ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」〜愛したいけど愛せない〜
うわー。
「ヤサシイワタシ」読んだよー。
今日はなんというかバッドな気分。
それでなんかもー全部嫌になって授業受けてても嫌やし。
一応外に出てご飯も食べるけどもーやる気がないんよ。
こういうときは漫画とか本とか結構衝動買いしちゃう癖があって、
それで前から気になってたこの漫画を買っちゃった。
ひぐちアサの「ヤサシイワタシ」。
ひぐちアサは元々「おおきく振りかぶって」をアニメも漫画も見ててオモロイなー思ってて。
「ヤサシイワタシ」はメンヘラ発達障害のヒロイン(ヤエちゃん)がメインの漫画ってことで興味を持ってしまってた。
「おおきく振りかぶって」もどちらかというとムキムキでパワーすげえ!熱血!って感じだけじゃなくて人間関係のめんどいのも結構細かく書いてる野球漫画やった。
そんな人がドロドロしたテーマの恋愛(?)漫画書いたらどんな感じなんやろって気になってた。
読んでみたらチョー良かった。
いきなり大学の部室が水浸しになってるシーンから始まる。
原因はヤエちゃんの水道の蛇口の締め忘れ。
暗室で作業をしてたけどお腹が減ってコンビニに行ったあと気になる本を図書館で読んでいたらいつのまにかという流れ。
うーん。注意欠陥多動性障害。
このあともヤエちゃんは発達障害をフルに解放して同じ写真部の部員などいろんな人に迷惑をかけ続ける。
読んでるとヤエちゃんに共感できると同時にイライラする。
人の話を聞かない。長続きしない。自分の都合で行動して人を振り回す。倫理観がバグってる。器が小さい。
うわーそれなーって思うと同時にムカつく。
周りのキャラにもヤエちゃんにも。
主人公の芹生くんを始めとする周りのキャラはヤエちゃんを愛したいと思う。
でも駄目なところを愛しきれない。
愛そうとすると自分も駄目になるのがわかるから結局距離を置く。
踏み込みすぎない。こいつのこと好きなんやけどなーって感じで。
なんかその感じがみょーにリアルやなー生々しいなーって思った。
共感できると同時に俺もそんな感じに扱われるのかなってビビってみたり。
正直ヤエちゃんがクスリやってたり性に奔放だったり複雑な家庭環境だったりっていう共感できないシーンも多い。
でも刺さるシーンとかセリフがとにかく刺さるんよね。
おい、お前は俺かって言いたくなるシーンが多すぎる。
あとこれキャラを通して作者が喋ってるんやろなーって思うシーンも。
今出したセリフは全部ヤエちゃん以外のやつ。
ヤエちゃんがメインやと始めは思ってたけど今考えたらヤエちゃんと周りがどう接するかがメインテーマなんかな。
あと人生とどう向き合うか、自分の人生をどう大事にするかとか。
あと書きを読むと作者は前半のヤエちゃんパートはあまり描き込まないつもりやったらしい。
でも「自分の受けたショックを追体験させるせっかくのチャンス」と思って描き込んだらしいね。
うわー。
どう終わらせよ。
ここまで書いたら1100円の元はとったか?(嫌な考え方)
まあドロドロしたのが好きな人は読んでみて欲しい!
俺はこういうサッパリしてるんかドロドロしてるんか分からん感じの漫画好き!
寝る!