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#929 「論点ズレた」を防ぐための、会議ファシリテーションのポイントは?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
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今週のなつさん質問は、会議進行するうえでの工夫

今週も木曜日がやってまいりました。
毎週恒例の、一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーでお届けしたいと思います。
今週のなつさんの質問はこちらです。

【今週は、社内での隔週勉強会(edge NOKIOO)のテーマが、ファシリテーションでとても盛り上がりましたね。
発表者は、新卒入社2年目の長岡くんでしたが、長岡くんの明るくて物怖じしない進行もすごくよかったなと思いました。
私も、社内のメンバーはもちろん、社外の顧客やパートナーといい仕事を進める上で、ファシリテーションは欠かせないスキルだと思っています。
思い返すと、NOKIOOのミーティングでは、論点をおさえて進行を進めることが当たり前になっていて、入社時は驚きました。前職では、論点を抑えないまま、決めないミーティングがたくさんあったので。
会議やミーティングのファシリテーションのポイントは、両立サプリの過去放送でも何度も取り上げていると思いますが、今日はこの論点に着目して、小田木さんが工夫していることや大事にしていることを教えてください。】

という質問です。
なつさん、いつもありがとうございます。
会議やミーティングのファシリテーション、大きくはこのテーマですよね。
なつさんも取り上げてくれておりますが、このテーマは私もすごく大事だと思っているし、情熱を注いでいろいろ工夫しているテーマの一つでもありますので、両立サプリでは結構取り上げてきたなと思います。
おそらくVoicyの検索窓で「小田木 スペース 会議」とか「小田木 スペース ファシリテーション」みたいな検索の仕方をすると、全部じゃないと思いますが一定の過去放送が引っかかると思いますので、このテーマにいろんな関心のある方は、ぜひ試してみていただければと思います。

なつさんも書いてくれてますが、今週の社内勉強会で、隔週で発表者を決めてやっているワイワイ社内勉強会のテーマが、ファシリテーションだったんですよね。
隔週社内勉強会を私たちは「edge NOKIOO」と呼んでいるんですけど、社内のチーム横断でみんなで集まって、まずテーマを投げ込む発表者がいる。発表者が共有してくれた内容にもとづいて、みんなでワイワイと学び合う。
この時間が結構いいインプットにもなるし、おもしろいんですけれども、そこで今週の発表者の長岡君が取り上げてくれたテーマがファシリテーションで、そこからなつさんがファシリテーションのポイントはいっぱいあるけれども、今日は論点でよろしくと作ってくれた質問がこちらということですね。

答えを出すために考えるべきことを論点だととらえています

会議と論点をつなげて考えると、だいたい「論点を抑えようね」というポイントだったり、「ちょっと論点がズレちゃったね」こんな感じで語られることの多い論点ですよね。
あえて論点という言葉を使わずにいくと、会議のどんな課題とつながるかというと、例えば、話がずれちゃったなとか、意見がばらばらで、なかなか議論がかみ合わないなとか、だんだん何について話しているのか分からなくなってきちゃった、こういう感覚を持ったことって、おそらくみんながあると思うんですけれども、この感覚とたぶんつながるのが論点ですよね。

私も日常、論点を意識しているんですけど、改めてなつさんに「論点に着目してファシリテーションを語って」という質問いただいて、そもそも論点とは一般的にはどんな意味で説明されているんだろうと思い、ググってみましたら、だいたいどんなウェブ辞書でも同じ書き方がされていまして、議論の中心となる問題点、この説明でほぼ一本化されていましたね。
普段、使っている論点という言葉は、この言葉で置き換えても、確かにそうだなと思うんですけど、議論の中心となる問題点だとちょっぴり分かりにくくないですか。そんなことはないですか?私だけですか?
なので、正式には議論の中心となる問題点と訳されていることが多いよということを前提に置きながら、私的にはどうとらえているかな?そこからなつさんが書いてくれているように、論点に着目してファシリテーションでポイントになるところってどんなところにあるかな?それを考えてみたいと思います。

