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#1156 出来事は所詮「きっかけ」~予期せぬ状況をキャリアの転機にする~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週もあっという間に木曜日です。
毎週木曜日恒例、一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今日を含めた3週は、キャリアテーマでの質問を届けていくというのがなつさんの企画らしいので、今日はキャリアテーマの3回目ですね。
読みます。

自分でコントロールできないキャリアの転機との向き合い方

【年始に仕込んで、もうすぐ出来上がるおみそが楽しみななつです。
去年までは、通っていた保育園のイベントで手軽に作っていたのですが、卒園を機に、今年は実家の母も巻き込んでみそ作りにチャレンジしました。】

すごいね。おみそを仕込んだんだ。
余談ですけど、わが家は毎朝みそ汁派なので、おいしいおみそがあるって幸せですよね。
続きを読みます。

【私が過去にはまった沼を振り返りながら、キャリアについて3週にわたりお届けしてきましたが、今週が最後になります。
今日は、自分でコントロールできないキャリアの転機との向き合い方についてです。
私自身、転職や社会人大学院で学ぶなど、自分で選択して選んだ道もありますが、出産や異動など、自分ではコントロールできないキャリアの転機に飲み込まれることもありました。
前向きにとらえられるといいですが、自分の若手時代は、経験がない分、視野が狭くなり、ネガティブにとらえてしまっていたなと感じています。
予期せぬ転機が訪れた時におさえるべきポイントについて教えてください。
春先から環境が変わられたリスナーの方もいらっしゃると思うので、そんな方にもお役に立てるとうれしいです。】

というお題をいただきました。
なつさん、毎週ありがとうございます。
改めて今日の質問は、自分でコントロールできないキャリアの転機との向き合い方について放送してほしいというお題をいただきました。
過去に、出産や異動など、自分ではコントロールできないキャリアの転機に飲み込まれることがあった。それが前向きにとらえられず、視野が狭くなり、ネガティブになってしまっていたこともある。なので予期せぬ転機が訪れた時に抑えるべきポイントは何ですか?という、こんなお題をいただきました。
「自分ではコントロールできないキャリアの転機に飲み込まれることがあった」この表現がめちゃくちゃいいですよね。
そうなると苦しいんだけれども、予期せぬ出来事に飲み込まれていくという感覚・表現が、すごく刺さるという人も多いんじゃないかなと思います。
実際になつさんも飲み込まれてきたんだというコメントですよね。
今日のお題について小田木所感ですけれども、放送していこうかなと思います。

転機かどうかは時間がたってみないと分からない

なつさんが書く、予期せぬ出来事で、結果的にはキャリアが作られていく、これはいわゆる計画的偶発性理論の話ですよね。
どんな理論かというと、個人のキャリアの8割は予期せぬ偶発的な出来事によって決定されるんだよね。だから偶然を計画的に設計して、キャリアをいいものにしていけるといいよね。
要は、好奇心を持っていろいろ柔軟に行動していこう、結果的にキャリアができるよ。
こんな考え方も、今や知らない人はいないんじゃないかぐらいに浸透していると思うので、たぶん私たちはセオリーは分かるという感じですよね。
でも、いざリアリティの中では、いや、もっと泥臭いんだよな。
こういった狭間の中で、いろいろ葛藤するんじゃないかなと思います。
私も過去には葛藤しました。

何が難しいかというと、なつさんの質問の中では、すでに「転機」という言葉を使ってくれてますけど、ぶっちゃけこれが転機かどうかは時間がたってみないと分からないんですよね。
しかも結構時間差があるじゃないですか。
これがたぶん泥臭くて難しい部分じゃないかなと思います。
だから私たちは誰でも、その時はただただ「思っていたのと違う」とか、「こんなはずじゃなかったのに」としか思えないこともあるじゃないですか。
起こったことが予期せぬことだったとすると、当然ながら未来はもっと想像できないので不安になるんですよね。
不安から視野が狭くなって、焦りからとてもじゃないけど柔軟に考えられない。焦りからとてもじゃないけどポジティブになんか変換できないということが、本当にあるなと思います。

私もそんな泥臭いことを経験してきて、私自身は、今、振り返ってみると、9割五分、ほぼ偶然からできているんじゃないかと思うところも含めて考えると、小田木所感ではありますけれども、なつさんの言う「自分ではコントロールできない出来事との向き合い方」って、この辺かなと思うところを二つほどシェアしたいなと思います。

