浅井郁子「60歳からのシングル人生を探る」

高齢者の介護と暮らしアドバイザー。介護生活のヒントや人の老いをテーマに執筆・アドバイスを行っています。noteはしばらく休止中。すみません。HP:https://www.ikukoasai.com/

浅井郁子「60歳からのシングル人生を探る」

高齢者の介護と暮らしアドバイザー。介護生活のヒントや人の老いをテーマに執筆・アドバイスを行っています。noteはしばらく休止中。すみません。HP:https://www.ikukoasai.com/

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#3 介護する側からの書き物は多いけれど、介護される側に立った書き物は少ないことに気付いた。(自己紹介のようなもの)

箇条書きのプロフィールと違って自己紹介の文章を書くのはムツカシイですね。 経歴を書こうとすると、どうしても自己肯定感ある内容になりそうで、「なぜ、あの時、その選択をしたのか?」を説明する際も、肝心なことを隠しながら書きそうで。 連載「60代からのシングル人生を探る」をこれから読んでくださる方のために、3回目にして、自己紹介を書いてみます。 でも、不都合なことをさらけ出すには、まだまだ人生修行が足りてないものですから、幾分割り引いて読んでいただけると幸いです。 (本当はしくじ

    • #13 老後は「一人暮らしなんだけど、一人暮らしではない環境」を実現したい。

      「高齢者の住まい」の話に戻ろう。 今は90歳の母と暮らしているから、一人暮らしになったら自由だろうなあ、精神的に楽だろうなあとは思う。 だけど、高齢になるというリスクに対する保険が必要なことも、90歳の母と暮らしているからこそわかっている。 今回のコロナワクチンの予約作業だって90歳の母には無理で、こういう手続きごとはたいて私がしている。 もともと事務処理作業が好きな性分ではあるんだけど、そんな私でも、10年後や20年後になったら作業ができるのか?と考えると、全く自信はな

      • #12 自分の消息を伝えるために年賀状をほぼ10年ぶりに出してみようと思う。

        ふとしたことから、「あの人どうしているかな?」と思ってお名前でネット検索してみた。 本も出している人なので、ヒットするかな?と思ったから。 そしたら、2年前に亡くなっていることを、ご友人のブログで知る。 ショックを受けた。彼はもういなくなっていたのだ。 かつて親しかった友人がまた一人、平均寿命よりずっと若くして逝ってしまった。高齢になったら再会して懐かしい話で盛り上がりたい友人の一人だったのに。また間に合わなかった。 昨年、自分が還暦を迎えた時、かつて住んでいた懐かしい場所

        • #11 「定年」とは、仕事を辞めることではなく、自分で何をするかを決められる第2の人生のスタート

          昨年3月、還暦を迎えたのを機に、このnoteを始めたんだけど、「#1 還暦を迎えた。自分をルポするエッセイを始めようと思う。」では、「私は60歳で定年を迎えることにした。」とか、「60歳からは、自分が思ったことや考えたことを実行に移すことに重点をおいた暮らしがしたい」などと書いている。 フリーランスだからこそ、自分で定年を宣言できる!と言っているんだな、私。 でも、自分で定年を宣言できるフリーランスが、実際に定年を実行するのは難しいことだと痛感した1年だったわ。 還暦を迎え

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        #3 介護する側からの書き物は多いけれど、介護される側に立った書き物は少ないことに気付いた。(自己紹介のようなもの)

          #10 高齢になっても住み続けられるのって、実は昔の戸建てでしょ

          しばらく「住まい」について書いている。 住宅訪問やリフォームのテレビ番組が大好きで、「渡辺篤史の建もの探訪」「辰巳琢郎の家物語」「突撃!隣のスゴイ家」を毎週必ず録画して見ているんだけど、最近、なんていうか、変わったおうちが多いよね。 できるだけオープンに暮らしたいというコンセプトの家が多増えて、外と内がつながっているようなイメージとか、部屋を細かく区切らないで扉もつけないとか、こんなところにお風呂ですかぁ!とかね、面白いし、気持ちわかるぅって。 特に狭小住宅のアイデア満載

          #10 高齢になっても住み続けられるのって、実は昔の戸建てでしょ

          #9 終の棲家。夢は50代からのシェアハウス、現実は東京のマンションで孤独死?!

          前回(#8)の最後に、「高齢者の暮らしの基本になる“住まい”と毎日の“食事”をまずはきちんと整えるぞ~」と書いたので、しばらく「住まい」について書いてみようと思う。 私は今、「高齢者住まいアドバイザー」の検定試験を受けるために公式テキストで勉強している。 この資格に向いている人の中に「民生委員」とあったので、高齢者支援の役立つかな?と思ったのがきっかけなんだけど、検定に合格したら(するかな~、不安だ)、「高齢者の暮らしアドバイザー」としての活動をしていきたいなと考え始めてい

          #9 終の棲家。夢は50代からのシェアハウス、現実は東京のマンションで孤独死?!

