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【本要約】モチベーション革命

 団塊世代の方やそれより上の戦後間もない方たちは、お金を稼ぎたい、広い家を建てたい、いい車に乗りたい、など
ないものを、いかに埋めるか。それが最大のモチベーションでした。

しかし、時代は大きくうつり、今の30代以下の世代は全く異なる価値観を持っています。生まれた時からすでになにもかもが揃っていたので、埋めるべき空白がそもそもない世代です。
昔と違い、金銭や、物理的な報酬とは関係なく”自分の好き”を追求します。

社会やテクノロジーが進化しても、人間の身体の形はほとんど変わっていません。しかし、その人間を動かすガソリンである、モチベーションの形というものは革命的に変わってきているのです。

「乾いている世代」が「乾けない世代」の持つ「モチベーションの正体」を正しく理解し、扱うことこそが、この世の中を動かす、最大の武器になっていくと考えます。

「乾けない世代」とは何か?

 昔のサラリーマンは出世のためなら家庭を犠牲にし、残業して、接待をするということが美徳とされてきました。
しかし、今の「乾けない世代」にとって最も犠牲にしたくないものは「自分の時間」です。出世のために呑みにつれていかれるくらいなら、家に帰って家族や友達と楽しく過ごしたり、趣味の時間を充実させたりなどします。
何より、どうしてそれらを犠牲にしてまで、やりたくない仕事を優先しなければいけないのかわからない。

社会も経済も激変したのに、働き方のルールは変わらない。このズレを認識しないと、「乾けない世代」は力を発揮することはできません。

5種類の幸せ

 人の幸せは5種類に分けられると言います。
「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」

昔の方は、「達成」と「快楽」を追求する人が多い世代でした。
「目標を達成して高いワインで乾杯」のように、「快楽」を満たすための「達成」でした。

一方で、「乾けない世代」の人は、「良好な人間関係」や「意味合い」を重視する人が非常に多いです。
仕事よりも個人や友人との時間が大切。作業の中での”今、自分がやっている意味”を見いだせないとやる気が起きない。「没頭」の方も多く、「いくら稼がるか」より「仕事に夢中になって時間を忘れてしまった」ということに喜びを感じます。

自由な働き方

 今は好きなことをして働くことがだいぶ認められている世の中に変化してきていると感じます。それはとても良いことです。ですが、いきなり好きなことをしてそれでお金を稼いで食べていくというのはやっぱり難しいことだと思います。

「ライスワーク」と「ライフワーク」という言葉があります。
「ライスワーク」とは、自分がや家族がたべていくためにやるべき仕事のことであり、「ライフワーク」とは、自分にとっての「好き」が見つかると、それを極めていき気づいたら自然とそれが「ライフワーク」になっています。

なのでこの2つを割り切って、平日は目の前の仕事に集中して、お金を稼ぐ。そして、帰宅後や週末になったら「ここからはライフワークの時間だ」を切り替え、好きなことや自分が得意なことに時間を投資し、磨いていく。

そうしていくうちに、「好き」が「得意」になり、「お金」になり、「世界が求めるもの」と合致したときに「生きがいで稼げる」ようになっていきます。
「ライフワーク」での稼ぎが、「ライスワーク」に頼らなくてもよくなってきたころに、あなたの「生きがい」を追求して生きていく人生が本格的にスタートしていくのです。

でも最初は自分の好きなことを探し出すときに「そんなことお金にならない」「そんなことが好きだなんて、みんなから白い目で見られるよ」を聞こえてくるかもしれません。
「生きがい」を探しているうちに「これをやったら称賛される」というような他人の評価を考えてしまうこともあるでしょう。

それらのノイズはなるべく排除しましょう。

最初は一人かもしれません。
それでも自分だけの道を歩み、たどり着いた地平から、もう一度素足でこの世界を眺めると、どんなピンチもチャンスに変わる、素晴らしいせかいであることを実感できるはずでです。

まとめ

本書では、昔の人と今の人のギャップの謎や、若い人がどうしたらモチベーションを高く仕事ができるのか、そして今の若い人たちに合った働き方などを簡単に要約させていただきました。
本当はもっと深く面白い話がたくさんあるのですがほんの一部だけようやくさせていただきました。
もし、本書に少しでも興味が出たらぜひ手に取って読んでみてください。
自分の人生が変わるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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