出来事はあくまできっかけと思う

結構戦略は皆無で、偶然に翻弄されて、今、いる場所に立っている私の所感ですけれども、一つは、出来事はあくまできっかけ、こう考えるのがいいんじゃないかなと思います。
どういうことかというと、例えば、なつさんの質問の中でも、「出産や異動など、自分ではコントロールできないキャリアの転機」という書き方をしてくれているんですけれども、つい私たちは、異動だとか転職だとか出産だとか、何かの出来事そのものが自分のキャリアを作るとか、左右すると思いがちなんですけれども、出来事そのものは私はきっかけに過ぎないんじゃないかなと思います。
「なんじゃこりゃ」という中で、たぶんそう考えるようになったんだと思うんですけれども、出来事そのものはきっかけに過ぎない。
どういうことかというと、「異動によってキャリアが変わった」とか、「出産そのものがキャリアを左右する」「だからもう自分では決めようがない」とか、つい思っちゃうんだけれども、それだとやっぱりしんどいじゃないですか。
出来事そのものを自分では抗えないどうしようもなく大きいものととらえるとしんどいので、「影響はあるけど、所詮きっかけかな」そんなふうに思えるといいという感じですね。
きっかけだと思うとどうできるかなんですけど、きっかけに対して、何を選択して、何を積んでいくかは、どこまでいっても自分で選択できると思っていまして、例えば、きっかけに対して、「ここで頑張る、頑張らない」を選択できるじゃないですか。
「状況に適応しようとする、適応しない」これも選べるじゃないですか。
「自分を変える、変えない」これも選べるし、「ここでもがく、もがかない」も選べるし、「過去にこだわる、こだわらない」も実は選べる。
きっかけとして起こる出来事は選べないけれども、それに対して、何を選択して、何を積んでいくかは、自分で選べる。
こう考えると、きっかけの影響が小さくなっていくので、自分では抗えないどうしようもなく大きいものに飲み込まれていくという感覚からは、もう少し自由になれるんじゃないかなと思います。
一つ目のポイントは、出来事はあくまできっかけと思う。

「今、ここ」に集中する

もう一つは、ありきたりで申し訳ないんですけど、やっぱりここだなと思うんですけど、「今、ここ」に集中する
本当にこれだなと思います。
頭の中の意識だけで自分を考えるのは難しいじゃないですか。
例えば、「よーし、今日は前向きに頑張るぞ」と思ったとしても、それが意識だけだと、寝て起きたらまたブルーみたいな、こういうことを繰り返しますよね。
それはなんでかというと、自分に根性がないわけじゃなくて、意識だけでなんとかしようと思うので、それは私は人間誰しも難しいと思います。
なぜならば、意識には実体がない意識だけだと本当に持続性がない
だから「よーし、今日は前向きに頑張るぞ」と思っても、寝て起きたらまたブルーというのが繰り返されちゃうんですよね。
そこからどうやって抜けるかというと、手や体を動かさないと変化も起きないし、結果的に意識は変わらないなと思います。
なので私は、こうなったら余計なことは考えず、今、やるべきことに集中する。意外とこれが得意なんですよね。
とりあえず集中して手や体を動かすと、その時には見えなかったものが見えてくるし、体験や経験に裏付けされた力がちょっとずつ付いてくるし、そうすると状況の見方が変わるんですよね。
状況の見方が変わって手ごたえが大きくなると、それでやっと転機だと確信ができるという、こういうメカニズムがあるなと思います。
なので、いったんそうなったら、余計なことを考えずに、今、やるべきことに集中する。

すぐに結論を出そうとしない

集中するために、すぐに結論を出そうとしない
このタイミングでは、「この状況がどうか?」「この選択はどうか?」という結論や評価は完全に保留
だって今は評価できないし。こんな感じですね。

違う選択肢のことは一切考えない

選ばなかった、もしくは選べなかった違う選択肢のことは一切考えない
つい私たちは、人生の道筋はY字の分岐点がそこかしこにあって、選ばなかった、もしくはそっちにいけなかったもう一方があると思っちゃうんですけど、実はそれは幻想で、今の道を含む一本の道しかないんじゃないか?
そう思えば、あったかもしれないもう一本の道に心を乱されることもないかなと思います。
「これでよかったんだ」と思うまでには、やっぱり時間がかかるので、それって時間がかかるもんだと思っておく
この辺も、「今、ここ」に集中するのを助けてくれるなと思います。

私なりにはこの辺がポイントじゃなかろうかということをとシェアさせていただきましたが、そうは言っても、すぐに歩み出せない時もあるし、迷走することだってあるじゃないですか。
もっと言うと、自分だけで無理というときもあるので、そんなときは誰かの力を借りるときがあっていいんじゃないかなと思います。
一度偶然が転機になると、それを勝ちパターンに繰り返していけるという、私たちにはそんな強さもあると思うので、迷うことがあってもそんなふうに歩いていけるといいですよね。

先週の一番放送は、「改善沼」を取り上げたあの放送!&今週のコメントご紹介

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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