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#1259 組織の「体質改善」へのアイディアを提供してくれる本

おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。

今日から10月です。
あわせて、このチャンネルのタイトルを変えさせていただいて一カ月がたったんですけれども、まだ新しいタイトルコールを間違えたりかんだりしないかドキドキしている私がいます。
皆さんは聴き慣れていただいたでしょうか?

キティちゃんの体重を知っていますか?

本題に入る前に余談なんですけど、先週、わが家の次女ちゃんが「ママ、キティちゃんの体重って知ってる?」こんな感じでクイズらしきものを声をかけてきたんですよね。
キティちゃんは子ネコ的な設定だろうから一般的な子ネコよりは若干は大きいし、5キロぐらいかな?と、私なりに仮説を立てて考えて割りと真面目に取り組んでみたんですけれども、「違いまーす」と言われて、「正解はリンゴ3個分」と言われました。
「えっ?」って感じですよね。取りようによってはかわいらしくもあり、ちょっと「はあ?」って言いたくなるようなテーマなんですけど、調べてみたら本当なんですよね。
次女ちゃんが、してやったり、ニヒヒ、みたいな感じの顔をしていましたけれども、サンリオさんの公式サイトによると、ハローキティの体重はリンゴ3個分。そして身長はリンゴ5個分。こんな感じで書いてありましたので、ファンにとっては有名な事実なんだなと初めて知りました。
そういうことならわが家のハローキティフクちゃんは、じゃあリンゴ50個分じゃないの?
そんな発想もできるわけですよね。
なるほど、何事もの発想次第だけれども、キティちゃんのブランドというのはそうやってできているんだなと思いました。
完全な余談ですけれども、それでは本編をお楽しみください。

書籍「組織の体質を現場から変える100の方法」感想シェア

今日は、本を取り上げた放送にさせていただこうかなと思います。
どんな本かというと、このチャンネルには何度も登場してくださっている、おなじみ沢渡あまねさんの新刊ですね。
9月に出たばかりの新刊が、『職場の理不尽さにモヤモヤしたら読むー組織の体質を現場から変える100の方法』こんな新刊が出されたということで、実はプレゼントしていただきまして、沢渡さん、ありがとうございます。ありがたく読ませていただきました。
これが本当に読みごたえがあっておもしろいんですよね。
改めてタイトルですけど、『組織の体質を現場から変える100の方法』で、本当に100の方法が載っているんですよ。
どんな方法か、著者である沢渡さんがどんなコンセプトで書いたのかというところが「はじめに」にありましたので、少しをかいつまんで共有させていただくと、一言で言うと、「組織の中の体質」こんな着眼点に目を向けて現場から変えていこうという、そんな本なんですよね。
冒頭に「あなたの組織が残念なのは体質のせいじゃないですか?」そんなふうに書いてあって、どういうことかというと、こんな感覚を持ったことはありませんか?人はいいのに、組織としては残念
これね、沢渡さんがいろんな会社の支援をしていく中で、一人一人は本当にいいのに、組織全体としてなんか残念なことになっちゃうのはなんでだろう?ここを紐解いていったということですよね。
なんか残念なんだよねという組織の残念さの正体は、人々の行動や思考を左右する、いわば暗黙の了解がその体質を生んでいる
だから「あの人がこう」とか「あの人が××」みたいな感じで問題を捉えずに、組織の中にある気づかずに当たり前になっていることとか、よく出ちゃうパターンや傾向を、そうではない当たり前やパターンや傾向を増やすことで変えていけないだろうか
そんな感じのコンセプトに基づいて書かれた本なんですよね。
明日からすぐに私たちが実践できる具体策を100個並べてみたよ。
そして本当に100個並んでいます。
この100個が、第一章、第二章みたいな感じで、カテゴリーで分類されていまして、例えば、第一章の「日常の会話でできること」でいくと、二つ目に社員を「この子、うちの子」と呼ばないとか、気遣いやサポートにも感謝を示すとか、あとこれもおもしろいですね、場にもたらしたい空気感を宣言してみる。
こんな感じで、具体的な行動ややり方を変えて、そして結果として体質を変えていく、そのために私たちができることから始めていこうよ。
そんな明るいトーンと、あと何よりも私がいいなと思ったのは、かわいらしいイラストが一個一個に添えてあって、100個もあるので読みごたえはめちゃくちゃあるんですけれども、でも一気に100を読み込もうとせずに、気になる見出しからめくって、「あーあるある!」みたいな現状を認識したり、じゃあどう変えていくかというアイデアを吸収したりという、そんな毎日の行動の伴走者として横における本だなと思いました。

