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#247 仕事の楽しさに、配属や事業テーマはどれぐらい影響する?

今週も一週間がスタートします。
今日は、私たちが運営するオンラインスクール育休スクラの中で、こんな質問をいただきましたので、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
質問というか、意見ですかね。
仕事の楽しさについての話の中で、仕事の楽しさ、いわゆる”働きがい”ですけれども、これって個人の志向の話ですよね。
何を楽しいと感じるか、人によって違うじゃないですか。
例えば、成長実感が持てると楽しいって感じる人もいれば、相手に貢献できたと感じると楽しいっていう人もいると思いますし、難しいテーマに向き合えば向き合うほど、その解決の糸口が見えたときに楽しいって感じるんだよねっていう人もいると思います。
なので、楽しさの尺度は人それぞれですけれども、何が自分にとっての内側から沸き起こる楽しさか、このいわゆる”働きがい”について考える、そんなシーンでのこんなコメントです。
【私の知人は、仕事の楽しさはコンテンツ次第だと思う、こういう意見を持っている。
自分もそれにすごく共感する。
小田木さんはどう思いますか?】
こんなクエスチョンですね。
”コンテンツ”という言い方をしてますけれども、これは部門だとかテーマを指しているそうです。
例えば、人材育成とか、マーケティングとか、子どもの教育とか、もしくは自分に引き寄せて、自分が当事者意識を持てる商品やサービスに関わっているかとか、こういった感覚がどれぐらい仕事の楽しさに影響するかという話で、人によっては、コンテンツが仕事の楽しさに最も影響する。
こういう考え方を持つということについてですね。
平たく言うと、配属部門だとか、関わるテーマで、仕事において感じるやりがいやモチベーションが大きく変わるかどうか、これについて考えてみようというのが、今日のテーマになります。

仕事の楽しさに、配属や事業テーマはどれぐらい影響する?

皆さんは、この感覚がどれぐらいありますか?
配属部門や関わるテーマによって、自分が仕事で感じるやりがいやモチベーションがどれくらい変わるか。
これを今日は”コンテンツ”と呼んでいるのですけれども、コンテンツももちろん大事な物差しになるんじゃないかなと思います。
コンテンツ以外もいろいろありますよね、要件が。
その中で自分が担う役割だったり、どんな仲間と働くのか、そのチームの中での関係性、あとはそこにどんな文化があるかという観点もありますよね。
例えば、挑戦心にあふれたチームとか、チームワークを重視しているとか、プロフェッショナリティを尊重し合っているとか。
これを一旦、今日は分けて考えたいと思います。
コンテンツそのものと、あとそれ以外。
一旦、それ以外が満たされたとして、それでもどこまでコンテンツが仕事のやりがいや楽しさに影響するか?
これが自分のケースだったらどうか?そういう話ですね。
なるほどなと思いまして、配属される部門や関わるテーマによって、やっぱりモチベーションが上がる、上がらないとか、これは本当に自分のやりたかったことなのか、なかなか納得感が持てないとか、こういう話ってよくありますよね。
こういった投げ込みをいただいたことで、私も改めて、コンテンツとやりがいの関係性について考えてみることにしました。
考えてみたときに、大きく3つぐらいに分類できそうだなと思いまして、こんな分類に分けてみました。

テーマ指名型とテーマ不問型

まず、一個目がその名の通り、「テーマ指名型」。
どんなのかというと、例えば、貧困問題に貢献できるコンテンツに関わりたい。この根底には、子どもが等しく教育を受けられる社会を実現したいという志があって、それにつながる仕事にやりがいを感じる。
これはずばり、テーマ指名型ですよね。
他にも、マーケティングのプロフェッショナルを目指していて、自分のマーケティングのプロになりたいという志向にこたえられる経験が積めたり、知識が吸収できる場所に身を置きたい。
これもテーマ指名型だと思います。
そのコンテンツに明確なテーマがあって、さらにそのテーマに対して、明確な根拠、ビジョン、志があるタイプがテーマ指名型のコンテンツ志向なのかなって思います。