会議とか、ミーティングとか、2、3人で集まってちょっと相談するみたいなところも含めて、全体として考えたいことがあるじゃないですか。
相談したいこととか、そこで話をすることで実現したいゴール。この辺を総称して全体を通して考えたいこと。目的とか、テーマとか、イッシューみたいな感じで言われると思うんですけれども、これと論点はたぶん私は違うと思うんですよね。
全体を通して考えたいことに対して論点というのは、そのゴールに至るための経過点。例えば、400mトラック一周を回ってゴールするとしたら、100m時点、200m時点、300m地点、ゴールに至るために絶対に通る経過点が、たぶん論点に該当するんじゃないかなと思います。
もっと分かりやすく言い換えると、答えを出すために考えるべきこと
これが論点だと私はとらえていて、これだと自分的にも分かりやすいし、論点というポイントを抑えて使いやすいなと思っているので、答えを出すために考えるべきことを論点というとらえ方をしています。

具体的に考えると、もう少し論点のイメージができればと思うんですけど、例えば、何人かで「今日、何を食べるか」というテーマで会議をしていたとするじゃないですか。
どういうシチュエーションだよ?って感じですけど、何人かで「今日、何を食べるか」というテーマでミーティングをしていた。じゃあ、「今日、何を食べるか」というテーマに対しての論点は、例えば、一つ目の論点は、「昨日、何を食べたか」2つ目の論点は、「今のコンディションや気分はどうか」3つ目の論点は、「具体的な候補は何か」
例えば、この3つのポイントを通っていくと、なんとなく全体で「今日、何を食べるか」という答えが出せそうな気がしませんか。
これが論点ですよね。

論点に着目してファシリテーションをうまく進めるポイント

準備する

なつさんの質問に戻ると、そんな論点に着目してファシリテーションやミーティングをうまく進めるポイントを、私自身がどう考えているかというと、「そこですか?当たり前ですよね」と感じるかもしれないですけど、やっぱりここ。
準備しとく
本当にこれに尽きると思います
準備しとくといっても、一時間も二時間も考える必要はないと思いますので、10分準備する。このぐらい決めでいいと思うんですよね。
ただ、このテーマについて答えを出したいと思ったら、どんな論点を考えると、みんなで答えを出せるかな?これを準備しておくだけで、全然違うと思います。
ということで、一つ目は、準備する。
「当たり前だろう」というツッコミが聞こえそうですけど。
私は本当にここに尽きると思います。

最初に論点の合意を取って進めいく

もう二つぐらい言い添えるとすると、2つ目は、最初に論点の合意を取って進めいく
いきなり議論をスタートする前に、「今日はこのゴールを達成するために、この論点で話を進めようか」これをみんなで合わせてからスタートを切る。
超大事ですね。
具体的なセリフでいくと、「こんな論点で進めようと思いますけど、他にないですかね?これでオッケーですか?」こんな感じで確認が取れると、オッケーであれば合意がとれた。もし意見が出てくれば、みんなで必要な論点をブラッシュアップした上で進められますよね。
例えば、さっきの「今日、何を食べるか」という、リアルにはありえないミーティングをイメージしていただけると、「他に論点がないかな?」といった時に、例えば、仲間が「外食か、テイクアウトかを決めるのも、論点に入れておかない?」なんて出てきたり、「予算をいくらにするかも、認識を合わせて進めようよ」なんていう意見も出てくるかもしれないじゃないですか。
そうすると、みんながそこに出ている論点にきちんと集中できますので、合意を取って進める。大事なポイントですよね。

意見と論点を分ける

最後に、進行中のポイントに関していくと、意見と論点を分ける
これは、ファシリテーションの同日進行のめっちゃ大事な技術だと思います。
たまに、言っていること全部を理解しようと思うと、難しい意見とか出てくるじゃないですか。
それについては自分は分からないなとか、ちょっと難しすぎて何を言っているか全部は理解できないな。
こういうシーンでは、何を言っているかを理解しようとするんじゃなくて、何について話をしているのか理解する
これが、意見と論点を分けて、論点でつかむというほうですね。

ということで、論点に着目してファシリテーションを進めるポイントを三つほど紹介させていただきましたが、なつさん、こんな感じでいかがでしょうか。
最後に一言だけいうと、ファシリテーションってミーティングを主催する人はもちろん、参加者として参加する側も知っていると、すごくいいミーティング体験をみんなで作れるなと思ってますので、ミーティングを主催するしないにかかわらず、みんなでファシリテーションはおもしろいよねと言いながら、いろいろインプットできるといいんじゃないかなと思っております。

ということで、今日はなつさん質問からのファシリテーション、論点に着目したポイントをお届けしました。

先週の一番放送とコメントありがとうのコーナー

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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