#171 逃げていい?逃げちゃだめ?〜逃げ判断前のオプション〜
一昨日になりますが、16日のランチタイムに初めての感謝祭を開催させていただきました。
ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございます。
池ちゃん、リナちゃんとドキドキしながら企画をし、誰も参加者がいなかったら3人でしゃべろうか!みたいな感じで準備をさせていただいたんですけれども、参加してくれる方がいたというだけで感激ものでした。
いろんな話をさせていただいたんですけれども、参加したかったんだけれども行けなかったよという方のために、来週末の27日、28日に感謝祭音源ダダ流しみたいな形で少し配信をさせていただきますので、よかったらお聴きください。
逃げていい?逃げちゃだめ?
そして今日は、感謝祭で初めて顔出しをしたリナちゃんからの質問に答える回になるのですけれども、今日はこんな投げ込みをしてくれてます。
なんとタイトルがついてる。
【逃げちゃだめなんですか?それとも逃げてもいいんですか?】
中身はこんな感じです。
【今話題のエヴァンゲリオン。私も観に行こうと前作を見返しているのですが、当時観ていたのが8年ほど前でしたので、だいぶ見方が変わったなと思いながら観ています。
例えば、作中に「逃げちゃだめだ」という言葉が出てくることで有名ですが、この言葉についてここ数年で世の中の考え方も変わってきたのでは?と気付きました。
私も当時は学生でしたので、「辛いことから逃げちゃだめだ」という言葉に違和感がなかったのですが、今は本当に辛ければ逃げてもいいという意見も普及しているように感じます。(逃げるは恥だが役に立つですね。)
どちらの言い分も理解できるのですが、小田木さんがなにか感じることがあればネタにしてください。】
リナちゃん、ありがとうございます。
でも毎回難しいんですよね、りなちゃんのネタが。
でも真面目に向き合ってみようと思うんですけれども、テーマは「逃げちゃだめなんですか?それとも逃げてもいいんですか?」これを皆さんはどう思いますか?
今日の放送も小田木の見解で話をさせていただくのですけれども、私は基本は逃げていいと思います。
だって精神を病んでしまったら、もう元も子もないですもんね。
そして何よりも、危険が迫っていたらダッシュで逃げなきゃいけない。これが基本だと思います。
ただ、逃げてもいいという言葉を受けると、自然と浮かぶクエスチョンがあるんですよね。
例えば、逃げていいというと、逃げ癖がついちゃうしなとか、それだと何も前に進まないよなとか、信頼されなくなっちゃう、成長できないんじゃないか、それじゃあ変われない、こういうクエスチョンも浮かびますよね。
さらに、宿題をやりたくないな、逃げたいな、逃げちゃえ、こういう感じだと、いろんなことが難しくなっちゃうんですよね。
逃げ判断の危険水準を認知する
なので、これをどう考えたらいいのかというところを私なりに考えてみたんですけれども、いくつか着眼点があるなって思いました。
まず一つは、宿題をやりたくないレベルなのか、それとも本当に辛くて気持ちが危ないという状態なのか、全然レベルの違う話ですよね。
なので、自分なりの逃げ水準というか、危険水準を認知するということが大事なのかなって思います。
「危険水準」は何かというと、これ以上は自分がやばいというラインですね。
その時になっちゃうと、なかなか自分で判断できないという状態に陥りがちだと思うんですけれども、これはどのレベルなのか?ということを普段から意識したり、物差しとして自覚できるような感覚が持てるといいんじゃないかなって思いました。
逃げたいか、逃げたくないかで考えてみる
次に考えたのが、逃げていい、逃げちゃだめ、この言葉というか言い回しが、ちょっとひねって考えると、状況に判断を任せちゃってる部分がありますよね。
もしくは、逃げていいですか?だめですか?というように、相手に判断を任せてしまっているニュアンスを感じてしまいます。
そういう状況もあると思うんですけれども、自分で判断できるといいですよね。
