#1018 「伝えたいこと」が「伝わる」3つの工夫
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今週も木曜日がやってまいりまして、毎週木曜日恒例、このチャンネルを一緒に運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
先週は、このチャンネルでもお伝えしている全社セッションで、リアルなつさんとも同じ時間を共有しました。そんななつさんからです。
伝えたいことが伝わる工夫
【先週の全社キックオフの帰りに、小田木さんの推し浜松銘菓「らっか」をまとめ買いしたなつです。】
「らっか」は、私の推し浜松銘菓で、なつさんもはまってくれてうれしいなと思います。
【今日のテーマは、「伝えたいことが伝わる工夫」についてです。
私自身も、以前は外の人としてVoicyを聴く側から、今は発信する側に視点が変わっていますが、例えば、日々Voicyで発信をする中でも、伝える側の予想とは異なる場面で、リスナーの皆さんに反応をいただけることもあって、伝えることの難しさ、なによりおもしろさを日々感じています。
本日は、小田木さんから見た「伝えたいことが伝わる工夫」について教えてください。
できれば、対面など相手とコミュニケーションができる場合と、一方向の場合でのポイントの違いもありましたら、補足をいただけるとうれしいです。】
なつさん、ありがとうございます。
今日の放送テーマは、伝えたいことが伝わる工夫。
伝えたいことと、相手が受け取ることって、やっぱりちょっと違うよね。そんなことも踏まえて、伝えたいことが伝わる工夫について放送せよ。
というお題をいただきました。
発信は、聴いてくれる人を想像しながら伝える場
どこからいきましょうかね。
なつさんも書いてくれてますが、コミュニケーションが取れる場と、発信はやっぱり別かなと私も思います。
発信は、聴いてくれる人を想像しながら伝える場なんだなと、私はVoicyを始めさせていただいて実感しております。
こんなテーマに関心を持つ人がいるんじゃないか?仕事をしながらこんなことを感じたり、こんなことを思ったりしているんじゃないか?こういうシーンやステージに遭遇して、こんなふうな状況にいる人がいるかもしれない。そんなことを想像しながら発信をし、例えば、どのぐらい聴いてもらえたか?だとか、「いいね」のリアクションだとか、コメントなんかを見ながら、これは多ければいいという意味ではなくて、想像があってたかな?とか、想像したことがフィットしたかな?そんなことをまさにフィードバックしてくれるのが、コメントだったり、「いいね」だったり、聴いてくれた人の数だなと思いますので、そんな日々の動きを見ながら想像している日々です。
皆さん、いつもありがとうございます。
なので、今日の「伝えたいことが伝わる工夫」については、相手とコミュニケーションが取れる場面を前提に置きながら放送していこうかなと思います。
改めて、「伝えたいことが伝わる工夫」と言ってるじゃないですか。そうなんですよね。伝えることと、伝わることは違うと。
なので、私たちは伝わったという状態を目指すために、どんな工夫ができるか?そんな観点での小田木所感を共有したいなと思います。
伝わったかどうかは、相手に聞かないと分からない
まず、私がコミュニケーションについて、やっぱこれだよなと思うのは、伝わったかどうかは相手に聞かなきゃ分からない。
ここだなって思うんですよね。
伝えるだけで「伝えたから伝わったでしょう?」と思っちゃうのも違うし、どう受け取るかは人によって違うので、伝わったかどうかはどこまでいっても相手に聞かなきゃ分からない。
こう思うことって、私はすごく大事だなと思います。
じゃあ、どうやって聞くか?ですけれども、「伝わった?」これじゃないんですよね。
「伝わった?」って言うと、特に立場の違いがあると、「イエス」or「はい」しかないみたいなシチュエーションがあると思うんですけど、「伝わった?」という聞き方では、仮に「はい」だったとしても、どう伝わっているかも分からないし、本当に伝わってるかも確認ができないので、伝わったかどうかは聞かなきゃ分からないんですけど、「伝わった?」というクエスチョンは基本的にないなと思っています。
じゃあ、どんなふうに聞くか?ですけれども、私的に鉄板フレーズがありますので、ぜひおすすめしたいなと思うんですけど、「どんな印象を持った?」「聞いてみて、どんな印象をもった?」これがまず相手が描いたイメージを聞く聞き方ですよね。
二つ目は、「どんなふうに受け止めた?」これは届き方の確認です。
「どんなふうに受け止めた?」「最後に何に一番関心を持った?」
これは、相手がどこに関心を向けているのかな?の関心確認の質問で、イメージ確認、届き方確認、関心確認、全部じゃなくていいと思うんですけど、この辺は伝わったかどうかを確認するために、結構使えるフレーズだなと個人的には思っています。
