#951 現在の完成度にこだわらない~未来に向けて完成度を上げていくという考え方~
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今日は、私の最近の出来事から放送させていただきたいと思います。
いつもの「こんなことがあったよ、ほんでこんなことを考えたよ」の、出来事プラス小田木所感放送ですよね。
青山学院大学 駅伝部の原監督の講演会に行ってきました♪
何があったかというと、過去放送でも何回かつぶやいたと思うんですけれども、箱根駅伝が大好きなんですよね。
私は、みじんも走らないどころか、ほぼ体育会経験がないに等しい。そして、人生で一番苦手なことは走ることなので、私自身は走るということへの情熱は一切ないんですけれども、箱根駅伝が大好きなんですよ。
毎年お正月の1月2日、3日にかけて、家族でワイワイ言いながら箱根駅伝を見る。毎年のドラマと、選手やチームの皆さんから感動をもらう。
これがめっちゃ好きなんですよね。
そんな中でも、ちょうど箱根駅伝にはまりだしたタイミングと、青山学院大学が「山の神」神野さんの活躍を筆頭に、黄金時代を築いていくタイミングと重なって、青山学院、その中でも原監督が大好きなんですよ。
そんな青学原監督の講演会が、先週の日曜日、私が住んでいる浜松市で開催されまして、なんと私の夫が運営側で関わっているという背景もありまして、ウキウキと行ってきました。
長女ちゃんは部活で行けなかったんですけど、次女ちゃんを連れていってきて、夫は会場にいる。そんな感じだったんですけど、原監督は今は講演活動にめちゃくちゃ力を入れてるので、もしかしたらVoicyを聴いている方の中にも、原監督の講演を何らかの形で聴いたことがある方がいるかもしれませんよね。
やっぱりこれがめちゃくちゃおもしろかったんですね。
駅伝の話というよりも、青山学院大学がまだ箱根駅伝にも出られなかった時代に、原監督が電力会社から監督に転じて、そこから19年かけてどうやって組織を作っていったのか、その中でのマネジメント、リーダーシップの話がメインテーマだったんですけど、この時点で次女ちゃんにとっては難しくて、おもしろくもなんともない。「終わったら、お外でご飯を食べて帰ろうよ」という甘い提案に乗っかっただけの次女ちゃんにとっては、おもしろくもなんともなかったんですけど、私は駅伝の話だけでもおもしろいのに、そこにチームワーキングという観点での原さんの19年かけて取り組んで、その中でどんなステージがあったかとか、ステージごとにどんな光と影があって、それを克服してきたのか?生、ライブ、現場感満載の、いろんな試行錯誤の話が聴けて、それを振り返って、今、どうとらえているかのぜいたくなまとめを90分で聴けたというのは、めちゃくちゃおもしろい時間でしたね。
原監督のチームづくりも「ビジョンでチームを動かす」
例えば、どんなところがおもしろかったかというと、今、ちょうど私たちは10月のHRライブお祭りイベントのテーマが、「ビジョンでチームを動かす」チームにビジョンが必要で、それをどうやって掲げて、ビジョンがあるから、結果がさらに大きくできるチームになるか?そんな話を取り上げての10月のお祭りを企画していて、アナウンスタイムでも皆さんに毎回お伝えしてるじゃないですか。
ここにつながる話でいくと、原監督のチームづくりも「ビジョンでチームを動かす」なんですよね。
そのビジョンは何かというと、このチームはどうするか?とか、どうやって結果を出すか?そういう範囲の話ではなくて、自分たちはどうありたいか?駅伝で結果を出すことが最終ゴールではなくて、駅伝を通じて誰にどんなインパクトを与えるか?自分たちにとって駅伝とは何なのか?まさにそういう視座からビジョンを作っているという観点、そのビジョンのサイズ感というのが、自分たちがこの中で何をするかという手触り、肌触りのあるものなんですけど、一方で、自分たちは陸上界の中にどうやって貢献するのか?大学組織の中でどんなチームであるのか?その中の自分はどんな振る舞いや行動やスタンスを持ってチームの中に存在するのか?こういったことが本当につながるというか、まさにビジョンってこうやって考えたり、こういうエッセンスを含むものが、チームを動かして、成果を大きくしていくんだな。
そんなことをしみじみと感じたりしました。
そんな真面目なことを言いながら、私はだいぶミーハーですので、「あの原監督だよ、話しが上手だな、おもしろいな」こんな感じでミーハー心の上で聴きながらの感想ですので、その程度と思って流してください。
そんな話を聴きながら、今日の放送で特にピックアップしたいところなんですけど、ここから小田木所感です。