どんな行動や実戦を取り入れたらいいか、アイデアディクショナリーの本

私的にいいなと思ったのは、チームの雰囲気とか、カルチャーみたいなものを変えていきたいと思ったとするじゃないですか。
その時に出てくるテーマって、もっとフラットな関係が築けたらいいなとか、もっとみんなで一体感を持っていろんなことができたらいいのにとか、もうちょっと挑戦を応援し合えるような風土にしたいな、こんな感じでテーマ的に出てくることが結構多いと思うんですよね。
大事なのって、例えば、フラットな関係を作るとしたら、具体的にどう動いていく、どんな行動を増やして、結果的にフラットな関係を築いていくのか?ここにアイデアだとか着眼点が必要になるんですよね。
例えば、フラットな関係を今よりもっと築けるようになりたいな、じゃあどんな行動や実戦を取り入れたらいいだろうか、そんな感じのたぶんアイデアディクショナリー的にこの本は使えるなと思いました。

そう思いながら目次をめくってみると、例えば、9の行動に「モヤモヤしていると言う」こんな感じの見出しがあるんですよね。
そっか、言いたいことをちゃんと伝え合うということができてなくて、この状況を変えたいんだなって分かったら、じゃあこの「モヤモヤしていることを言う」の見出しを開いて、具体的にどういった実践を増やしていこうかな?もしくは、なんでモヤモヤしていることが言い合えないんだろう?そんな紐解きもしていけるんじゃないかなと思います。

あとは、フラットな関係を築きたい。思いつきも言いやすくする、いいよね。アイデアも「答えを持ってこい」みたいな感じになっちゃうと難しいけれども、思いついたことを言っていい。相手も思いつきとしてもうちょっとフラットに聞ける。そのためにどうしたらいいかなというアイディアがあったり、もうちょっと見出しをめくっていくと、ナンバー32に「言ったもの負けの文化を変える」なんていう見出しがあって、アイデアだとか改善をみんなで進めていきたいのに、口にした人が「じゃあ、あなたがやってよ」みたいな感じになっちゃって、だから言い出しにくい。
これがここでいうたぶん「言ったもの負け」ですよね。
その文化が定着しちゃって、それを変えたいんだよねになるかもしれないし。
100に近いほうまで見ていくと、87番に「人を責めずに仕組みを疑う」こんな感じのフレーズがあって、フラットな関係の対極にある今の状態として、仕事も人についちゃって属人化するし、そこで起こる問題も属人化しちゃうという、ここを変えていくことが自分が求めるフラットへの一歩かもしれない。
こんなことが見出しを見るだけでも具体のアイディアで発想していけるし、さらに見出しにあったページをめくると、「それってなんで起こっているのかな?」といういろんな考察や、じゃあどんな行動を増やすことで変えていけるかな?というアイディアが、さらにかわいい絵とともに載っている。
いいですよね。
一人で読むというよりも、チームに一冊あって、みんなで「どういうことを増やしていけたらいいかな?」そんな感じの対話の材料にもなる本だなと思いました。

ということで今日は、沢渡あまねさんの9月の新刊『組織の体質を現場から変える100の方法』を頂戴しまして、私なりの所感を共有させていただきました。
変えたいのは組織の体質なんだけれども、現場から変えていこうよ、私たちから変えていけるよ、そんなメッセージの詰まった一冊ですし、私たちも「組織」というと主語が大きくなっちゃうけれども、私たちの「今日、どんな行動を取り入れてみるか?」から変えていけたり、小さな手ごたえがそこに生まれて、なんか前進を感じる、そういった感覚を味わい合える仲間が増えていく。そんなような道筋のお供になってくれる本だなと感じました。

興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
沢渡さん、ありがとうございます。

ということで、今日の放送は以上です。

それでは皆さん、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール

人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
“気合・根性・長時間労働の働き方を変えるヒント”をnoteとVoicyで毎日配信中。
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