュタグテーマである「フォロワーシップを身につける」ってどんなところがポイントになりそうかなというのを小田木所感でシェアができればと思うんですけど、まずは運転手と同じ目的地を一緒にめざす、これがめちゃくちゃ大事ですよね。
例えば、私たちが運転手だとして、助手席に座る仲間が、地図も見てくれないし、飲み物も取ってくれないし、なんなら「あなたは行きたいというけど、私は別に行きたくないんですけど」とか「着いたら起こして」とか言って寝ちゃったらすごくしんどいじゃないですか。
これと同じですよね。
なので、少なくとも助手席に座る相手が同じ目的地をめざす、一緒になって地図を読んで、どういうルートや経路で行ったらいいか知恵を絞り、さらに後部座席に座るメンバーも気にかけ、もっと言うと、経由地の中でいい道の駅があるから寄ろうとか、そろそろ給油をしたほうがよくないですか?と、運転手が運転に集中できるように、そして車がちゃんと目的地に着くように、一緒になって同じ目的地をめざし、自分の運転を信じたり、一方でサポートしてくれる。これがたぶん同じ目的地を助手席からめざすということだと思いますので、ぜひ「いい助手席の座り手とは?」みたいな感じで、運転手の立場から発想するとどんなことができればいいかな?どうやったらいいフォロワーシップ、助手席の座り手になっていくかなというところが見えてくるんじゃないかなと思います。
大前提は同じ目的地をちゃんとめざす。ここからかなって思うんですよね。
どうですか?
運転手をよく見る
もう一つは、運転手をよく見る。
これもめっちゃ大事だと思うんですよね。
いろんな運転手がいるじゃないですか。
私たちの今のシチュエーションだと、たぶんいろんな道を走ると思うんですよね。
ということは、いい助手席の座り手として、どんなふうに運転手と同じ目的地をめざして、さらにその目的地に至る道のりをフォローしていくかって、結構フォローの仕方がいろいろあると思うんですけど、じゃあそれをどうやって決めたらいいのかというと、とにかく運転手をよく見る。ここかなと思います。
だっていろんな運転手がいますので、例えば、初心者マークをつけて初めて走る人だっているじゃないですか。今までいろんな道を走ってきたけれども、この経路やこの目的地に向かうのは経験が少ないというケースもあると思いますし、自信満々でハンドルを握る人もいれば、免許を取りたてで自信がないという人もいると思いますし、いろんな道を走るという意味では、割りと舗装された道路を走るケースもあれば、霧までまで漂う悪路を走る、なんなら目的地もはっきり見えないという時もあると思うんですよね。
運転手任せにしない助手席の人
ということは、一緒に同じ目的地をめざす助手席の座り手として、どんなふうにサポートができたらいいのかなというのは、結構バリエーションがあると思います。
例えば、経路ははっきりしているのでナビを引き受けるとか、もしくは誰も通ったことがない道を通っていくので、運転手が考えるのとは別ルートを提案したり、どっちがいいか一緒になって考えることを求められることもあれば、道筋はクリアになっているので、運転手に負担が生じすぎないように水を渡したり、後部座席のメンバーのことを気にかけたり、なんなら途中で運転手が眠れるように運転を変わってあげるみたいな、そういったステップが必要になるケースもあると思うんですよね。
これが、いろんな運転手がいて、いろんな道を走るという前提のもと、自分はどうやって運転手と一緒に同じ目的地をめざすのか、ここを運転手をよく見て、してほしいことを確認しながら、もしくは主体的に運転手や後部座席のメンバーに関わって、どうしたらいいかなというのを考え続ける。そのヒントや答えが、運転手をよく見ることで出てくるんじゃないかなと思います。
そういう意味で、いろんなタイプの運転手の助手席に座れるというのは、まさにいいフォロワーシップの一つですよね。
そんな観点でフォロワーシップについて考えてみました。
ケースによって運転席と助手席を行き来
最後にもう一つだけ、フォロワーシップを磨いたり発揮するのであれば、これが欠かせないなと思うんですけど、運転手と助手席のメンバーは決して固定ではないんですよね。
実際の仕事においても、チーム全般を引っ張っていくのはリーダーなんだけれども、例えば、その中にあるいろんなプロジェクトだとか、業務ごとに、メンバーがハンドルを握って運転席に座るということがたくさんあると思うんです。
リーダーが常に運転席で、それ以外が常に助手席や後部座席という構造じゃないということですよね。
なのでリーダーも、メンバーが運転席に座る段では、いいフォロワーとしてその時に運転手を務めるメンバーを助手席からサポートしていくというのがうまくできるといいですよね。
搭乗者全員のフォロワーシップが欠かせない
ちなみに、今回の放送をする前に、私のフォロワーシップの定義が間違ってないかと一応調べたときに、おもしろい情報を見つけたんですけど、それはこちらです。
カーネギーメロン大学のロバートケリー教授の調査によると、組織が出す結果に対してリーダーが及ぼす影響力は10から20%程度なのに対し、メンバーが及ぼす影響力は80から90%にのぼる。
こういった情報があったんですよね。
組織・チームが発揮する結果に対して圧倒的に影響力を及ぼすのはメンバーである。
でも当然ですよね。チームの中で占める人数の割合は、圧倒的にメンバーのほうが多いわけで、さらに現場に最も近いところで実務を担っているのもメンバーだとすると、その通りだよな。
そういう意味でも、チームとしていい成果を出そうとすると、つい私たちはハンドルを握る人次第だと思っちゃうんですけど、ハンドルを握る人以外の車の搭乗者全員のフォロワーシップというのが欠かせないんだなと改めて思います。
ということで、運転席と助手席を私たちはケースによって行き来しながら、いいフォロワーシップを発揮して、仕事をおもしろくしていきたいなと思いました。
最後までお聴きいただきありがとうございます。今日の放送は以上です。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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