とにかく、相手が受け止めたイメージ、そして届き方、関心、これを聞くことで、どう思われて、どう伝わって、何に目が向いているのか、これが結構クリアにできて、そこから対話が進んでいくんですよね。
これは、聞いて相手に話してもらうということにもめちゃくちゃ効果がありまして、人って自分の言葉で語らないと自分ごとにならないんですよね。
さらに、一方的に伝えられるだけのことって、そもそも聞く姿勢にならなくて、自分の話も聞いてもらえて、初めて相手の話ももっと聞こうと思える、
そういう生き物じゃないですか。
なので、イメージ、届き方、関心を聞くというのは、相手の話を聞くことで、こっちの話を聞いてもらおうと、一歩を踏み込んで思うことができ、さらに語ってもらうことで自分ごとになっていくステップとも言えるかなと思います。
なので、伝わったという状態を目指すには、伝わったかどうかをちゃんと相手に聞こう。これに尽きるんですけれども、ただ、それだけじゃないよねということで、改めて「伝えたいことが伝わる工夫」というなつさんのお題にこたえると、一番は先ほどの通りです。
とにかく伝わったかどうか聞く。
これは前述の通りですよね。
伝えたいことの意味や背景を添えて伝える
もう二つ、今日はお伝えしたいと思うんですけど、二つ目は、意味や背景を伝える。
伝えたいことの意味や背景をちゃんと添えて伝えるということですよね。
受け取る側って、何か言われた時に言ってることそのものが分からないことってほとんどないんですよね。
日本語で伝えられていれば、日本語としてまず言ってることそのものは分かる状態だと思うんですけど、何が分からないかというと、「なんでそれ?」「なんでそれなのかな?」「どういう意味だろう?」とか、「何を思ってそれなんだろう?」「どういう経緯でそうなったんだろう?」を総称して「なんでそれ?」なんですけど、こっちが分からないと、やっぱりスッと入ってこないんですよね。
だから意味や背景を伝える。
例えば、「今日の夕飯は簡単なものでいい?」こんなフレーズがあったとするじゃないですか。
でも、このフレーズの意味や背景の中に、「外食したいんだよね」という気持ちがあるかもしれないし、一方で、「外に出るのも面倒なんです。だから簡単な物で、ささっとお湯を注ぐだけぐらいにして食べたい。」という意味があるかもしれないし、逆に、「じゃあ、冷蔵庫にあったあれで、簡単にあれを作ろうか?」みたいな話になったとしたら、「いえいえすみません。一切作りたくないんです。火をつけたくないんです。」みたいなケースもあるかもしれない。
意味や背景をちゃんと伝えないと、自分が本当に思ってることとか、期待することというのは、やっぱり伝わらないんですよね。
意味や背景を伝えるというのが、伝わる工夫のポイントその二。
聞き手のことを想像しながら準備する
三つ目は、想像して準備する。
これは発信と同じですよね。
こう伝えると、どう反応するだろうか?聞き手は。
聞き手は何を思うだろうか?
とにかく、聞き手、受け手のことを想像しながら準備する。
さっき、伝わったかどうかは何を聞くかで、イメージ、届き方、関心とお伝えしたじゃないですか。まさにこれを想像するんですよね。
どんなイメージを頭に描いてほしいか?どう思われたいか?そのためにどんな届け方をするか。
相手の関心を想像して、その関心に応えるために、どこにフォーカスをして、何を伝えようか?
これがまさに想像して準備するということだなと思います。
受け手の立場と伝え手の立場を行き来しながら考えていくというイメージですね。
ということで、「伝えたいことが伝わる工夫」というお題をいただきましたが、とにかく伝わったかどうかを聞く。これを大前提に置きながら、意味や背景を伝えることと、想像して準備することが大事だよなと思いながら、私自身は実践をさせていただいてます。
ちなみに、全社セッションの話も出ましたが、これが対話の場で対話しながら伝えていくことになると、伝えたいことが伝わるだけじゃなくて、伝えたいことがさらに膨らんでいく、もしくは仲間と一緒にシャープになっていく。具体的になっていく。
要は、自分の範囲で伝えたいことだけだったものが、伝わるだけじゃなくて、さらに膨らんでいく。
こういうことが対話のおもしろさだなと思っていますので、皆さん、「伝えなきゃ」というプレッシャーをちょっとだけ脇に置いて、伝わったかどうかは確認したらいいじゃん。相手と対話をする中で膨らめていこう。
そんなふうに踏み出せたらいいなと思っています。
先週の一番放送は、振り返りを伝えた放送。12月だからかな~&今週のコメントご紹介
続きはぜひVoicyでお聴きください。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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