一方で、「テーマ不問型」もあるなって思いました。
例えば、ジャンルは問わないけれども、自分が共感できるビジョンを持つ組織で、新しい事業を生み出す過程に関わりたい。
これって、テーマそのものは不問だけれども、それでもコンテンツ重視っていえそうですよね。
この場合は、結果掘り下げると、働きがいはコンテンツそのものというよりも、例えば、挑戦できて、かつ成長実感が持てることとか、あとチームで達成感が得られることとか、別の表現や認知ができそうともいえるかなって思います。

最後3つ目はですね、もしかしたらですけれども、今やりがいを感じなかったり、モチベーションを上げられない要因を、配属部門だとか関わるテーマにおいて、このテーマでない何かをやりたい。
こう考えて、「コンテンツ次第だ、自分は」って思っちゃってるケースも、もしかしたらあるんじゃないかなと思います。
その場合はですね、拙速にコンテンツ次第だって思い込まない方がいいんじゃないかと思ってまして、要は、「コンテンツ次第なんです。」「じゃあ、どういうコンテンツだったらいい?」「うん、それはわかりません。」こういうことがあると思うのですが、その場合は、どんなコンテンツならいいのか?という前に、何が自分にとってのやりがい要因なのか?とか、楽しさを感じる源泉って何なのか?これについて考えると、本当に自分に合った仕事の楽しさの要因、いわゆる”働きがい”みたいなものが見えてくるんじゃないかなと思います。

自分なりの楽しさの軸を認識して、自分にとっての働きがいをつかもう

なんていう整理をしながら、私の場合だったらどこかなって考えてみると、コンテンツ最重視ではないですけれども、たぶんテーマ不問型が近いのかなって思います。
いわゆるジャンルは問わないけれども、自分が共感できるビジョンを描ける仕事内容だったり、組織であるか?
私の場合はそこにですね、貢献実感というものを非常に大事にする働きがい志向を持っておりますので、自分の強みを活かして相手の役に立てるかどうか、もしくは、その相手に貢献しながら、自分自身を磨くことができるかどうか。
こんなところが、私なりのやりがいといえるんじゃないかなと思ってます。

ちなみに、最後にですが、私はいろんな人とお会いして、いろんな話を聞くのですけれども、仕事を続ける中で、テーマが明確になっていく、いわゆるテーマ指名型になっていくというプロセスをたどる人が結構多いなって思っています。
ただ、自分が本当に志を持てるテーマ指名型に至るまでに、テーマ不問で、オープンにいろんな経験をしたり、自分なりの向き合い方を模索したりする中で、だんだんテーマ指名型になっていく。
要は、偶然のきっかけだとか、経験だとか、そこでの挑戦からテーマ指名型にフォーカスされていくというプロセスをたどる人、そしてオープンにプロセスを受け入れながら、最終的にテーマ指名型に昇華されていくという魅力的な人をたくさん見ておりますので、まずは、この仕事をもっと楽しみたい、そのために自分なりの楽しさの軸を認識したい、こういう気持ちを持つ事をすごく大事にしながら、コンテンツが大事だという着眼点があるのであれば、それをさらに深めることで、自分にとっての働きがいというものをつかんだり、形作っていけるといいんじゃないかなと思いました。

ちなみに、先週の土曜日のスペシャル対談企画で配信させていただいた、メルカリ人事の望月さんの話は、まさに人事というコンテンツに対して、最初は「モテたいから」をスタートにして、どんどんテーマ指名型のビジョンが大きく高くなっていくという、まさに絵に描いたようなプロセスを歩んできて、その時々で望月さんが、どういった工夫や経験をしてきたのかというのが語られていますので、もし事例として聴きたいという場合は、ぜひ土曜スペシャル対談をお聴きいただけると、今日の話しにも通ずるのかなって思いました。

「育休を個人と組織の成長につなげる発想と仕組み」イベント開催します

そして、そんなメルカリ人事の望月さんも登壇される、スペシャルトークイベントが、6月23日水曜日午前中の開催となります。
こちらも今すごく反響をいただいていますので、面白そうじゃんという方、ぜひお越しください。
URLを貼っておきます。

スクエア

ありがとうございます。
それでは、皆さん今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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