なので、逃げていいか?逃げちゃだめか?というよりも、逃げたいのか?逃げたくないのか?嫌だなと思った時に、あれ?今私逃げたいと思っている?逃げたくないと思ってる?こんな感じですね。
その時に、自分の本心を客観視して、なんでそう思うのかな?というのをもう一人の自分として観察できるといいんじゃないかなと思っていまして、例えば、やりたくないな、逃げ出したいなと思ったときに、ちょっと観察するとですね、今やろうとしている事が本当に自分にとって必要か納得してないというケースもあると思いますし、「経験がないから不安だ」かもしれないし、「失敗が怖いって思っている」かもしれないし、「ちょっと手順が面倒だから面倒くさくてやりたくない」って思っているかもしれない。
ここが少し観察できて理解ができると、次はオプションが生まれてくるんじゃないかなって思います。
逃げ判断前の複数のオプションを持とう
今日のテーマで私なりに大事だなと思うのは、逃げる・逃げないってどっちかの2択ではないんじゃないかなと思ってまして、(よっぽどやばい時は別ですよ)本来は、逃げ判断前の複数のオプションを自分で持っていること、たくさん打ち手を持てていることというのが結構大事なのかなって思います。
じゃあ、逃げ判断前の複数のオプションってどんなことが考えられるのかな?ここを段階的に追ってみました。
まず、逃げたい初期段階ですね。
ちょっと逃げたいかもしれない、嫌かもしれないという時は、状況整理ができるといいですよね。
どうやって状況整理をするのか?
一人でやるんだったら、書き出す。
どんな状況なんだっけ?何がボトルネックなんだっけ?自分の本心や感情ってどんなことを考えているんだっけ?本当にもう打ち手がない?
頭の中だけで考えちゃうと、やばい、しんどいみたいな感じになると思うのですが、書き出すと客観的に自分のことを理解したり状況を整理できると思うので、これをやってみる。
もしくは、自分一人では難しいときには、相談するとか壁打ちするのがいいですね。信頼できる相手に聞いてもらったり、経験のある人に整理を手伝ってもらう。
こういう打ち手がとれるといいなって思いました。
もうちょっと進むとですね、やばい、どうしよう、こういう段階に進むと思うんですけれども、この時はオプションとしてヘルプを求める、これができるといいですね。
ヘルプの求め方もいろいろあると思うのですが、まずすぐにできるのは、助けてもらう、頼る、サポートしてもらう。
もしまだなんとかやれると思うのであれば、解決に向けて一緒に向き合ってもらう、解決をサポートしてもらう、こういったこともできるなって思います。
さらに、これもオプションとして持ってていたらいいんじゃないかということですが、本を読むとか、学ぶ、これもヘルプを求めることになるんじゃないかなって思ってまして、要は知識や情報に助けを求めるというイメージですね。
今の自分では無理だなと思うことだとか、これまでの経験では解決できない状況って、やっぱり一人だけでなんとかしようとしてもなかなか前に進まないことがあると思うので、そこは新しい情報とか知識とか、既に先人が経験した知見に答えを求めていく、これもオプションに入るといいなって思います。
もう決定的にやばくなると、逃げたり投げ出したりしなきゃいけない状況もあると思うのですけれども、今のようなリスク初期段階だったら、やばい、でもまだ手が打てるという段階だったら、決定的にやばくなる前に複数のオプションを持っているといいなって思いました。
皆さんどうでしょうか?これは私が自分に言い聞かせている節もあるんですけどね。
ということで、リナちゃんの「逃げていいですか?だめですか?」このクエスチョンに対しては、逃げていいと思うよ。ただ、逃げたいか、逃げたくないか、ここを考えて、逃げたくないってまだ思えるようであれば、逃げる判断前のオプションを増やしていけるといいなって思いました。
ということで、毎回難易度を増すリナちゃんの質問でした。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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