原監督が何を言ってたかじゃなくて、私なりの解釈の中で話をしていきますので、「小田木さんはそうなんだね」ぐらいな感覚で聴いていただければと思います。
未来に向けて完成度を上げていくという考え方
この放送の中で取り上げたいなと思ったところはどこだったかというと、「未来完了形」このキーワードだったんですね。
現在は完了してない、完成度が高くないんだけれども、未来に向けて完成度を上げていくために何をするかという考え方が、原監督のチーム運営のベースになっているという話だったんですね。
現在の完成度にこだわって、完成度上げてから仲間に共有するとか、先輩に報告するとか、そういう形じゃなくて、先輩だろうが後輩だろうが、5割から7割程度でいったん出して、仲間と一緒に完成度を上げていく。
このプロセスにめっちゃ重きを置いて、チームを運営していますよ。
それが青学スタイルとして有名な目標ミーティングというやつですよね。
毎月一回、5、6人のランダムな仲間とチームを組んで、今月のテーマは何か?それを実現するための具体的な活動は何か?というのを3個とか5個とかあげながら、お互いに一緒にそれを共有して、アドバイスしあいながら完成度を上げていき、それを一カ月かけて動かしていく。
これの考え方が未来完了、未来に向けて完成度を上げていくという発想で、それを原監督は「フィードフォーワード」と呼んでいるんですよね。
人材育成の用語で、フィードバックとフィードフォワードをセットにして考えるんですけど、過去に対してのアドバイスをフィードバックというとしたら、フィードフォワードというのは、未来に向けて完成度を上げていくためのアドバイス。
そんな感じで使い分けていて、特にフィードフォワードに力を入れてますよ。そんな話でした。
現在の完成度にこだわらない
私は、これにめちゃくちゃ共感で、本当にチームワーキングでめっちゃ大事だと思うんですよね。
まだ詰め切れてない、ストレートに言うと、完成度がそんなに高くない状態で、自分以外の仲間の視点でブラッシュアップをしていく、そのプロセス自体を完成度を上げるためのプロセスとして、チームに定着させていく。
ちなみに私たちは「フィードフォーワード」みたいなかっこいい名前ではなくて、これを「壁打ち」と呼んでいるんですけど、完成度の高いものを出さなきゃいけないという前提と、さらに完成度を上げるために、結局自分一人だけで考えるという構図が、結果的にスピードも遅くしているし、自分以外の他者の視点も取り入れて、ガンガン良いものをアウトプットしていくというところに、すごくマイナスなんじゃない?5割から7割、もっと言うと、私なんかはいったん3割の段階で壁打ちをすると、そこから短時間で一気に完成度を上げていける、そういう手ごたえをとても感じていまして、憧れの原監督がそこに着目をしてチームづくりをしているというところに、ちょっと感動したし、私がいいだけじゃなくて、青学でもそういうのがいいと思われているんだということで、改めて皆さんにも、現在の完成度にこだわるよりも、未来に向けて完成度を上げていく、そういう発想で、3割や5割でガンガンもんでいくというコミュニケーションが、チームに増えるといいよねと、自信を持って改めておすすめできるなと思ったという話ですかね。
そんな営みを、原監督風にかっこよく「フィードフォーワード」と呼ぶか、私たちのようにちょっと泥臭めな「壁打ち」みたいな言葉を使うかは、皆さんの好みに合わせて選んでいただいて、でも、それでいいんだ、むしろそうしたほうがスピードを上げながら完成度を上げていけるし、自分以外の仲間の視点で完成度が上がる、自分だけじゃ気づけないところがどんどん盛り込まれていく。
これって、いろんな人が集まるチームだからこそ出せる成果だ。
そんなふうに言えるんだなと感じたという話でした。
後半は、完全に小田木所感、私なりの解釈として共有させていただきましたが、皆さん、いかがでしょうか。
昨日もちょうど「頼るという言葉を言い換えよう」そんな放送をさせていただきましたが、仲間の力とか仲間の視点を取り上げながら完成度上げていく、まさにその具体的な活動だと思います。
ということで、原監督の話を聴いちゃったよという、そんなミーハーな放送でしたけれども、最後までお聴きいただきありがとうございます。
そして、「ビジョンでチームを動かす」HRライブ10月のお祭りイベントは、まだまだご参加者募集中ですので、このチャプターにもリンクを貼っておきます。
前半の「ビジョンでチームを動かす」の部分にピンときた方は、よかったら私たちのイベントにもご参加ください。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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