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#1262 表面上の理由と、本心の違い~虎に翼 最終週の感想~

おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。

虎に翼、終わってしまいましたね…

今日は金曜日です。
久しぶりにゆるい金曜日放送、通称「ゆる金放送」でお届けしたいなと思います。
取り上げたい話題は、朝ドラ『虎に翼』です。終わってしまいましたね。
以前もチャンネルでめっちゃおもしろくてはまっていますという話をさせていただきましたが、9月末までの半年、本当におもしろかったなと思います。そんなワクワクした楽しみのある半年をもらえたことに感謝しかないですね。家族ではまりました。
わが家は、特に夫が私以上にはまっていまして、みんなで夜に見るんですけど、その後に「今日はおもしろかったな」と寝る前にもう一回見るとか、土曜日の総集編を見る、みたいな感じで、わが家のドはまりランキング一位は間違いなく夫だったなって思っています。
本当にそれぐらいおもしろい朝ドラだったな。
小さなエピソードの集合体じゃないですか。
でも、その一つ一つのエピソードにいろいろ考えさせられるな。
まさに「はて?」と問われたり、一人一人のキャラクターの感情だとか気持ちだとか葛藤みたいなものが、分かりすぎちゃって愛着が持てたりとか、逆に自分にはない視点や発想に「わ、すごいな」って思ったり、そんな楽しみ方が心からできたなと思います。
法律についても、ごく一部だと思うんですけれども、私みたいな素人が時代の変遷とか、そんな中での法律とか、この辺を少し知れた、勉強できたというのは、おもしろかったし興味ができた。
そこから、「法律はおもしろいな、勉強してみたいな」みたいな気持ちになったのも、このドラマのおもしろさだなって思いました。
ドラマの中に出てくるあのお団子を本当に食べてみたいなと、ずっと思っていたりとかしています。
新しい朝ドラの「おむすび」さんが始まりまして、ガラッと変わってのスタートですけど、これもぜひまた楽しませていただきながら、まだまだ虎に翼の余韻にどっぷり浸っているなという感覚があります。

虎に翼 最終週の感想

半年も見てくると、「あのシーンが良かったよね」とか「あのエピソードが泣けたよね」とか「ここは本当に深かったね」とか、いろいろあるんですけれども、ギュギュっと短縮して、最終週に私が印象に残っていることの一つをシェアさせていただくと、私はみゆきさんととらちゃんのやり取りの中で、すごく印象に残っているフレーズがあります。
二人の関係性も本当に深いんですけれども、見てない方もいらっしゃるかもしれないので、背景はぎゅっと割愛をさせていただくんですけれども、みゆきさんというのは高校生で、しかも10年以上昔のとらちゃんにとってずっと後悔を残している美佐江さんという方の娘なんですよね。
そしてそのお母さんである美佐江さんはもういないという設定なんですけど、みゆきさんが家裁が関わるような問題を起こし、その後、試験観察という期間に入り、おばあちゃんと暮らす実家を離れて民間の施設に半年いました。その半年後に処分か不処分かを決める面談の中でのシーンがありましたと。ここでみゆきさんが、おばあちゃんのいる実家に戻らずに、「もう少し施設に残りたい。なぜならば自分と一緒にいるとおばあちゃんも気を遣ったり疲れてしまうだろうから、もう少し施設に残りたい。」と言ったときに、とらちゃんが「理由は分かりました。それであなたの本心は?」と問うんですよね。
ここが私にとって「ああ、そうだな」と本当に考えさせてくれたシーンの一つなんですよね。

表面上の理由と、本心の違い

分かります?
「理由は分かりました。それであなたの本心は?」この問い。
表面上述べられる理由と本心が違うことって、やっぱり改めてあるあるだなって思うんですよね。
私たちの日々の言動とか、何を根拠に決めるかというところを振り返ってもそうなんですけど、ついもっともらしい理由を考えたり、自分を諦めさせる理由をつけて諦めさせたり、相手を納得させる理由でやり過ごそうとか、こういうことって大なり小なり結構しちゃいますよね。
特に自分を諦めさせる理由。「でも忙しいからな」とか「ここで期待されているのはこうだからな」「こうしないといけないからな」「普通こうじゃない?」何かここにもっともらしい理由だとか、正当っぽい理由がたてば、自分が諦められるとか、自分が傷つかずに済むとか、相手をそれなら納得させられるからと言って理由を組み立てちゃうということって、すごくあると思うんですよね。
この理由でもって自分もそれっぽく納得するし、相手も「あー、そうなんだ、分かったよ」となると思うんですけど、ここで「理由は分かったけれども、あなたの本心は何なの?」こういう一歩踏み込んだ問いが、相手にかけられたり、もしくは自分で自分でかけられるかみたいなことって、私はすごく必要だなと思いました。
だって、これは「で、私の本心は?」とか「で、あなたの本心は?」もう一歩踏み込まないと、結構本心に気づけていないということって、まあまああると思うんですよね。
もしくは、気づいているんだけれども、ちょっとフタをして抑え込んで、「まあまあまあまあ」という状態になっているかもしれない。いわゆる本心が大事にできてないということですよね。
別に本心だけを振りかざすことが良しじゃないところもあるかもしれないですけれども、でも本心をちゃんと大事にした上で、その上で自分でちゃんと選択しているかどうかって、すごく大事なことだなと思いました。
ドラマを通じても、とらちゃんも最終的にその人がした選択であればまったく否定もしないし、「そうなんだ、分かった」という形になるじゃないですか。
でも、本心を押し殺していたり、もしくはそれっぽい理由で自分を諦めさせていたときに、「いやいや、本当はどうなの?」とか「あなたはそれでいいの?」とか「それは本当にあなたの選択なの?」みたいな感じで、すごく食い下がっていたなというところも相まって、やっぱり最後もこれかと思いました。
私はこのフレーズのまんま、これから自分にも、そして大事な人にも使いたいなと思いました。
理由は分かった。それであなたの本心は?もしくは、それで私の本心は?
想像したのは、子どもなんかは特にそうですよね。自分の考えていることや感じていることの本心を、まだ表現するのに慣れてなかったり、表現をする言葉が探せなかったりということってたくさんあると思うので、表面上の理由と本心の区別がもしなくなっていることがあれば、理由は理由として本当に思っていることは何なのかな?そこを一緒に言葉にできるような関わり方ができたらいいなと思いますし、家庭とか仕事において大事な相手に対して、その本心に本当に従うかどうか別として、それでも「本心は何だろうね?」と考える、目を向けあうということを作っていけたらいいなと思いました。

完全なるゆるい金曜日放送、そして小田木所感ですけれども、朝ドラ『虎に翼』最終週に思ったことをシェアさせていただきました。
私がまだ余韻に浸っていますので、もしこの放送を聴いて、さらに朝ドラがめっちゃよかったですよねという方がいたら、「このシーンが好き」とか「ここが印象的だった」みたいなコメントなんかも、軽くつぶやいていただけるとうれしいです。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール

人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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