          #8 高齢者の暮らしに必要なのは「住まい」と「食事」と「おしゃべり」の3つであることを広めたい

          先日、トイレで動けなくなってしまったご高齢者が長時間トイレにいたままになり、発熱したという出来事があった。 離れて暮らす家族が電話をかけても出ないので、心配になって2時間かけて駆けつけてくれ、難を逃れた。 そういう家族がいなかったりする私は将来どうする?!とよく考えるのよね。 老後の生活に必要なのは「お金」と「健康」とよく言われるけど、普段「健康」でも、家の中で事故ってしまうリスクは年齢とともに高くなるわけで、そうすると「何かあった時に見つけてくれること」のほうが現実的に大

          #8 高齢者の暮らしに必要なのは「住まい」と「食事」と「おしゃべり」の3つであることを広めたい

          #7「民生委員って大変でしょう?」と言われると、どう答えていいものか。

          50代の時の流れの速さは、これまた40代とは比較にならないくらいに速かった!(40代の時は30代とは比較にならないくらいに速いと言っていたが) この調子だと、60代というのは記憶にないくらいの速さになるのではないか? そう言えば、ついこの間還暦になったと思ったら、昨日はもう61歳になっているではないか?! 民生委員になったのが53歳の時で、今年で3期8年目を迎える。 これほどすんなり入っていけた組織(人の集まり)も個人的には珍しい。 先輩委員がいい人ばかりだったからだろう。

          #7「民生委員って大変でしょう?」と言われると、どう答えていいものか。

          #6 自分で金銭管理ができなくなったらどないする?を今から考察してみる

          父の金銭トラブルをきっかけに、父の在宅介護~母親の在宅支援のなかで両親の金銭管理を12年してきたけど、シングルの自分は将来どうすんの?と最近よく考える。 口座の暗号が思い出せなかったり、自筆の文字が書きづらくなったり、目が不自由になって書類が読みづらくなったり、書類に書いてある文言の意味の理解しづらくなってきたり、買い物で支払いが難しくなったり・・・いろいろ想像してしまう。 父の時は私が任意後見人になっていて、母は私を信頼してくれていて同居もしているからできていることが多い

          #6 自分で金銭管理ができなくなったらどないする?を今から考察してみる

          #5 母と私、高齢者2人のこれからの住まいは、「介護状態になっても住めること」

          高齢者向け賃貸住宅の折り込みが入る。 間取り図を見たら寝室からも浴室からもトイレが遠いので、これはどうなの?と思い、「寝室とトイレが遠い。トイレは水回りとなるべく一体にしてほしいけどな」とツイートしたら、介護経験者からすぐに「そう。トイレとお風呂は隣同士がいい」とリプライをもらう。 トイレで汚したときはそのままシャワーしたい、というのが介護経験者の希望なのよね。 介護状態になっていてもなっていなくても、高齢になると排泄トラブルが起こりやすくなるから、トイレは浴室と近いほうが

          #5 母と私、高齢者2人のこれからの住まいは、「介護状態になっても住めること」

          #4 懐かしい場所に行くのは、60歳からが適齢期でしょう

          先日、朝日新聞の夕刊に載ってしまった。 土曜日の夕刊の「いいね!探訪記」という記事。 と言っても、コメントが少し紹介されただけで、記事の主役は東京都北区赤羽台団地のスターハウス。 ■昔住んでいた住居が文化財になった! 赤羽台団地のスターハウス3棟を含む4棟が「我が国の住生活環境を示す文化資源」として、団地としては初めて国の登録有形文化財になったという記事なんだけど、そのうちの1棟のスターハウスに、かつて住んでいたことがあったため、「都内のライター、浅井郁子さん(60)は中学

          #4 懐かしい場所に行くのは、60歳からが適齢期でしょう

          #2 60歳になる年の「ねんきん定期便」が届く。

          いよいよ60歳になる年の「ねんきん定期便」を受け取る。 年金は原則、65歳からの支払いとされているが、60歳を過ぎれば70歳までの間でいつからでも受給開始は可能であるから、自分の年金スケジュールをこの機会に一度、しっかりと抑えておく必要があるなあと思った。 と言っても、長年会社勤めをして厚生年金をしっかり納めてきた身ではないので、年金額はとても少ない。 だから年金計算というのは、あんまり楽しい作業ではないんだよね。 それでも60歳からの人生が先立つものがなければままならなく

          #2 60歳になる年の「ねんきん定期便」が届く。

          #1 還暦を迎えた。自分をルポするエッセイを始めようと思う。

          先週の日曜日、還暦を迎えた。 60年生きてこられて感謝である。 でも、しみじみしている場合じゃない。 ここからの人生が本当に大事だから。 4年前の3月と、3年前の3月。 2年続けて自分の誕生月に、友人の思いもかけない死の報に接した。 それをきっかけに、人生って何だろう?と改めて考えてしまった。 一人は私より7歳年下の女性。 死因はクモ膜下出血。享年49歳。 亡くなる前の晩に彼女からメールをもらっていて、翌朝に返事をしたのだけど、その時には既に亡くなっていたことを、後日ご家

          #1 還暦を迎えた。自分をルポするエッセイを始めようと思う。