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#8 高齢者の暮らしに必要なのは「住まい」と「食事」と「おしゃべり」の3つであることを広めたい

先日、トイレで動けなくなってしまったご高齢者が長時間トイレにいたままになり、発熱したという出来事があった。
離れて暮らす家族が電話をかけても出ないので、心配になって2時間かけて駆けつけてくれ、難を逃れた。
そういう家族がいなかったりする私は将来どうする?!とよく考えるのよね。

老後の生活に必要なのは「お金」と「健康」とよく言われるけど、普段「健康」でも、家の中で事故ってしまうリスクは年齢とともに高くなるわけで、そうすると「何かあった時に見つけてくれること」のほうが現実的に大事だなと思うんだな。

私は常々、高齢者の暮らしに必要なのは、「住まい」と「食事」と「おしゃべり」の3つだと言っていて。
「住まい」と「食事」はね、“生活環境を整える”ことで暮らしの基本。ここが整っていないと何も始まらないと思うので、しっかり整える。
暮らしの基本を整えたら、3つ目に挙げた「おしゃべり」ね。「おしゃべり」という行為は、心身の健康に結びつくものでもあるけど、「誰れかとつながる」ということが大事な要素であって、高齢者の暮らしに最も重要なことだと感じている。

毎日あいさつする人がいるとか、しょっちゅう訪問してくれる人がいるとか、頻繁におしゃべりする人がいるとかはね、自分の存在を確認してくれていることにもなるのね。
だから、私の理想的な高齢者の暮らしは、「近所の人が気軽に来てくれる家にする」ことでありまして、「そういう人に私はなりたい。」そんな感じね。(笑)

もともと人の家に行ったり自分の家に来てもらったりするのが好きなほうではあるんだけど、たまに遠方からイベント的に遊びに来てもらうというのではなく、今は昔の長屋生活のような(と言っても知らんけど)、ほら、たまに朝ドラで見かけるような昔の近所づきあい(ほぼ毎日、近所同士で何かしら会話を交わしているあの雰囲気)、あれがあればいいんだよなあとすごく思うわけです。きっとそういうのが一番イヤ!と言う人が昨今は多いんだろうけどね。

でも、「近所」がポイントなのはね、いざという時に駆け付けたり、見つけたりできるのは、やはり物理的に近い人だからね。高齢者支援を日々していると実感する。

今から時間をかけてそういう暮らしを作り上げなきゃな。
その基本になる「住まい」と毎日の「食事」。それをまずはきちんと整えるぞ~!が今の目標です。

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